『宇宙人はいなかった』 中の5


 奥に入り込むほど、その光景は、凄まじくなった。


 そこには、大量のお魚などの生き物の遺体がある。


 そうして、何かが製造されていた。



シポク

 『あれは、なんらかの保存食品とかですよ。』

 


船長


 『食品工場か。やはり、知的生命体だ。』



シポク


 『マンネリ化しているかもしれませんね。』



船長


 『うん。次に行こう。』



 小型偵察衛星は、その先に進む。


 そこには、さらに、恐るべき空間があった。


 あの、はんぺんみたいな生き物が、大量に並んでいる。


 そうして、例の強力なチューブ状の口を、機械から出ている上戸みたいなものに、突っ込んでいる。


 はんぺんからは、どんどんと、液体化した獲物が流れ込んで行く。



船長


 『うちの船員もいるんだ。許せぬ。攻撃しよう。』



シポク


 『船長、待ってください。感情的に成りすぎてます。我々の任務は、調査です。これは、異世界の知的生命体ですよ。さらに、調べなくては。』



船長


 『そうだな。たしかに。………し、しかし、ものすごい規模だ。これを、どうするんだ。』



シポク


 『先の工程をみるべきです。かならず、判ります。操ってるものがいるのかもしれません。』



船長


 『ああ。そうだ。行け! たゆまず進め。』



シポク


 『あいあい。』



      🧃











 

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