三つ目 巫子は迷い子を導く

 誰も助けてくれないと悟ったのは、何歳の頃だっただろうか。


 私はミコ。この施設で生まれて育てられた現人神である巫女だ。


 無論、自分は現人神などではないただの人間の女の子だ。ただ、髪と目の色が人と違っているだけで、特殊能力とかもない。


 この施設は、邪神を崇める「教団」というカルト集団の総本山らしい。


 らしい、というのは仲がよかった世話係の女性が、こっそり外の世界のことを教えてくれていたからだ。


 私はそういった「ケガレた」情報からは遮断されていたから、私にとって彼女だけが外の世界を知る手がかりだった。


「いつかあなたを日の当たる場所に出してさしあげますからね」


 口癖のようにそう言っていた彼女は、ある日突然姿を見せなくなった。代わりに世話係として現れた人間に聞いてみたが、「そんな人は知りません」ととぼけられた。


 ああ、死んだんだな。


 漠然とそう思った覚えがある。


 施設での生活は悪くはない。衣食住は補償されているし、閉じ込められている部屋は家具も室温も快適だ。味気ないがおやつもでる。文句は無い。……たまに、地の底から響いてくる悍ましい鳴き声を除くなら。


 ――グオオオオオオンンンン――――


 あの鳴き声が響くと、人々は揃って私にひれ伏す。やめて欲しい。これじゃああの鳴き声を出しているのが私みたいじゃないか。空腹で腹を鳴らしてるみたいでなんかいやだ、と見当違いな感想を抱いていたりする。


 まあ、そんな日々が過ぎ、自分が何歳なのかもわからなくなった頃、そいつは現れた。


「やっぴ! なんか散歩してたら迷い込んじゃったんだけど、ここ入っちゃいけないとこだったりする?」


 それは、とても背が高い金髪の青年だった。ニッコニコの人懐っこい笑みとは裏腹に、切れ長の目から覗く瞳は異様に明るく光っている。


 久々に人間に話しかけられた気がして、私は声が出せずにパクパクと口を開け閉めする。


 誰だこいつは。信者にこんな奴いたか?


「おーい、聞いてる? んー……えいっ!」


 パンッと手拍子を鳴らされ、私はびくっと肩を震わせて、止まっていた息を吐き出した。


「え、だ、誰ですか? 迷い込んだって、ここ「教団」の最深部ですよ? 見つかったら殺されますよ!?」


「へーそうなんだ。で、かわいこちゃんはここで何してんの?」


「何って……」


 振り向くと、そこにあったのは簡易祭壇だった。どうやら無意識のうちにルーチンワークの祈りを捧げていたらしい。


「邪神に祈ってました」


「あは、自分で邪神って言っちゃうんだ! おっもしろー!」


 青年はひっくり返ってギャハギャハとひとしきり笑い転げた後、体を起こしてあぐらを掻き、こちらをのぞき込んできた。


「ねえねえ、ここジメジメしてて嫌じゃない? 一緒に外行こうよ!」


「え?」


「行きたくないの? だったら一人で帰るけど……」


 まるで遊ぶのを断られた子供のような、無垢でちょっと不満そうな表情の彼に圧倒されつつ、私の頭は久々に思考を始めていた。


 外に出られる? 本当に? でも見つかったらヤバいのでは? そもそもこの施設って迷宮みたいになってるし……。


 うんうん唸る私の体をひょいっと彼は持ち上げた。


「まーいっか! 勝手に連れてくね!」


「ち、ちょっと! もうちょっとだけ悩ませて!」


「えー。ちょっとってどれだけ? 10秒?」


「ワガママの権化か!?」


 言っても聞いてくれなさそうな青年をなんとかなだめすかして、私は状況を説明する。


「いいですか? ここは「教団」の最深部で、ここから脱出するには――太陽と月と星のメダルを集めて台座にはめ込むことによって噴水の水を止めその噴水の地下にある隠し通路から外に出る必要があります」


「え?」


「メダルの集め方ですがそれぞれに対応した塔を上りその最奥にある謎かけに答えなければなりません。道中では狂信者とともに呪いを振りまくゴーストも出るのですが……彼らから手がかりを得ないとそもそも先に進めなかったりしますしそれに――」


