第五十話ユニークモンスターとイベント㉒
いってぇ……
咄嗟に体に纏っていた瘴気を硬化させたから受けるダメージが抑えられたけど、まともにくらっていたらHPが消し飛んでたな…
やっぱりあらかさますぎるよなこの岩…偶然運良くなんて信じちゃだめだよなぁ…明らかに誘導されてる…
岩の影に入ってから[隠密]を使っているはずなのに、こっちの位置がバレているかのように足音が確実に迫ってきている…
そして逃さないようにか光弾が岩の直ぐ側を何発も通り過ぎている。
丁度岩陰から飛び出そうとしたときにだ…
警戒されているとわかってかホーミングも最初の一発のみ…
はは…本気でやりに来てるな…
知能があるとわかりきっている…
ごろーやふわりんを呼び出すか…?
……いや餓者髑髏を出したせいでコストが足りない…ふわりんだけなら出せるけどふわりん単体だと何もできないし……
タイミングまでバッチリかよ……逆に怖いんだけど…
応戦したら確実に死ぬし…逃げようにも逃げれないし……
何も思いつかん…もう吹っ切れるか!
キャラロストしたらその時だ!また1からやるっきゃねぇ!
勝てたらラッキーぐらいで…いや一回は勝ってはいるんだ!明らかに装備とか違うけど!
おっしゃあ!!いっちょクソモンかましてきますかねー!(泣)
*
やがて足音が岩の近くで止まり、話し声が聞こえるようになる
「で、一号この岩でいいんだよな?」
「なぁ二号?そもそも何でこんな回りくどいことをしなきゃならねぇんだよ?正面から叩き潰せばいいじゃねぇか」
「お前は脳まで筋肉なのか?もう少し声の音量を下げろ…剣豪死人と要塞死人との戦闘を忘れたのか…?そこら辺のAIの方がお前より知能が高いんじゃねぇの?」
「それはいいすぎじゃね…」
そのまま喧嘩してくれねぇかな…そしたらその隙ににげだせるんだけど…
「まぁそんな事より今はこっちだこっち…剣豪死人と要塞死人と同じようにあの魔物にも高い知能が備わっているんじゃないかってことだ…」
「…?よくわからんけどその方が良かったってことだな!」
「わかってはほしいけどそういうことだ」
やっぱり知能があることはわかってやがったか…じゃここらで御暇させていただき──
「ん?なんだ一号?逃げようとしてる…?逃がしたらもふもふを捕まえるまで許さない……よっしゃあ!三号!今すぐそこにいるクソモンをぶっ飛ばすぞ!」
「おっしゃあ!景気づけにそこの岩ぶっ壊してやるぜ!!…ん?いらないことをするな…誠に申し訳ないですどうか御慈悲を…あっ駄目ですか…そっすか……」
何か嫌な予感がするので、ちょっーとログアウトしたいなぁー…あっできないですか…そっすか…
「八つ当たりにサンドバックにしてあげるよ!クソモンくん?怖くないよー………怖くないよー………」
三号さん?笑ってー笑ってー?ニコニコしながら大剣を振り回さないでくださーい?ちょっと岩から離れてー離れてよぉー!!
「ぶっ殺してやる…」
目が笑ってないからぁー!!
*
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