第六十七話ユニークモンスターとイベント㉞
成長型のボスとは…ダンジョンなどで普通に雑魚敵として出てくる魔物を吸収して強くなるボスのこと…つまり雑魚敵を倒しまくらないとクソ強いボスと戦わなくてはならないボスのこと…
[黒王]はその成長型のボスの中でも特殊で、その雑魚敵も成長型のボスというやつだ…何言ってるのか自分でもよくわかんねぇな…
わかりやすく言うと倒すとそこで成長が止まって楽に戦えるボス…それが3体
ってこと…だから倒された[古の剣]は倒された時と同じ姿だし…倒しきれなかった[黒王]と[
(シノ…多分 《フォーバル》の強力な魔物は全部成長型です)
「せいちょうがた?」
(あぁ…知らないですか…わかり易く言うと見つけたらすぐ倒さないといけないやつです)
「ん〜?よくわからないけどわかりました」
(とりあえず強いやつです)
だから早めに倒さないとものすごくやばいのだが…どうしよもう最終日近いよ…あと今日含めると二日しかないよ…
倒すの諦めようかな…
「……まぁ…エイダさんユニークモンスターですし、なんとかなりますよね!」
(いや私普通にゾンビウルフに負けます…普通に戦うと)
「ユニークモンスターなのに…?」
(ユニークモンスターなのに…)
悲しきかな…俺は無双物の主人公にはなれんのよ…いつかはなるかもしれんけど……ぇ…なれるよね…?
でも今の俺がどこまでやれるのか確かめたくなってきた
(シノにはタンクをお願いしたいです)
「え?!私そんなVITないですよ!やれることなら隠れることしか…」
(それでいいです。それを[黒王]の眼の前でやってください。そうすれば十分ヘイトは稼げます。)
「でもそれだとエイダさんの方に攻撃が少しいきますよね…?」
(大丈夫です。私も少しは物理も魔法も無効化できるので)
「え…突然なんかすごいこと言いませんでしたか…?」
(でもシノもできるじゃないですか)
「あそっか…」
さてはシノちょっと天然だな…それか自己肯定感が低めなのか…?
どっちでもいいか、
(タンクお願いしますね)
「私…頑張ります!」
(あ、ちょっと声が…ぉぉきぃ…)
シノの声に反応したのか、はたまた待つのにしびれを切らしたのか…どちらでもいいが気づかれたことに変わりはない
(シノお願いしますね!)
「エイダさんすいませーん…!精一杯頑張り─し、[遮絶]!」
シノが接近してきていた[黒王]の拳が振り下ろされる寸前に[遮絶]を使ったので土埃が起こり、少しの間[黒王]の視界が奪われヘイトがシノへとむく…
(私もやりますかね…[幻影化])
戦いの火蓋が切られた
*
(…っ!こいつ状態異常が入らない…!)
[スゥゥゥゥ………!]
(シノ!後ろに!)
「しゃぜっ──ぅ…!」
こいつ状態異常が入らないから戦いづらいのに速いし硬いし痛い…
不意に後ろに回られると気づかずにそのまま殴られそうになる…!
シノも[遮絶]の発動が間に合わずに何回か攻撃を貰ってしまっている…
並の冒険者ならほとんど戦意喪失してしまうほどの痛みを受け続けているにもかかわらず、シノはしっかりと目に光がある。
この状態なら[中級回復薬]を渡して回復できる
でもこの状態が続くと普通に二人共死んでしまう…ていうか[黒王]まだ[古の剣]も[
(シノ!三十秒耐えてくれ![遮絶]上手く使って俺にヘイトが向かないように!)
「い、いきなりそんな事言われてもぉ![遮絶]ぅ![遮絶]![遮絶]!」
おお!上手い![遮絶]を使っては解除してを繰り返して自分の姿を見えるようにしながら攻撃を無効化してる!
よし!シノが時間を稼いでくれる内に!
「ちょ!ちょっと!早くしてくださいよぉ!」
(わかってますよ。ええっと…ごろーはこう言うときに力になりそうにないし…)
なんかこう言う時ごろー手伝ってくれ無いんだよな…あのデーモンの時もそうだったし…
「あと少ししか持たなそうです!タイミング合わせてきてます!」
(もう大丈夫!出てこい!ふわりん!)
そう言うと自分の中からふわりんが出てくる。そういえば取り込んだままだったね…
「その子!あのメグリニの!その子で[黒王]を乗っ取るんですね!」
(いや違いますよ。ボスは乗っ取れませんし…)
「え…じゃあどうやって…[遮絶]!」
(こうするんです。[従魔統合]──
そう発した瞬間、ふわりんが俺を覆って炎の狼になる
(モード篝火とでもいいましょうか…そして【永遠なる炎】!…ぐっ!)
宿敵のスキルを発動した
*
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