「待って待ってなにここそんな面白施設なの?」


 制止されて話を止める。青年は困惑と好奇心が入り交じった表情をしていた。


「外の常識は知らないので……」


「普段どうやって出入りしてるの!?」


「不便ですよね」


「そうだね、不便だね……」


 私がその一言で済ませたのが釈然としないのか、青年はへんにょりと眉をハの字にする。だがそれも数秒のこと。すぐに気を取り直したらしい青年は改めて私に尋ねてきた。


「それで、外に出たい? 出たくない?」


「……出たい、です。外に出てみたい。太陽を見てみたい!」


「ん。よく言った! じゃあ暗黒教団脱出RTAはっじめーるよー!」


 言うが早いか青年は私を抱え上げて駆け出した。向かっている先は、鍵によって固く閉ざされた扉だ。


「だ、ダメです! あそこを開けるには人魚の鍵が必要で――」


「大丈夫大丈夫。この扉を蹴破った瞬間にタイマースタートです!」


 ガゴンと派手な音を立てて、青年のめちゃくちゃに長い足が重厚な扉を蹴破る。結界も張ってあったはずなのだが薄いガラスが割れるような音とともに一瞬で砕け落ちていた。


「まずは太陽のメダルを取りに行きます! かわいこちゃん、塔の位置は分かる?」


「え!? 信者は南西の渡り廊下の向こう側と言っていた気が……」


「南西ね! ちょっと待ってねー……」


 青年は目を閉じると片手で印を結び、口の中でぶつぶつと何かを唱え始める。


「この地点をゼロとして東方に持国天、西方に広目天、北方に多聞天、南方に増長天を置いて僕をnとする……目標座標は……」


「……侵入者! 侵入者だ!」


「早く捕まえろ!」


 もたもたしているせいで信者に見つかってしまった。彼らは青年の姿を見ると、なぜか備え付けてあった武器を片手に駆け寄ってくる。


「お兄さん早く! 何でもいいから早く!」


 肩の上に私を抱え上げている青年の頭をバシバシと叩く。青年は叩かれるがままになりながらさらにぶつぶつと口を動かし、壁に向き直った。


「うんうん……ここをこうして――えいっ!」


 次の瞬間、私たちは壁の内側にいた。いや、意味がわからないが事実だ。壁の中に入った私たちは追っ手の視界から消えたらしく、信者たちは私たちを探してあたふたとしている。


「え、な、な……?」


「ん、壁抜けってやつ! こうしてステージの外側を通ってダンジョンをスキップしまーす」


「ステージって何!?」


「あははーものの例えだよー。ここって邪神降臨の影響で半分異界になってんよね。だから結構、物理法則とか常識は通用しなかったり?」


 ケラケラ笑いながらも青年は真っ暗な空間を平然と歩き、見えてきたぼんやりと明るい場所の前で何度か不自然に屈伸運動をした。


「んーこうしてー……抜けた!」


 ぬるっと再び壁を抜け、私たちは塔らしき場所のエントランスに降り立つ。誰もいないエントランスは静けさに包まれており、時折地下から聞こえてくる悍ましい鳴き声ばかりがやけに大きく響いている。


「んーうるさーい。この声何?」


「地下に祀られている邪神の声だと信者は言っていました。降臨してから毎晩生贄を求めているらしく……」


「食いしん坊だなー。燃費が悪いのかな?」


 やけに呑気な感想を口にしながらも青年は塔を登り始める。時折、トラップが発動してこちらの命を奪おうと襲いかかってきたが、青年が「破ァ!」と言うとその全てが無効化された。何なんだ。


「よっし、ここが最上階ね! メダルはどこかなっと」


 青年は担いでいた私を降ろし、周囲を見回す。私は部屋の中央の台座を指差した。


「そこの台座にあるはずです。ただ、謎解きをしないと呪いでメダルは取れなくて、でも謎解きのヒントはこの塔のどこかに隠されていて……」


「えーめんどくさい! えいっ!」


 直後、青年は台座を殴りつけ、そこにかかっていた呪いを粉々に破壊した。


「は……はぁ……!?」


「所詮、個人が作った呪いだからねー。怪異っていう集合概念だとこうはいかないけど、これぐらいのザコザコ呪いはパンチで十分! 手は痛いけど……」


 ひーんと手首を振って痛そうな顔をする青年に私は呆気に取られる。同時に、これなら本当に脱出できるかもしれないという希望が胸に湧いてくる。今までは誰も助けてくれない人生だったけれど、私はやっとこの場所から出られるんだ。


