第十六話刀使いvs最狂PKvsダー◯ライ(別視点)


別視点が多くて申し訳ない…

ちょっとグロいです。耐性がない方はお気をつけください





(刀使い ちゃむらい視点)



*


「刀使いクン…みぃつけぇたぁ…」



「げっ…」



もう来やがった…

ていうか本当に来やがった…



「ねぇ…刀使いクン…いや…ちゃむらいクン…?ぼくぅ…君に会うためにぃ…わざわざ来たんだよぉ…」



「ありがたくもねぇ!迷惑だな!」



「そんなぁ…ひどいこと言うねぇ…」



俺はこれでも第四の街…フォーバルでの実力はかなり上の方だ…だが、こいつ…シリキラさんは第五の街の王都で活動する正真正銘の上位勢だ…しかもその王都で普通に活動している上位勢プレイヤーをPKしているのだから普通の上位勢と戦うよりたちが悪い。



…だが男にも戦わなければいけないときがあるんだ!



シリキラさんがさっきPKしたのであろうプレイヤーの手のようなものをしゃぶっている。



ムリ オレ ニゲル



俺はスキルの縮地を使い全力で逃走する。



「君もぉ…鬼ごっこしたいのぉ…どうせヤリあうのにぃ…まぁ…僕はぁ…抵抗する姿も…かわいいと思うよぉ…」



「おかしいなぁ…恐怖耐性貫通して、恐怖状態になりそうなんだけど…」



そんなことをぼやいていると、右肩をナイフがかすめる。



「キャハハ!ねぇ…ちゃむらいクン…?もっと早く動かないとぉ…死んじゃうよぉ…」



「んなこたぁわかってるんだよ!」



だが、俺が一方的に攻められて徐々にダメージを受けているのも事実…



「おっとぉ…ようやく止まってくれなねぇ…これ以上…逃げられたらぁ…面倒なことになってたよぉ…」



「逃げられるじゃなくて面倒なことかよ…」



改めてシリキラさんを見ると、かなり痩せておりなんかやれるような気がしてきた。



噂も嘘なのではと思えるほどに、シリキラさんが弱く見えてきてしまうのだ。



「やっとぉ…ヤってくれそうな目になったねぇ…」



「大口叩いてられるのもそのくらいに───」



───ズハァ!



「は?」



音がした方を恐る恐る見ると、俺の右手に深々とナイフが突き刺さっており、その刺さった銀のナイフが赤く染まっていた。



「あがぁぁぁ!!」



痛みはないが、目で捉えてしまった…それだけで痛みが伝わってくるような気がしてくる。



「どうしたのぉ…?ちゃむらい…いや刀使いクン…その程度だとぉ…名前を覚えるぅ…価値すらないねぇ…」



さらにナイフが右腕、左の太もも、右足の甲に突き刺さる…さらにシリキラ…いや恐怖そのものが近づいてくる。



反射的に逃げようとするが、右足に力が入らずに逆に倒れてしまった。



「キャハハ!いいねぇ…その顔…イイねぇ……ねぇ…?もっと…顔…見せてよぉ…!」



───グチャァ…



「ぐごあぁぁぁぁ!!!」



恐怖は俺に近づき、太ももに刺さっているナイフを踏みつけながら右腕に刺さっているナイフを手を割くようにゆっくりと動かす。



痛みはない…痛みはないはず…



───ジュパァァァァー!!!



「あ…が…ぎゅ、、」



手は見事に2つに分かれ、ポリゴンに変わるはずがその光景は残り続ける。



「あ…あぁ…」



「大丈夫…これは…ほんもののぉ…君の腕じゃ…ないからぁ…」



そう言うと恐怖は足の甲に刺さっているナイフを太ももまで割くように動かす。



もう声も出ない…目の前の光景と恐怖に恐怖耐性など無意味なのだ…



「あー…もう反応がなくなっちゃたぁ…最近のは早いなぁ…もっと楽しめるのを見つけないとぉ…」



「刀使いの敵ぃ!!」



あっ、あいつは一度パーティーを組んだ戦士!



「奇襲はいいと思うけどぉ…声は出さないほうがいいと思うよぉ…それともぉ…僕の遊び相手にぃ…なってくれるのぉ…」



「くっ…!」



「なんか君…気に入らないねぇ…もういいや…死んでいいよぉ…」



難なく戦士の奇襲をノールックで止めてお返しとばかりに黒い靄を纏っているナイフを投げつける



「こんなもの…!パリィ…すれば!────」



戦士が剣でナイフを弾こうとするとナイフから剣に、剣から戦士へと靄が移動した。



戦士の身体に靄が移った瞬間、戦士の身体を靄が埋め尽くした。



「やっぱりぃ…脆すぎるねぇ…最近のは…はぁ…人が多いからぁ…たくさんヤれると思ったのにぃ…これじゃあ…王都でぇ…PKしたほうがマシだなぁ…」



もはや戦士の面影もない戦士だったのもに近づきナイフを回収して恐怖は去っていった。



まだ身体はもとに戻りそうにない…

全身は出ることがないはずの血に染まっていて右手と右足は裂け、ほとんど動けない…



そうしてしばらく動けないでいると…全身に真っ黒い装備を纏っている魔物が現れた。



それからはもう記憶がない…俺はFTOをその日でやめた。





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