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2024年5月19日 17:49
応援コメント、失礼します。勝った……。何を犠牲にしたのかは現状不明ながら、赤い悪魔、師匠の仇を討てた!!通常の特撮最終回並みに、強い高揚感を感じました。しかし、改めてオーナー=坂上愛さんが取り返しのつかない事をしてしまっているのだと、感じずにはいられません。元凶はスポンサーながら、彼女の浅慮な部分が様々な人達を不幸にしている現状に、彼女もまた裁きを受けるべき人間だと感じます……。たとえ悪と罵られても、自分が傷つき罪を重ねる結果になろうとも、誰かの笑顔を守れるなら。基本的に「正しさ」は人を救うとも思いますが、その裏では必ず誰かが傷ついているという現実を少々思い知りました。筋を通す事が、誰しもが納得できる行動が、必ず人を救うわけではないのだと。今更ながら、彼らの正義は凄まじく自己犠牲的ですよね。ピリオド先生のヒーロー感、かなり残酷ながらある意味ヒーローの本質を表しているようにも感じます。偉そうな事を言える程の、知識も経験も無いながら汗南野光一君、自分を大切にしてほしいと幾度も感じてきましたが、このエピソードの彼が彼なら、もう受け入れるしかないのですね……。
作者からの返信
お読みいただき、また嬉しい応援コメント本当にありがとうございます‼︎勝ちました!作者も書きながら「こいつに勝てるの?」と思っていたので、このパートは執筆終了時の私自身もすごい高揚感でいっぱいでした。《取り返しのつかないことをしてしまったオーナーも裁きを受けるべき人間》、そうですね。作中時点でまだ二十代半ばの天才肌で、実は社会経験や人付き合いにも疎い「世間知らずのお嬢さん」な坂上愛博士。しかし仰る通り、自らの研究に心酔した彼女の《浅慮》ゆえに、その技術を悪に利用され、街に広がる哀しみの連鎖の一つのトリガーになってしまった……師匠も光一もその点では被害者で、これは誰にも庇えない罪です。この事実だけはどうあっても消せないし、だからこそ笹瀬川先生は土下座してでも筋を通そうとする。《凄まじく自己犠牲的な正義》、まさしくです。光一があそこで老体を殴り付けても、ある意味では「正しい」「筋が通っている」のかもしれない……けれど、それでは赤い悪魔〈リトロ〉と変わりません。望まない力を持ってしまった南野光一という少年が、ともすれば悪の怪人と後ろ指をさされても、それでも戦い続ける理由。作者個人の勝手な解釈ですが、かつて助けてもらえなかった自分自身を投影しているから、なのかなとも。人生で最大の親友を奪われ、怒りで盲目になった結果に友人を亡き者にしてしまい、そして道を示してくれた師匠まで自爆させてしまった。本当なら「もう何もできない……」と泣いて立ちすくんだっておかしくない側と私は考えています。しかし彼の中に「正義」があるとするならば、かつての自分のような痛みに泣いて立ちすくむしかなくなった誰かの、その痛みだけでも止めること。それだけは生き残った光一が唯一、師匠や親友の代わりにできる事だと彼自身が定めた戦う理由です。《ヒーローの本質》、私もずっと探していますが、まだ確実に「これ!」とは言えない気がしております。私も知識や経験に富んだ人間ではありませんから。でも南野光一という人物が、「助けて」の声さえ言えないまま悪意に踏み付けられる誰かに手を差し出す、そのために力を使える《ヒーロー》であるのなら。〈解放〉という力の代償は、もしかしたら「そのヒーローとしての生き方から逃げられない」という事なのかもしれませんね……
2023年12月6日 23:50 編集済
やっぱり苦戦した相手を圧倒するのはいいな、覚醒はやっぱいいな。
コメントありがとうございます。《苦戦した相手を圧倒する覚醒》、いいですよね! 自分もこのパートはとても力を込めて書いたところなので、楽しんでもらえたようで嬉しいです!
応援コメント、失礼します。
勝った……。
何を犠牲にしたのかは現状不明ながら、赤い悪魔、師匠の仇を討てた!!
通常の特撮最終回並みに、強い高揚感を感じました。
しかし、改めてオーナー=坂上愛さんが取り返しのつかない事をしてしまっているのだと、感じずにはいられません。元凶はスポンサーながら、彼女の浅慮な部分が様々な人達を不幸にしている現状に、彼女もまた裁きを受けるべき人間だと感じます……。
たとえ悪と罵られても、自分が傷つき罪を重ねる結果になろうとも、誰かの笑顔を守れるなら。基本的に「正しさ」は人を救うとも思いますが、その裏では必ず誰かが傷ついているという現実を少々思い知りました。筋を通す事が、誰しもが納得できる行動が、必ず人を救うわけではないのだと。今更ながら、彼らの正義は凄まじく自己犠牲的ですよね。ピリオド先生のヒーロー感、かなり残酷ながらある意味ヒーローの本質を表しているようにも感じます。偉そうな事を言える程の、知識も経験も無いながら汗
南野光一君、自分を大切にしてほしいと幾度も感じてきましたが、このエピソードの彼が彼なら、もう受け入れるしかないのですね……。
作者からの返信
お読みいただき、また嬉しい応援コメント本当にありがとうございます‼︎
勝ちました!
作者も書きながら「こいつに勝てるの?」と思っていたので、このパートは執筆終了時の私自身もすごい高揚感でいっぱいでした。
《取り返しのつかないことをしてしまったオーナーも裁きを受けるべき人間》、そうですね。
作中時点でまだ二十代半ばの天才肌で、実は社会経験や人付き合いにも疎い「世間知らずのお嬢さん」な坂上愛博士。
しかし仰る通り、自らの研究に心酔した彼女の《浅慮》ゆえに、その技術を悪に利用され、街に広がる哀しみの連鎖の一つのトリガーになってしまった……師匠も光一もその点では被害者で、これは誰にも庇えない罪です。
この事実だけはどうあっても消せないし、だからこそ笹瀬川先生は土下座してでも筋を通そうとする。
《凄まじく自己犠牲的な正義》、まさしくです。
光一があそこで老体を殴り付けても、ある意味では「正しい」「筋が通っている」のかもしれない……
けれど、それでは赤い悪魔〈リトロ〉と変わりません。
望まない力を持ってしまった南野光一という少年が、ともすれば悪の怪人と後ろ指をさされても、それでも戦い続ける理由。
作者個人の勝手な解釈ですが、かつて助けてもらえなかった自分自身を投影しているから、なのかなとも。
人生で最大の親友を奪われ、怒りで盲目になった結果に友人を亡き者にしてしまい、そして道を示してくれた師匠まで自爆させてしまった。本当なら「もう何もできない……」と泣いて立ちすくんだっておかしくない側と私は考えています。
しかし彼の中に「正義」があるとするならば、かつての自分のような痛みに泣いて立ちすくむしかなくなった誰かの、その痛みだけでも止めること。
それだけは生き残った光一が唯一、師匠や親友の代わりにできる事だと彼自身が定めた戦う理由です。
《ヒーローの本質》、私もずっと探していますが、まだ確実に「これ!」とは言えない気がしております。私も知識や経験に富んだ人間ではありませんから。
でも南野光一という人物が、「助けて」の声さえ言えないまま悪意に踏み付けられる誰かに手を差し出す、そのために力を使える《ヒーロー》であるのなら。
〈解放〉という力の代償は、もしかしたら「そのヒーローとしての生き方から逃げられない」という事なのかもしれませんね……