第七話ユニークモンスターボス戦をする③
攻略法を見つけてからはかなり戦闘が楽になった。
敵の攻撃をすべて避け、極大魔法の準備をし始めたら、思いっきり切りまくると行動をパターン化したためだ。
しかし流石に集中力を最後まで切らずに、一発もデーモンの攻撃を避け続けることは至難の業なので、睡魔生成を定期的に使い、デーモンのAGIを二分の一に下げることによりかなりデーモンの魔術やパンチ、尻尾攻撃の予備動作がわかりやすくなり、避けることが容易になった。
しかしボスは大体HPが少なくなると、行動パターンが変わるというジンクスがある。
「グギァャャャャャャー!!」
なんて考えてるうちに、デーモンのHPが少なくなり行動パターンが変化したようだ。
──バサッバサッ
うわぁーみてみてごろーでーもんがおそらをとんでるよぉー
確かにデーモンには翼というより羽がついていたが、小悪魔に付いてるぐらいのサイズなんですが!?質量どこに行ったの?!
「グォォォォォー!!」
咆哮してくるんじゃないよ!耳がキーンってなるでしょ。咆哮は普通恐怖という状態異常になる効果が付いてるけどユニークモンスターだから効きませーん
しかしこれだとこっちの攻撃が全くとどかないんだが…
おい運営!ここから出す気無いだろ!
[ル・コント・デーモンの手にエネルギーが収束している!]
また極大魔法かよ…
どんだけこのダンジョン近接に厳しんだよ…
はいはい睡魔生成〜睡魔生成〜
[ル・コント・デーモンが睡魔状態になりました]
[ル・コント・デーモンの手に収束していたエネルギーが霧散した]
親方!空からル・コント・デーモンが!
──ドスンッ!!
[ル・コント・デーモンが気絶状態になりました]
狩りの時間じゃー!!
*
これで終わりだ!!
「グォォォォォーーー」
[ネームドモンスター ル・コント・デーモンのルルを討伐しました。MVPはあなたです。おめでとうございます。]
[討伐報酬:経験値 240000 ブラック・ド・ムーン]
[MVP報酬:月光の首飾り]
やっと終わったか…
まさかHP全損させたと油断させて踏ん張りスキルで不意打ちしてくるとは油断大敵だ…
パターン化してからは楽だったが、あそこで睡魔が効いていなかったらその時点でキャラロストだっただろう。
それにしてもMVP報酬か…こいつレイドモンスターだったのかよ…
通りで近接殺しすぎると思ったんだ。
ボスドロップはブラック・ド・ムーンかどうやら指輪のようだ。
name ブラック・ド・ムーン
装飾品 指輪 強制装備
MP+20
夜間戦闘◎
極大魔法 闇 1日使用制限 0/3
新月
なかなかの性能じゃないかって────き、極大魔法 闇!?
魔法スキルが内包されている装備はかなり高価で珍しいものだ。
しかもこれは魔法は魔法でも極大魔法だ。これは革命が起きるぞすぐ掲示板に──使えないんだった…
次にMVP報酬の月光の首飾りか……
name 月光の首飾り
装飾品 首飾り
MND=INT
首飾りはあんまり強くな──
MND=INT…?
つまりこれをつけると?
INT 21(3996)
あっはぁー
勝ち申した…
これでようやく固定ダメージに頼らずに戦える!
やったーやったよごろー!
これでようやくお前に頼らないで良くなったよー!
俺はごろーに近づ…
近づ…近づ…近づけねぇ!
AGIまだ21だから遅いの忘れてた!
いやーごろーさんこれからも末永くよろしくお願いしますねー…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます