第八十二話ユニークモンスターとイベント㊾(別視点)


前話に熟練度の説明を加えました

あとシノステです


*


name シノ

種族 半人半魔

職業 なし

Lv 32

HP 456000

MP 400


STR 540

VIT 120

DEX 95

INT 640

AGI 480

MND 55


skill

空間魔法 遮絶 時空の拳

召喚(■■■■■■■■■■■■)


種族特性

あなたは人族と魔族の中間の存在だ


あなたは人族にキルされても相手にペナルティは与えられない


あなたには2つの道がある


職業特性

お前むーしょく!


*





(シノ視点)



ふっふっふーこの勝負私がもらいました。


エイダさんは飛ぶときは一定の速度でしか飛べない

でも私はエイダさんの倍ぐらいの速度で空中を動ける


と、いうことは私がはじめに急浮上して上から[時空の拳]を撃ちまくれば………いやエイダさん攻撃してこないのに空中にわざわざ逃げる理由あるのかな…?まぁいいか!



(シノは何でもして大丈夫です。他のスキルを使ったり、アイテムを使ったり)


「ふふふ赤っ恥をかかせてあげますよ…」


(じゃあ最終日が始まったらスタートで)


「了解です」



本当に静かですね…嵐の前の静けさというやつでしょうか…



[スタンピードが発生しました]


「行くぞぉぉぉ!!!」


「「「「おぉぉぉぉ!!!」」」」



相変わらずうるさいですね…

さて、手始めに…



(あぁ逃げられてしまいましたね…)


「エイダさんは状態異常をたくさん使いますからね…上空に逃げるのは決めていたので」



………セーフ…

状態異常を考慮してなかったぁ…

たまたま偶然立てていたガバガバの作戦がなんか刺さっちゃった



(まぁ当たったらいいなってぐらいだったので、想定の範囲内ではあります。ここからちゃんと真剣勝負と行きましょう)


「えぇよろしくお願いします…」



じゃあまず一発目



「[時空の拳]…MP消費10」


─ズン!


([浮遊]っと…10消費でもなかなかの威力ですね)


「エイダさんはHP低いらしいですから…これでも致命傷になりますよね」


(そのとおりですね…)



さぁギア上げていきますよ



「[時空の拳]…MP10消費×5」


(多いですね…)


「一気に使ったのは隙間を無くすためです。その名も物量で隙間を無くす作戦です」


(まんまじゃないですか…でも


[幻影化]


隙間だらけですけどね)



隙間なく並べたはずの時空の拳を黒い線が通過し、私に迫ってくる…


急いで私はその線から距離を取る…線は遅いので簡単に距離を取ることが出来た

少しすると線がエイダさんに戻る



(忘れてました…[骸咆哮]…「ウ゛ォ゛ォ゛ォォォォーーーン!!」)


「初めてみますけどなんですかそれ…オーラとか………かっこいいじゃないですか…」


[ユニークモンスター《忿怒の骸狼 イデア》と遭遇…………即座に戦闘を中断し逃走してクダサイイイイイイイイイイiiiiiiiii]



いや普通に怖いんですけど…

ジャンプスケアがあるのに警告しない動画ぐらいびっくりした…



(どこからでも撃って来ていいですよ)


「言われなくても…[時空の拳]…MP50消費」


(おお!大盤振る舞いですね)


「×4」


(………大盤振る舞いですね)



次はできるだけ大きい物を丁寧に当てるつもりで……一発目…


──ブオォォォォオオオン!!!



(動きが直線的すぎますね…ただ横に避けるだけでかわせてしまいます…)


──ズドォォォォーン!!



避けられた…いや撃つ前に移動されてる……



(少し動きに変化をつけてみましょうか…今のままでは予測だけで事前に避けれてしまいます)


「そんなこと言われたって…どうすれば」


([時空の拳]なんて使ったことないのでわからないですね。でも何かを投げるようなイメージに近そうですけど…)



[時空の拳]は撃つ前までは操作ができるけど、撃ったあとは全くたりとも操作ができない…操作するなら撃つ前に


…二発目…!


──ブルオォォォォォオオオン!!



(ううん…少し曲がったような気もしますが…さほど変わってないですね。さっきと同じような感じで避けれます。)


「ならば…」



近づいて…


(読み通りですね…)


…3発目…!


──ブルオォォォォォオオオン!!!



(軌道が読めるなら近くで拳を当てるですか…いいですかシノ?に避けられているんです。

近づいてきてくれるのなら術者の後ろに避けてしまえば確定で安置になります。

安置に避けさせてはいけません絶対に隙ができてしまいます。

実践じゃ絶対に駄目ですからね。)


「説教ならあと一発避けてから言ってくださいよ!」



その場から飛び退いて浮上して距離を取る。

遠距離も駄目、近距離は絶対駄目なら可能性のある遠距離で変化をもたせるしかない…!


…4発目…!


─ブルルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンン!!!



(…っ!)



巨大で透明な拳により砂埃が大量に巻き上がり、周囲が見えづらくなる

でもこれじゃあ…



(…………いい変化だったと思いますけど…んー避け方を工夫すれば避けれますねー…これなら人外魔境の上位勢以外なら結構ダメージを入れられると思いますよ)


「……エイダさんに当たらないと意味ないんですよ……」


(ほらまだ時間はありますからどんどん撃って来ていいですよ!さっきのをもっと応用に使って上位勢にも通用するように──)


「もうやめます…どうせ何回やったってエイダさんに当たりませんし結果は変わらないじゃないですか!」


(いや何回もやったら当たるかもしれないじゃないですか!)


「その何回が途方も無いから言ってるんですよ!もういいですよ…敗北を甘んじて受け入れますよ…」


………

……


(はぁぁ〜〜………)



エイダさんが少しずつこっちに近づいてくる。



(少しずつでいいんです…少しずつ…少しずつ少しずつ…その積み重ねが何回にもなります。

でも何にでも例外はあります。

当てることに執着してはダメです。

その先を考えましょう。当てるじゃなくてなにをしててでもぶっ殺すと思いましょう。

もう親の敵のような感じで)


「…………」


(殺すことを目標にすれば必然と当てることが通過点になります。そう考えると簡単に思えてきません?

そもそもシノは戦闘経験が少ないですからこれからですよ)


「…………」


(だからそう…落ち込まないでください)



肩にぽんっと爪が置かれる



「えい!」


ぽふっ!



私の拳がエイダさんに当たる



「……ふっふっふー!油断しましたねエイダさん!近づいたらダメなんですよ。自分でも言ったのに忘れたん───」


(─時間切れ…)


「えっ…いや今なんて…」


(時間切れ…30分もう経ちました…工夫は良かったと思いますよ…でもそれはもっと心がきれいな人にしか効きませんよ…)


「そんな素振りなんて─」


(少し間があったじゃないですか…その間にちょうど時間切れでした)



あっぁぁ…あぁ…


(それにしても…)


ぁあ…ぁぁあ…


(シノちゃんは…)


ぁあがぁ…ぁあ…


(時間もわからないんでちゅね〜)


い゛や゛ぁぁぁぁぁぁーー!!!







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