 しかし――


「ああーっ!」


「えっ、なになになんですか!?」


 顔を上げると、そこには両手の上に真っ二つに割れたメダルを乗せて、うるうると目を潤ませる青年の姿があった。


「メダル……壊れちゃった……」


「えええーーーっ!」


 素っ頓狂な声を上げるも、青年はしょぼしょぼと落ち込むばかりだ。その時、侵入者に気づいたのか、下階から荒々しい足音がいくつも迫ってくるのに気がついた。


「捕まえろ!」


「逃すな! こっちだ!」


「ヤバいヤバいヤバいです! 早く逃げないと!」


「でもメダルがぁ……」


「そんなのどうでもいいから!」


 濡れた犬のようにしょんぼりとする青年を急かして、逃げるために彼に抱えられる。


「ううー……仕方ないから出口の座標指定して壁の中通っていくかあ……」


「できるならなんで最初からやらないんですか!?」


「だってぇ……面白施設で遊びたくてぇ……」


「命の危機なのに遊ばないでくださいー!」


 ワイワイ騒ぎながらも私たちは再び壁抜けをして真っ暗な空間に飛び込む。ギリギリのところで部屋の戸が開き、信者たちが雪崩れ込んできた。


「どこへ行った!」


「捕まえて我らが神に捧げなければ!」


「でなければ食われるのは今度は俺たちだ……!」


「クソ……巫女様を捧げたのになんで……!」


 どうやら慌てているのは邪神の機嫌が悪いせいでもあるらしい。というか巫女の私はここにいるわけだが捧げたというのはどういうことだ?


 首を捻る私の顔を、ひょいと青年は覗き込んでくる。


「ねー出口に続く噴水ってどこ?」


「えっ、あ、はい! 中庭にあるはずです! 施設の中央です!」


「オッケー。ちょっと掴まっててねー」


「へ?」


 直後、私たちの体は猛烈な勢いで落下し始めた。


「ひゃああああ!?」


「大丈夫大丈夫。ちゃんと止まるようにしてあるから! ……あっ」


「あっ?」


 次の瞬間、私たちは薄暗い空間に放り出された。ぽっかりと開けたその空間は何十人も入れるようなホールのように広く、その一番奥には禍々しいオーラを放つ巨大な祭壇があった。


「あっちゃー、ラスボスとの戦闘はやっぱ避けらんないってか」


 青年の言葉に呼応するように、祭壇の奥から悍ましい鳴き声とともに「何か」が這い出てくる。大きさは10mをゆうに超えているだろうか。かなり広いはずのこのホールでも窮屈そうにしているそれは、無数の手足と目玉を持ち、体のあちこちに開いた口からは怨嗟の声をとめどなく吐き出していた。一言で表現するのであれば、人間を集めて肉団子にしたような怨霊の集合体。それこそが教団の崇める邪神の正体だった。


 あまりの醜悪な見た目に言葉を失っていると、ふと邪神の目玉が一斉にこちらを見た。


「えっ……きゃあああ!」


 次の瞬間、私は邪神の腕に捕まって吊り下げられていた。邪神はニタニタと笑いながら、私を眺めてくる。


 もうおしまいだ。食べられる。死が純然たる事実として迫ってくるのを感じ、私はぎゅっと目を閉じる。しかし、そんな私の耳に届いたのは能天気な青年の声だった。


「ふーん、魔王に捕らわれた姫を助けるなんてRPGの王道じゃん。燃えてきたなー!」


 はしゃぐ子供のような声が聞こえ――目を開けると、私の体は青年の腕の中にすっぽりと収まっていた。


「いつもはさえない下請けなれど! 今だけは君を救う勇者様ってね!」


 明るく笑う青年に呆気に取られる。その背後では、腕を一本切り落とされた邪神が悲鳴を上げていた。


「じゃ、お姫様はここで見ててね! 聖剣抜刀! 梵字丸!」


 ポケットから取り出した剣の形をしたキーホルダーを軽く宙に投げ上げる。キーホルダーは苛烈な朱色の光を宿しながら回転し、再び青年の手に収まる頃には、一振りの日本刀に姿を変えていた。


「仮にも生きた信仰持つ神殺しだからちょっぴり本気でいっくぞー! ノウマクサラバタタギャテイビャク――」


 刀を体の横に構えながら、青年は真言を唱え始める。邪神はそれが自分を害するものだと悟ったらしく、青年を叩き潰そうと腕を振り上げる。しかし青年は瞳に無邪気な闘志を燃やして迫りくる攻撃を睨みつけるばかりで避けようとしない。


「お兄さん……!」


 悲鳴のように私が叫んだ直後、土煙を立てて邪神は腕を振り下ろし、青年は見るも無惨にぺちゃんこになった――はずだった。


「サラバボッケイビャクサラバタタラタセンダマカロシャダケンギャキギャキ――」


 確かに潰したはずの青年の声は止まらず、それに呼応するように邪神の手の甲に亀裂が入っていく。まるで、その内側にあるものが肉を切り裂いて飛び出ようとしているかのように。


