第五十一話ユニークモンスターとイベント㉓
「ちょこまか逃げてんじゃねぇよ![フルスイング]!!」
ちょこまか逃げるしかこっちは生き残れないんですよ!
あと時々くる超遠距離射撃に掠りかけて普通に死にそう…
「もう少し冷静になれ三号…そんなに地面に攻撃して…地面に恨みでもあるのか?」
「うっるさいな!これでもちゃんと狙ってるわ!」
「せめてもう少し静かにしろ」
「すいません…」
ガチトーンで注意されとるがな…あはれかな…
でも冷静になっちゃったかなぁ…まだ荒いほうが楽なんだけど
ただ少しだけ隙ができたのでこちらからも攻撃させてもらおう…
[瘴気発生][瘴気変質(腐食)(無色)][睡魔領域]
ねちねちと……
卑怯だって?逆にこれ以外にできることが無いんだよ!え?鎌で攻撃?返り討ちにされるわ
こいつら洞窟の時とは全く動きも速さもキレも段違いに良くなって完全に上位勢なんだけど…世の中理不尽だよ…探索しすぎたから俺が遅れてるわけではないよ…ないよね…?
「なんかいつの間にか展開されてるっぽいな…三号一旦下がれ」
「うぃ」
うん、なんでバレてるのぉ?おかしいだろ無色だぞ!無臭かはわからないけど状態異常くらいは入るだろ…入る前に回避しないで…切実に…
「おーい四号!頼むー!」
なんか飛んできたんだけど…ドローンっぽいなー…撃ち落とすか!そこら辺の小石をぽい
どーん!
あっけな…
「まぁそうなるよな…念の為撃墜されても散布できるようにしといて良かった…」
「なんか四号っていつも瞬殺されるもんな…あ!降ってきたぞ」
ん?上から何か降ってき──あれはまずい…
[設置物JIMにより、フィールド効果に[状態異常無効]が追加されました。]
フィールド効果ねぇ…確か戦闘終了まで永続だった気がするんだけど…
いや俺の記憶違いの可能性も─
「二号ってたまに冴えてるよな…フィールド効果のこと思い出して永続的に状態異常無効にできたし」
記憶違いではなかったか…
「言っとくけどフィールド効果はマイナーでもなんでもないからな…お前が知らなかっただけで皆知ってたし…」
まぁ…フィールド効果って大体のボスでボス部屋についてくるしな…
こんな[状態異常無効]みたいに効果が強くはなく大体しょぼいけど[継続回復5/10[回復/秒]]ただしこっちも回復して泥試合化とか[ダメージ倍加]ただし被ダメージも倍加で瞬殺できたり…いま考えると碌なもんねぇな…このゲームの運営バランス調整下手か?たまに馬鹿みたいに強いボスいるし…そいつのせいで数ヶ月攻略が進まなかったんだよな…なつかしっ!
「二号これでこいつは鎌を振り回すしかダメージが与える方法がなくなるんだよな!」
「奥の手みたいなのがなければだが…奥の手があったとしても一回耐えてくれれば対応できるから気にすることでもないぞ」
「よっしゃあ!思いっきり殴るぞぉ!」
よっしゃあ!思いっきり逃げるぞぉ!
*
お読みいただきありがとうございます!
あと★と♡、フォローのほどをよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます