第三話 アイテムボックス
メリウスのアドバイスを受けて
零が転移時計のボタンを押すと空間にホログラムスクリーンが出現した。
「オプションがあるわ、先生・・・・・・」
「ちょっとだけ待ってくれない」
玲子は、携帯電話から休暇の連絡を入れバッグを持って来た。
メリウスがアドバイスをする。
「優翔(ゆうが)先生、バッグは零のマジックボックスのアイテムボックスに預けてください」
メリウスがマジックボックスからアイテムボックスを開くと目の前の空間に立方体の箱が出現した。
「じゃあ、先生、このアイテムボックスに入れてください」
「分かったわ、入れてみるわね」
玲子のバッグは、アイテムボックスの中に消えて、メリウスはアイテムボックスをマジックボックスに戻した。
「メリウス、アイテムボックスの出し方聞いてないわ」
「零、アイテムボックスと呼ぶだけですよ」
「どれくらい入るの?」
「無制限ですが」
零と玲子は目を丸くしている。
「じゃあ、零さま、玲子先生、行きましょうか」
零が玲子の手を握り、メリウスも傍にいる。
零がオプションを探している。
「メリウス、オプション見つかったわ。じゃあ、タッチするからね」
零が異世界転移をタッチした瞬間、零と玲子の目の前の空間に金色に輝く
「零さま、玲子先生、入りましょう」
零と玲子が足を入れた瞬間、目の前の景色が変わる。
「メリウス、ここはどこなの」
「
しばらくして、メリウスたちは、大きな建物の前に出た。
建物には、見慣れない文字が書かれている。
零がメリウスに質問をした。
「メリウス読めないわ」
メリウスは、零と玲子の手を握った。
「どうですか。読めるでしょう」
「メリウス、今、何したのよ」
「零さまと玲子先生に
「メリウスって、なんでも出来るのね」
「零さまの召使いですから当然です」
「読めるわ。ええと、
玲子も驚いている。
「なんか、少女漫画の世界に迷い込んだ感じよね」
学園の中を入り進む。
「先生、中庭が見えるわ。グランドもあるわね」
「とりあえず、中庭に行ってみましょう」
名称が同じでも違う学園であることが分かった。
零は、メリウスを見た。
「零さま、何か」
「これから、どうするのメリウス」
「零さま、心配はありません」
「心配ないってどう言うこと・・・・・・」
零と玲子は、異世界の朝霧女学園の先生と生徒に既になっていた。
狐につままれた気分だった。
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