第三十六話ユニークモンスターとイベント⑮
「なんだよこいつら…昨日のやつと同じで突然出てきやがって!」
「剣豪の方は柔らかいっぽいけど…いかんせん要塞がちゃんと要塞してやがる…!」
「こっちにくるなぁぁぁー!!」
派手に暴れてるねぇ…あのコンビ…
使わないつもりというか忘れてたわけなんだけど…これだけ強いならもっとプレイヤーを狩るべきだったなぁ…
俺は安全地帯の出店で完売したカレーを作っていたレストランで使いそうな鍋を手洗いしながら
[剣豪死人が複数のプレイヤーをキルしました。ゾンビの駒を複数獲得]
ゾンビの補給ありがてぇ…
ほとんどウルフ系とかだとキルできてないから、スタンピード中はゾンビの駒の補給できてなかったからな
あのコンビ、そこら辺のパーティより連携がうまいから向かってくるプレイヤーぼっこぼこにしてる…本当に君たち初対面?
でも、プレイヤー弱ない…?
あのコンビ…レジャンド・ダ・ゾンビ1体分ぐらいの強さしかないはず……
……よく考えてみたらレジャンド・ダ・ゾンビは《王都》とか高難易度ダンジョンのボスからしか出てこないわ…十分強かったわ…
うーーんあのPK野郎共って結構強かった気がするんだけどなぁ……そういや[レベルダウン]と[装備破壊]入ってたわ…そりゃ
[剣豪死人が複数のプレイヤーをキルしました。ゾンビの駒を複数獲得]
補給あざs──
───ズドンッ!!!
なんの音…?
今とんでもないスピードで何かが…
[要塞死人が[かばう]を発動。剣豪死人へのダメージを肩代わりし、140Kダメージを受けました]
はぁ…?!
「へぇ…今の間に合うんだ…確実に仕留めたと思ったんだけど…」
「一号少し焦りすぎだ。お前は火力も速度もあるんだからな…」
「速すぎるぜ…俺の鈍足を舐めるなよ…」
洞窟で戦った奴らか…?
やっぱりあの時より明らかに装備もだけど強い…
「ごめんね…でも君たちが遅すぎるのも悪くない…?」
「俺達は悪くない…そして俺が言いたいことは俺達のスピードに合わせてほしいというわけではなく、少しは気にしろって言ってんだよ!」
「あーあ!何も聞こえなーい!」
子どもと保護者かよ…
あっ…空気の読めない剣豪死人が動き出した…!やれ!やっちまえ!リア充を撲滅しろ!
「少し静かにしてくれ…リーダーと副リーダーが話し合っているので…な!」
剣豪死人お前はいいやつだったよ…
剣豪死人の刀が狂戦士が持っている大剣により軽々と撃ち負ける…
「あーごめんねー三号ー!少し二号と話さないといけないからそっちやっといてー!」
「わあってるよー!」
あぁ…さっきまであんなに強かった剣豪死人が遊ばれてるみたいに振り回されてる…
「じゃあもういいよねー二号!あいつ撃っても…」
「
そう一号?が言うと持っている銃が変形して何かを貯め始める…
「もういいぞー」
「りー」
「俺が逃げるまで待ってくれよー!」
「りー?」
「なんで疑問形!?」
やがて彼女が持っている銃に何かが収束して眩い光を放つ…
「
音だけがなくなったように光だけがこの場を埋め尽くし、爆発的な…いや爆発した
───ドンッ!!!
[要塞死人が[かばう][硬化][
───ドッバァーーン!!!
[要塞死人と剣豪死人の良好状態を全て貫通して両方に12400Kダメージが与えられました]
[剣豪死人のHPが0になったことにより[覚醒]が発動しました]
[要塞死人のHPが0になったことにより[覚醒]が発動しました]
[剣豪死人と要塞死人がもう一度立ち上がりました]
「我が盾が打ち破られるとは…時代は変わるものだのぉ…」
「今まで寝てたから体バッキバキなんだけど…最悪…ちょっと運動しないと…それとジジイごちゃごちゃうるせぇ…」
「第2ラウンドかなー」
「まぁ…楽勝過ぎたしな…」
「なんとか…巻き込まれずにすんだぜ…えっ…まだあるの…」
なんかもうよくわからない…もうそっちだけでやっててくれー
あと、三号はお疲れ様です…
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