応援コメント

EP04-陸:喪失の追憶」への応援コメント

  • 応援コメント、失礼します!!
    この頃の南野光一君は、割と直情的だったのですね。
    というより、これが本来の彼なのかもしれませんが……。
    実験体を殺す事で彼らに救いを示し、実験体に奪われるかもしれなかった人間の笑顔を守る。そのスタンスに至るまで、このような経緯があったとは。
    蜂の実験体の正体を知った時の反応が、まだ立場上の覚悟を決め切れていない者の未熟さを感じました。そして改めて、情け容赦の無い世界観だとも。
    今まで主人公の血赤のマフラーには師匠の魂を受け継ぎ、戦うという決意だけが込められていると思っていました。もう一つ、自らの殺戮本能に飲まれない誓いの証でもあったとは!!
    割と情が深く、直情的な南野光一君が冷静さの仮面を被っているのには、この時の誓いも含まれているのですね。笑顔の下に激しい怒りを隠す師匠とは正反対ですが、上辺の仮面に隠された様々な想いを考えると、やはり彼らはヒーローだと思います。最後の慟哭には、悲しみ、無力感、重圧、色々な感情がない交ぜになっていただろうと感じます……。

    そして、半壊になりながら、内心では恐怖心もあっただろう師匠。最後まで弱さを見せない姿は、まさしくヒーローでした。その師匠の魂を受け継ぐ「自称」弱すぎる弟子が、この絶望的な戦力差を覆す事を願うばかりです……。

    作者からの返信

    お読みいただき、また嬉しい応援コメントも本当にありがとうございます!
    《割と直情的な光一こそ本来の彼なのかも》、そうなのです。本当は光一、怒りに身を任せてしまうところがあるような、そんな普通の少年でして。
    しかし仰る通り、血赤のマフラーへの誓いを込めて仮面を被っています。埋め込まれた力の代償である殺戮本能に負けず、師匠の示した輪廻という救いを体現する存在に、少しでも近づこうとして。

    《最後の慟哭には、悲しみ、無力感、重圧、色々な感情がない交ぜになっていただろうと感じます……。》
    本当に執筆当時の自分が乗せたかったもの全てを感じてもらえて、嬉しいです。自分自身にも少しだけ通じる部分があるところなので、そう感じてもらえていたのなら、無駄ではなかったと思えます……

    《半壊になりながら、最後まで内心の恐怖や弱さを見せない姿は、まさしくヒーロー》、嬉しい評をありがとうございます!
    でもこの師匠、ちょっと欠落した人で、たぶん自分が負ける事や死んでしまう事より、少年が無惨に殺される事の方が怖かったのかもしれません。今までたくさん戦って、でも一人で戦場に立つしかない彼にとって、初めて肩を並べられるかも知れない子が光一でしたから。

    そんな強すぎる男を師匠と呼び魂を受け継いだ「自称」弱すぎる弟子が、この先の圧倒的で絶望的な戦力差を覆せるのか、ご覧いただけますと幸いです……!

  • 友人と師匠失ったの同時だったんだ

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    親友と共に助けようとした友人「葉音智那」も、その親友「曙信太郎」も、そして道を示してくれた「師匠」さえも、この七夕に失っておりますね……
    この敗北を追憶した光一がどう戦うのか、今後も読んでいただけると嬉しいです!