第十七話ユニークモンスターとお知らせ
ふぃ〜いっちょ上がり!
あのあと刀使いは死ぬのと蘇生を繰り返していたので俺が楽にしてあげた。
決して、スキルほしいなぁ〜とか邪な気持ちではなく見ていていたたまれなくなったからである。異論は破り捨てる!
ということであのあとシリキラさんを追いかけようとしたけど、見える範囲にシリキラさんがいなくなってしまっていたので、諦めて旅人の姿で探索を再開した。
*
「ガァァァアアー!!」
ゾンビウルフが飛びかかってきたところを鎌で受け流して、その勢いのまま深々とゾンビウルフの腹あたりを斬りつける。
「ガァウ!」
だがその攻撃をあっさりと爪で受けられてしまう。
そりゃそうだ…鎌を振るスピードおっそいんだもの…
「ギャン!ギィィィィィーーー!!!」
[周りから気配が集まってくる!]
もたもたしているとこの様に仲間を呼ばれて狩る側が狩られる側に早変り…
こうなったら逃げるしかないためMPが尽きることを覚悟で浮遊を使う。
「キイイイイィィィィーー!!!」
後ろも気にしながら逃げないとゾンビウルフが飛ばしてくる魔法に被弾してしまう。
無理ゲーじゃねえかよーー!!!
レベル上げできなってぇぇーー!!!
──ピコン♪
いまそれどころじゃないんだよーーー!!!とりあえず逃げる!!
*
な、なんとか逃げられた…
まだ近くで音がするため音を殺してウルフどもがどこかに行くまで待機だ…
しばらく待つとウルフどもはどこかに行ったようでそこには腐臭だけが漂っていた。
それにしてもゾンビウルフとエンカウントする確率が高すぎる気がする…
この時間帯でも普通にゴーストとかスケルトンとかが出てくるのに…
ちなみにゾンビウルフは焦熱の荒れ地では最強格の雑魚敵だ…
そういえば逃げている時にお知らせが来た音がしていたがなんだろうか…?
まだ第二陣イベントまでは体感だが時間はありそうだが?
*
[システムメッセージ:第二陣開催に伴う大規模アップデート、イベントについて
来訪者の皆様、いつも《Free Time Online》をプレイしていただき誠にありがとうございます。
第二陣とそれに伴う大規模アップデート、イベントについて
第二陣の開催があと3週間となりました。第二陣の開催に伴い大規模なアップデートを行います。そのためアップデートが始まる10:00~12:00まではゲーム内でメンテナンスを行うためにログインをすることができません。ご了承ください。
そしてメンテナンスがあけた5時間後の17:00から前半の大規模イベント《街を守れ!スタンピード発生!》を開催いたします。
《街を守れ!スタンピード発生!》
このイベントではそれぞれの大きな街の近くのフィールドに非常に大量の魔物が発生します。その魔物たちは飢えており一目散に目の前の街を襲うでしょう。そこで来訪者の皆様はそれぞれの街を拠点として砦を作り上げ、魔物の進行を止めたり、城壁を強化して襲い来る魔物からそれぞれの街を守りましょう。
そしてそれぞれのスタンピードには非常に強力な魔物がおり、その魔物を倒すとスタンピードの進行が遅くなり、追加の報酬ももらえるようです。
しかし魔物の進行を許してしまえばその街に住む人々は魔物に蹂躙され、その街は安全とは程遠い姿に変わるでしょう。
街が落とされるとその街はイベント中ダンジョンになります。イベント中にダンジョンを攻略できなければその街は完全にダンジョンとなるでしょう。
続いては後半のイベントです。
後半の大規模イベントは《第一回闘魔王国杯》です。
《第一回闘魔王国杯》
このイベントは来訪者達による最強を決めるためのPVPイベントだ!
《街を守れ!スタンピード発生!》が終了してから1週間後に開催されるぞ!
アイテムの持ち込みは一部制限されるが、それ以外は何でもありのPVPだ!
このイベントでは予選はバトルロイヤル!本戦は純粋な一対一でのPVPになるぞ!
皆の参加を待っているぞ!受付はメンテナンスが開けてから王都のコロシアムにいくとできるぞ!
一定期間コロシアムとポータルをつなげたから受付は初心者でもすることができるぞ!
《プレイヤーネーム■■■様、いつもFree Time Onlineをプレイしていただき誠にありがとうございます。■■■様には第三の街のスタンピードを指揮していただきたいと思っております。もし、少しでも興味がお有りならこのメッセージになんでもいいので返信をいただけると幸いです。いいお返事をお待ちしております。》 ]
*
まさかのイベントの告知だった。しかもあと3週間って…俺何十日の間あの洞窟にいたんだろう…
それよりも大規模イベントだ!
前半はスタンピードか…これも文献ではあるある言われているがこれまで観測したことのない現象だ
ふむふむ…街に魔物が…へ〜…俺も混ざってスキルでも稼ごうかな?
そして後半がPVPイベントか…
参加してみたいが…姿がなぁ…これは外からながめていようかなぁ…
これでおわ──ん?なんか後ろに違うメッセージくっついてるわ…
ふ〜ん…へ〜ん…ほ〜ん……ウンエイオレユルサナイ…
何で…俺は…そんなことしたことないのにどうすれば…断るか…?いや…ものすごくメッセージから圧を感じる。なんかものすごく俺と相性が悪い魔物が追加される気がする…
仕方ないので……すこーしやってみたい気持ちもあるので肯定的な返信をしておいた。
その瞬間──
目の前にチェスボードが現れた…
*
フォローがお陰様で200を超えましたー!
作者のモチベ維持のためにも★と♡の方もよろしくお願いします!!
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