第九十一話第一国奪還戦⑧
ゲージの色が変わったことを確認し、爪をゲイルから引き抜いてその場から飛び退く。
するとゲイルが緑の光に包まれる。回復する気か…!
(そうはさせないですよ…!)
爪をナイフに変えて、5本投擲する……がゲイルに当たる寸前で何かに弾かれその場にナイフが落ちる
で、緑の光もなくなったんだけど…HP回復してないね…多分演出でした…
ゲイルは職業こそ変わっているが種族はただの人族(ヒューマン)なので普通なら5本ゲージもHPないよな…致命傷を計5回与えないと死なない人なんて現実にいたら怖いもんね……
スー…現実逃避はここまでにしておこう…慌てて投げたナイフ計5本。そしてその5本は爪で使う時の片手分使ってるんですねえ…
もちろん投げたら手元に戻って来るなんて便利機能は付いてないし、装備からも外れていないので別の得物を使えない…ちな鎌だと草刈りの鎌になる模様…
………よっしゃあ!短リーチ縛りプレイの始まりだぜぇ!(泣)
*
ゲイルの足元ナイフ回収RTAはっじまっるよー!
今日はゲイルの足元ナイフ回収RTAをやっていこうと思うよ
あーあそこにあるやつだな
取りにくそうだしなくても大丈夫じゃないかだぜ
あれがないとゲイルを倒すまで短リーチ縛りプレイになるわよ
それは大変だぜ
でもどうやって取りに行くんだぜ?
気合
は?
気合
しゃあ!ガンダ!ガンダ!
ぜってぇ変な行動すんなよ!死ぬからな!
「っ…!油断したな…何事も慢心はいけない…あの時のように…」
おいこいつなんか一人語りし始めたぞ
なーんか重要そうだから聞いてる余裕が欲しいよ。そんなものはないけど
「今お前を滅するためにできる限りの準備をした。あれもその一つだ」
と、窓の外を見て言う
もしかしなくてもスタンピードってお前が発端だったりする?
ゲイルそれは控えめに言って頭おかしいよ
ごろー?どうした?
ふむふむ…お前が言うなって?
黙れ!俺は正常なの!
「玉、よこせ」
[【玉の厄災の使徒 ゲイル】が【玉の厄災】から[インファイト][連撃流〈熟練度5〉][剣術〈熟練度5〉][変速脚][鳳鳴ノ頂]を借用しました]
なんか一つだけ仲間外れいない?
可哀想にせめて[接近戦法]とかにすれば浮くこともなかっただろうに…
「覚悟しろ…!忌々しい魔物め!」
(なんか犬がほざいてますね…大人しくもできないのですか)
「…あぁそうか…もう少しは生かしておいてやるはずだったんだがなぁ…気が変わったここでお前を討伐する」
(犬が私を討伐する?笑えますね……死ぬべきは貴方ですよ)
よし!喋ってる間に少しずつ進んでナイフゲット!
大チャンスだったのにそこを見逃すのは戦闘慣れしてないからだろう…色々言ってるけど権力があるやつは椅子にふんぞり返って指示を出すだけ…それも曖昧で抽象的な…うっ…!考えるだけで頭が…
(吠えるだけで何もできない駄犬は自分の命のためにお家に帰ったらどうです?)
「…忌々しい魔物よ…何もできていないのはお前もではないか?家族を無惨に串刺しにされ…大切に育てた森も全て燃えた。お前は何かを守れたのか?何もできないのを駄犬というのならお前も駄犬だな」
影がゆらゆらと揺れる
「なに、気にすることはない。どうせお前が拾わなかったとしても死んだ命だ。そんな死んで当然な命に時間をかけて育てていたやつはお人好しだな…でも全員死んでるみたいだな…おかしいな…あの自己犠牲のお人好しさんはどこに行ったのだろうか…あそこにいたのはただの駄犬だったみたいだしな」
更に影が揺れる
「駄犬同士仲良くしようじゃないか?」
(ヴヴォ゛ォ゛ォォォォォーーーン)
「…!急に叫んでどうした…?駄犬以下になったか?」
あのー…ごろーさんがバチギレているので俺は引っ込ませていただきます。
ゲイル次会うときには五体不満足でないことを祈るよ
あ、ごろーさん!どーぞ!どーぞ!やっちゃってください!
では、さいなら
*
ご愛読ありがとうございます!
もしよろしければ★★★と♡、フォローのほどをよろしくお願いします!
モチベになります!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます