第六話ユニークモンスターボス戦をする②

「グギャ!グギャャャャー!」


無理無理無理、あのパンチと尻尾に触れたらHP全損する気がするー!!!


というわけで交戦中である。

襲われる前に鑑定スキルをSPで所得して鑑定した結果が



*


name ルル

種族 ル・コント・デーモン

職業 伯爵

Lv100



*



ネームドモンスターじゃねえかよ!!

しかもLv100って上位勢でも確認されてないぞこのレベルのネームドは…


(ネームドモンスターとは各フィールドやダンジョンに一体必ずいる名前の付いた魔物であり、通常の個体よりステータスが高く、特殊なスキルを持っている場合がある魔物である。上位勢が確認しているネームドモンスターの最高レベルは80ぐらい)


こいつ名前は可愛いくせに攻撃は全く可愛くない、パンチすると周囲1mぐらいに衝撃波が発生して、その衝撃波は物理攻撃無効の相手にもダメージが入るし、魔術もそれなりにINTが高いため掠ってもお陀仏だろう。


ここは一旦ごろーに引き受けてもらわないとまずい…

こんなギャップ萌え?デーモンにやられてキャラロストは笑えねぇ…


というわけでごろー頼んだ。


………


ごろーさんー?


………


ごろーはこのくらい頼らずに倒しなさいとでも言いたげな目でこちらを見ている。


あぁぁ!もう!やればいいんでしょ!やれば!



*



近づけねぇ……

あのデーモン、ダークデーモン以上の弾幕で魔術を使ってくるし、ダークデーモン以上の威力で魔術使ってくるし、たとえ近づけたときでも、物理攻撃無効を貫通してくるパンチと尻尾攻撃してくるし、これ攻略不可能だろ。


近づいては離れて近づいては離れてを何回も繰り返して何時間だっただろうか?相手のデーモンにはMP切れの予兆は未だ見れず、疲れている様子もない。

対してこちらは有効打となる攻撃がない。MPはまだ余裕があるけど、疲労がやばい。


十八番の精神支配もこの通り


[精神支配]


[ル・コント・デーモンに支配が通じなかった]


なんとこいつそもそも精神支配が通らない。MND1000以上確定!


あれ?これ詰んでる?

これ俺の疲労が限界まで達して敵の魔術か敵のパンチ、尻尾がかすりキャラロストするところまではっきりと見えるんだけど…


こりゃもう逃げるし───


「ギャギャャャギャー!!」


[ル・コント・デーモンの手の中にエネルギーが収束している!]


極大魔法準備してないですか?デーモンさん?

でもこの状態だと魔術もパンチも尻尾攻撃もできなさそう…?

これは攻守交代じゃないですかー?


俺はMPを消費し浮遊で移動して、瘴気発生と呪い付与を使い思いっきりデーモンを鎌で切り裂きまくる。


[ル・コント・デーモンに1000の固定ダメージ!連続ヒット!5000のダメージ]


[ル・コント・デーモンに瘴気による1000のダメージ]


[ル・コント・デーモンに呪いによる1000のダメージ]

……


ダメージ表示切り忘れてたけどそんなことはどうでもいいからもっと切り刻めー!(実際はSTRが低いせいで引っ掻いているように見える)


[ル・コント・デーモンの手にエネルギーが収束している!(60%)]


ちょっと待って!まだデーモンのHP10分の1ぐらいしか削れてないって!

確か極大魔法はHPが5分の1ぐらい削れないと自動解除できなかった気がするんだよ。


やばいやばい思ったより貯まるのが速いって!


[ル・コント・デーモンの手にエネルギーが収束している(90%)]


ちょっと待に合わなさそうだぞっ!!

こうなったら一か八か…


[睡魔生成]


[ル・コント・デーモンの手にエネルギーが収束しおわ──

ル・コント・デーモンが睡魔状態になりました。]


[ル・コント・デーモンの手に収束していたエネルギーが霧散した]


攻略法みーつけた♡

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る