 これはまずいと悟ったのか邪神は距離をとろうとする。だが、それよりも青年の真言が終わるほうが一瞬早かった。


「――サラバビギナンウンタラタカンマン! お不動さまっ! カルラちゃんかーしてっ!」


 高らかに投げかけられた願いに応え、悪を焼き尽くす炎が邪神の腕を飲み込む。


 無数の人間が叫んでいるような甲高い悲鳴とともに邪神は体勢を崩す。その隙を逃さず、浄化の炎を刀身に宿した青年は、大上段から邪神に切りかかった。


「寺生まれ一撃必殺! 聖なる炎アターック! 破ァ!」


 その一撃は邪神の体を易々と切り裂き、文字通り真っ二つにする。分裂した形になった邪神はそれでも生きていたようだったが、聖なる炎によってあっという間にその全身を覆い尽くされ、断末魔を上げながら派手に炎上し始めた。


「ひゃっはー! 邪神は消毒だー!」


 高らかに勝ち誇る青年を、私はぽかんと見つめることしかできない。しかし、あることに気づいて、私は青年に慌てて駆け寄った。


「な、なんかここ崩れ始めてませんか!? 危ないのでは!?」


 邪神が倒された影響なのか、徐々に大きくなっていく地響きとともに天井からパラパラと土が落ち始めている。青年もそれに気づいたらしく、刀をしまって私を抱え上げた。


「ん、まーかせてっ。ゴールするまでがRTAだからさ! ほらちゃんと掴まっててね……えい!」


 ぬるっと私たちは壁を抜け、数秒後、どこかの屋外に放り出される。木が生い茂っているので山の中のようだ。熱と光を感じて振り返ると、そこには炎上する教団の施設があった。どうやら壁を抜けて、施設の外までショートカットしたらしい。


「いやー燃えてるね!」


「燃やしましたからね……」


 どっと疲れた思いでそれを見上げる。そんな私に青年は問いかけた。


「ね、完走した感想聞いていい?」


「ええ……?」


「楽しかった? 俺はすげー楽しかった!」


 この上なく上機嫌ですと顔全体で表現するようにニッコニコで笑う青年に、私はふふっと吹き出した。


「……楽しかったです。自分が何だったのかちゃんと思い出せるぐらいに」


 そう、思い返せばおかしなことが多かった。青年と出会うまで途切れていた記憶。私が逃げ出していることに言及しない信者たち。極め付けに、「巫女を捧げた」という彼らの言葉。


 あの呪われた場所から解放されて、ようやく私は真実に気づく。


「お兄さん、ありがとう。……私、もう死んじゃってたんですね」


 私の言葉に青年はおちゃらけた雰囲気を潜め、優しく微笑んだ。


「君のお母さんに頼まれてね。死んでも教団に囚われてる君の魂を解放してあげてほしいって」


「お母さん?」


 思いもよらない人物が挙がり、私は目を丸くする。私は生まれてこの方、母親に会ったことはないはずなのに。


 その時、青年はふっと視線を上げ、私の後ろを見た。


「ミコ……!」


 名前を呼ばれて振り返る。そこにいたのは、私に外のことを教えてくれていたあの世話係の女性だった。


 戸惑いながら青年を振り返ると、彼は穏やかに答えてくれた。


「お母さんだよ。……ほら、行ってぎゅーってしてもらいな?」


 もう一度女性を振り向くと、泣きそうな笑顔で私に腕を広げていた。それを見ていると何故か涙がぽろぽろとこぼれ、自然と私は女性に駆け寄っていた。


「ごめんね、ミコ……! 助けてあげられなくて……!」


「……ううん、また会えてすごく嬉しい。お母さん、なんだよね……?」


 涙を流しながら私たちは抱きしめ合う。二人とももう体温はないはずなのに、なぜかとても温かかった。


 やがて空は白み、太陽がゆっくりと昇ってくる。その眩しさに目を細めながら、私は青年に小さく手を振った。


「もう逝くね。ありがとう、お兄さん」


「本当に、ありがとうございました……!」


「ん。まあ、下心なくやったわけでもないし?」


 照れくさそうに言う青年に私はきょとんと目を丸くする。青年は懐から名刺を取り出すと、私たちに差し出した。


「俺は「寺生まれの【治験】さん」。輪廻の先でも口コミ広めてくれよな!」







「もしもし【担当】くん? 夜の散歩してたら迷子になっちゃった! 迎えに来て!」


「は? 徘徊老人じゃないんですから自分で帰ってきてくださいよ。……で、現在地は?」


「G県S市の山の中!」


「はあ!? どこをどうやったら二個隣の県に徒歩で行けるんですか!」


「話は長くなるんだけど、俺、囚われのお姫様抱えてRTAしてたんよね。武勇伝聞きたい?」


「興味ありません。まったく、今迎えに行くのでそこを動かないでくださいよ。絶対ですからね!」


「ちぇ。はーい」

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