第五十六話 【終演】(別視点)




[忿怒の骸狼イデア(■■■■)が【心冥】をキャンセルしました]



やっぱり状態異常が種かな?いや[ミーム汚染]にこの状態異常は[支配]とみなされるみたいな1文があったから…



「皆、こいつの攻撃にあたったらすぐに状態異常回復薬を使って」


「理由は?手短に」


「攻撃にあたったら[ミーム汚染]ってやつになった」


「了解。それが触媒ってわけね」


「たぶんね…でも」



今はこいつは遊んでるんだろう。

固定ダメージ系のスキルは大体オンオフが出来からそのままステータスで殴れば私はとりあえずぽっくり逝くだろうからね


魔物はまるで三分間待ってやると言わんばかりにじぃっとこちらを見据えて動いていない。

あの状態でステータスで殴られたら皆消し飛ぶしありがたいけど



「時間稼ぎにしかならないと思うけどね」



できるだけこいつを戦場に近づけないそれが私達の役割…不服ではあるけど


こちらの話し声が止まった瞬間。真っ赤な目玉がこちらを覗く



「来るよ!」



少し卑怯な気もするけどあの間に【永遠なる炎】も発動させてもらった


ここからはどこまでついてこれるかだ




*




「[防護ガード!][金剛]!」


[パーティーメンバーモフリ隊三号が[不滅者]の特性により復活しました]


「あと数回使ったらレベル100切るんだけど!これいつまでやるんだよ?!」


「できるだけー…ぐびぐび」


[状態異常回復薬を使用。[ミーム汚染]から脱しました]



文字通り一撃が即死につながる戦闘…ただ単にジリ貧何だけど…



「ほら三号!これでMP回復しとけ!──っ![パリィ]!」


「サンキュー」


「斬撃はこっちで消せるから二号は普通の殴りに集中して……[『燃えろ』]!」



『燃えろ』は飛び道具というか直接攻撃以外の攻撃を消せる。発動が少し遅いけど


……また来ちゃったよ



「肉眼で捉えられない…[魑魅魍魎]ってバグらないのっ…かな!」


「一応バフ扱いらしいからバフ解除すれば戻るらしいぞ!」


『じゃあ私が今からドローンを飛ばして…』


「もう遅いのよ…」


………


針に糸を通すように二号と三号の間を通り抜け一号の背後に影がうつる

影は一号に爪を振りかざし…



「見えないなら音で見つければいい話だけどねー[射出ショット]!」



光弾により爪が弾かれ、僅かな痛みがのこる

久しぶりに頭が冷えたように感じる


面白い…



[忿怒の骸狼イデア(■■■■)が灯火を一つ消費し、忿怒の魔狼イデア(■■■■)と成りました。]



(久しぶりに頭が冷えました…お礼を申し上げますお嬢さん…)


「しゃ、喋ってる…人語ではないけど何かなんとなく理解できる…なんで?」


「魔物に喋った奴なんていたっけ…?」


(フフ…私を魔物と一緒にしないでいただきたいのですが…仕方ないですね見た目が似ていますし…)


「話が通じそうだな…なぁ…あんた、この進行を止めてもらえないか?これ以上街の人々を危険にさらしたくないんだ」


(その人々の間中に王族や貴族は含みますか?)


「含まないと言ったら?」


(それなら喜んで進行を止めて差し上げましょう)


「含むのなら?」 


(こうなりますね)



と言って腕をふる

そうすると腕を振った一直線にある地面には亀裂が入り、木々は弾け飛んだ



「と、言うことは俺達は敵対ってことだな」


(含むのですね…残念です…)



影に埋もれていた部分の爪を出し切り、そのまま横に手をふる



(こうすることになってしまって…)



その場に人は残っていなかった。

残ったのは血と肉の三つの塊のみ



[モフリ隊一号…他2名を[消滅]させました」







お読みいただきありがとうございます!


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血と肉の塊はスタッフが美味しくいただきました





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