第十四話PKvs最狂PK(別視点)
*
(にんじんしりしり視点)
あの魔物に逃げられてしまった…
手加減なんかせずに最初から叩き潰しておけば…
「むぅ…」
会う確率が低そうなレアモンスターっぽかったなー…
慰めてくれるサラダタマネキにはお礼をしようかと思ったが、こいつはそれをからかってくるのでやめた
そんなことを考えながら歩いていると突然目の前に人影が現れた。
「むっ!何だお前は…いつの間に俺の前に?」
目の前の人影は顔はあまり見えず、全身を白いがところどころ赤黒く染まっている服を着ていた。
「やっっとぉ…プレイヤーにあえたぁ!」
「先輩!こいつシリキラさんですよ!!」
俺たちのようななんちゃってPK職ではなくガチの最狂PKが来てしまったようだ…
「逃げるか…」
「逃さないよぉ…」
掲示板でそっちに行くとか言っていたが、本当に来てたのかよ…
刀使いを探せよ!刀使いを!
「ねぇ…待ってよぉ…僕とぉ…ヤりあおうよぉ…♡」
「その語尾にハートが付きそうな話し方をやめてほしいっす!寒気がするっすー!」
「おいサラタマこのままだと追いつかれてあいつのいいようにされるぞ…」
「あいつ確か、殺したやつのスクショ撮ってきますよ!」
「何だ撮るだけなのか…?」
「そしてそのスクショで自分のホームがびっしり埋まってるらしいっす…」
「全力で抵抗するぞ…」
「多分無理っすけどね…はは」
俺等はしばらくは逃げ回っていたが徐々に差を縮められついには追いつかれてしまった。
「もう鬼ごっこはぁ…終わりかなぁ?」
「あぁ…ここからはお楽しみの戦闘だ…」
「先輩…一応協力しますけど危なくなったらすぐに逃げますからね…少しでも生きれる確率は高いほうがいいっすから」
「おしゃべりはそれくらいにしてぇ…早くヤりあおう?先手は譲ってあげるからさぁ…」
「お言葉に甘えて…!」
[傀儡顕現]
[純美なるマリオネット]
[傀儡 レッドハンターウルフ×3]
サラタマの職業…傀儡師は自身で作り出したり傀儡にした死体を戦わせる職業だ。そのため自分の能力値はさほど高くなく戦闘中はバッファーになる
[純美なるマリオネット]はミスリルでできた人形が赤いドレスを着ている
体がミスリルのため魔術に対しての適正が高く、様々な魔術を使う。
また、魅了のスキルを持っているため相手の行動を制限することも可能だ。
[傀儡 レッドハンターウルフ]は傀儡にしたハンターウルフだ。
こいつはハンターウルフを純美なるマリオネットが魅了して傀儡にしたらなったらしい。基本はハンターウルフと変わりないらしい。AGIとDEXがまぁまぁ高い以上…
*
[抜刀]
[瞬][斬]
[孤高領域]
俺の職業…辻斬り(決して意図してなったわけではない)はスキル[抜刀]を使うと[瞬][堅][不][斬][魂]の中から好きなだけ選び、それに応じたバフ、デバフを一定時間受ける職業だ。
[瞬]は刀を振る速度と自身のAGIが大きく上がる代わりに行動するたびにMPの最大値が減少する。(MPが尽きると発動不能になる)
[堅]は単純に自身のVITが上昇し大きくAGIが減少する。これは使ったことがない
[不]は刀が別の次元に移動する。別の次元に刀があるときは相手には刀が見えずに触れることも出来ない。当然ダメージも通らない。この効果自体がデバフらしい。たまに使う。
[斬]は刀を振ると不可視の斬撃が発生するようになり、当然ダメージも発生するが刀を10回振るたびには最大HPを減少する。(HPが尽きると刀が折れる)
[魂]は全能力値が2.5倍されるが発動中に全能力値の最大値が減少する。(一つでも尽きると強制的に即死する)
[孤高領域]は自身の半径3m県内にパーティーメンバーが入らなければ自身の全デバフを無効化するスキルだ。だがパーティーメンバーが、孤高領域の中に入ると無効化していたデバフがパーティー全体にかかってしまう。めっちゃ使う
*
サラタマは後衛なので俺が安心して孤高領域を使うことができる。
「準備は終わったぁ?じゃあ…こっちも」
[疾風迅雷]
[魑魅魍魎]
[狂喜乱舞]
[狂瀾怒濤]
やつの職業…シリアルキラーは単純なステータスで殴る職業ではなくプレイヤーのPSにより強さが変わる。
シリアルキラーの職業特性はどれも単純にステータスを強化するものではなく連続で攻撃を当てると威力上昇、自由自在に動くだとか、自身の感情の高ぶりによりスキルダメージ1.2倍だとかそのようなスキルばかりだ。
[疾風迅雷]は職業特性ではなくあいつが普通に覚えたスキルだろう。
効果はAGI1.2倍
[魑魅魍魎]はさっき話した自由自在に体を動かせる。隙間があればどこでも通れるが、制御がかなり難しく、通り抜けるときにもとに戻ることがあったりするそうだ。
[狂喜乱舞]は自身の感情の高ぶりによりスキルダメージが1.2倍から増えていくスキルだ。スキルダメージが下がることもあるそうだ。
[狂瀾怒濤]は連続で攻撃を当てると威力上昇するスキルだ。これは普通に強い。俺もほしい
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お互い準備が整ったので戦闘態勢に入る
やつはまるでこちらを小馬鹿にする様に手招きをしてくる
「先手は譲るといったよぉ…早くヤろうよぉ…」
「じゃあ行かせてもらおう…」
その言葉を皮切りにして戦闘が始まった。
俺は刀を近づきながら30回振り、やつに接近してやつを切りつけたが…簡単に避けられお返しにナイフが3本飛んでくる。
それは難なく避けるが、脇腹のところからねっとりとした殺気を感じたのでその場から飛び退く、その瞬間元いた場所にアイスピックのようなものが通過する。
「ねぇ…ちょっと遅いってぇ…」
いつの間にか後ろに回り込んでいたやつにアイスピックで右肩をさされる。
それに気づいたサラタマがウルフで攻撃を仕掛けるが、そのウルフも後ろを取られてナイフで何回切られたかわからないくらいに木っ端微塵にされ、即死する。
「うぐっ…」
「大丈夫か…!」
傀儡師は自身の操っている傀儡がやられると自身の最大HPを消費するが何回でも傀儡を再召喚することができる。
「よそ見はぁ…イケないねぇ…」
また後ろに気配を感じたためその場でしゃがみ後ろへと刀を振るうが刀は空を切った…斬撃はやつにかすった。
シリアルキラーは紙装甲らしいのでさっきので割とダメージは与えられていそうだ。
「当たるかぁ…いまの当たるのかぁ…そうか…そうか…」
やつは突然自分の身体にナイフを何度も突き刺す。
「はぁ…油断はぁ…イケないねぇ…これは…徹底的にぃ…叩き潰すしかないよねぇ…」
ニタニタと笑いながらこちらに睨んでくる。
やつと睨み合っていると後ろからサラタマの声が聞こえないことに気がつく。
後ろを振り返るともうそこにサラタマはいない。
「はぁ…はぁ…ねぇ…どこをぉ…見てるのぉ…もしかしてぇ…これのことをぉ…気にしてるのぉ…?」
やつの手にはサラタマと思わしきものが握られている。
「君はぁ…少しはぁ…たのしめたからぁ…じっくりとぉ…ヤろうねぇ…」
その瞬間にねっとりとした殺気が全身を這い回る…
「さようならぁ…」
[■■■■■■の■■■■■■により、■■■■■■■■■■■■■のダメージ!■■■■■■の■■■■■により蘇生されました。]
[■■■■■■の■■■■■■によ■、■■■■■■■■■■■■■のダ■ージ!■■■■■■の■■■■■により蘇生■■ました。]
[■■■■■■の■■■■■■に■■、■■■■■■■■■■■■■のダメージ!■■■■■■の■■■■■により蘇生■■■■た。]
[■■■■■■の■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■の■■■ジ!■■■■■■の■■■■■に■■■■■■■■■]
[■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■]
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PVがありがたいことに5000を超えましたー!
そして投稿が少し遅れてしまいすいませんでしたーー!
★と♡もよろしくお願いしますーー!!
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