第三話ユニークモンスターレベリングする


ユニークモンスター速報です。ただいま現場の骸ノ宵さんに中継が繋がっています。現場の骸ノ宵さーん


はいこちら骸ノ宵です。こちら現場の隠しダンジョンのレベリングの様子です。

まだ階段を半分登れたぐらいです。30分経ったのに半分です。

こちらからは以上です。スタジオにお返ししますー



はいということでね、進めませんよとそりゃそうだ、だってAGIが1しかないんですもの。

ブーツについている浮遊に気づいたのがつい先程でほとんど進んでいなかったのがゆっくりだが半分まで進んでこれた。


ちなみにこれが防具と武器の詳細



name 血宵鎌ちよいがま 破壊不可

脱不可

装備条件:MND999以上

固定ダメージ 500

自身の攻撃が少しでも相手にあたったのなら問答無用で固定のダメージを与

える。

このスキルは発動、未発動の切り替えが可能である

連続ヒット×3

攻撃が相手に当たると連続でさらにダメージを同じ分だけ与える。


name 封印されし死神のローブ 破壊不可

脱不可

装備条件:MND999以上

非実態化

物理攻撃を一切受けない


name 封印されし死神のブーツ 破壊不可

脱不可

装備条件:MND999以上

浮遊

一定時間浮遊できる

AGIは関係なく移動が可能

MPを消費すれば早く移動が可能


name 呪いの偽装面(黒狐) 破壊不可

脱不可

装備条件:MND100以上

偽装(呪)

この面をつけるとプレイヤー、NPC両方から魔物だと認識される。

強制的にnameがむくろのよいに変更される。

【秘匿】長時間つけ続けると元のnameが消滅する]



そしてようやく今四階層に戻って来れた。




*



四階層に戻るとあのわんこ(狼)(フェンリル)が眠っていた。


寝起きのわんこは怖いからな、起こさないように…


[死の王 骸ノ宵が従魔化していた。魔物が付近に存在しています。再度従魔化しますか?]


うるせぇよ静かにしてくれ今それどころじゃ──


[死の王 骸ノ宵が従魔化していた。魔物が付近に存在しています。再度従魔化しますか?]


だか──


[死の王 骸ノ宵が従魔化していた。魔物が付近に存在しています。再度従魔化しますか?]


──


[死の王 骸ノ宵が従魔化していた。魔物が付近に存在しています。再度従魔化しますか?]


すればいいんだろう!すれば!


従魔化!



[《闇の主 シャドウフェンリル》を従魔化しました。名付けを行ってください]


ゴロゴロしてるから《ごろー》っと


ん?ヤミノアルジ?ナンノコトダロウヨクワカラナイナー


とりあえずごろーのステータス確認していくか



*


name ごろー 主人:骸ノ宵

種族 シャドウフェンリル

職業 闇の主

Lv 650

HP450000

MP100


STR 750 ×2 (1500)

VIT 270

DEX 560 ×2 (1120)

INT 90

AGI 950 ×2(1900)

MND 50


Skill

影炎 影纏 シャドウスキップ 咆哮

筋骨隆々 クリティカルキラー 神速



*


ナニコレ?つおい

俺はこれに挑もうとしていたのか、ごろーのご機嫌が悪かったら、ボス部屋に入った途端に木っ端微塵だっただろう。


そして俺は気づいた。こいつに乗ったらめっちゃ速くねと

ものは試しだ…さっそく乗らせてもろて…

おい噛むな!俺はご飯じゃねぇ!





*





少々手こずったが、ごろーの背中に乗せてもらって出発しようと思ったのだが…ごろーは元とはいえここのボスのはずだ基本ボスはここのボス部屋からは出ることができない。

一回MND特化のやつがボスの従魔化に成功したらしいのだが、その時もボスはボス部屋を出ることができなかったそうだ。


(ごろーこの部屋をでろ!)


今気づいたのだが体が骨なので一切声を出すことができないことに…


「ウォォォーン」


そんなことはお構いなしにごろーは扉に向かって前進した。

従魔とは言葉は必要ないらしい。


ごろーがボス部屋を出れないのではないかという不安は杞憂に終わった。

ごろーは半開きの扉をするりとすり抜け数秒も経たないうちに第三階層へと到着した。



ここはダメージが1しか通らない魔物がかなり湧いてくるところだ。しかし今の俺には固定ダメージスキル付きのこの鎌がある。

へへへ…ここで思い存分1ダメ共の命を刈り取ってくれるわ……




*



えー現場の暇人骸ノ宵ですー

ごろーさん?少しぐらいこっちに獲物を寄越してくれてもいいんじゃないですかねぇ?

あぁまた俺の獲物が…ごろーそんな純粋な眼差しでこっちを見ないでほしいなんか申し訳なくなってくるから



ごろーは強かった。そりゃーもうここの階層の奴ら1ダメの奴らかと思うほど高いVITを抜いてワンパンしてるもん。


あーごろーこっちに取ってきた獲物持ってこないでいいからダイジョブダイジョブ…


ごろーがワンパンしてくれているおかげで俺のレベルも10まで上がった。

ステータスはMNDカンストしてるし、他のステータスは封印で全部1になってるし変化なし…



流石に俺も自分で戦いたいのでごろーを下がらせた。

ちょうどいいところに人形の魔物が湧いたので、静かに近づき一気に鎌を振り上げ魔物の首元に振り下ろす。


[─処刑執行─]


[レッサーデーモンに999999のダメージ

レッサーデーモンは即死しました。

経験値 2400 レッサーデーモンの爪を獲得]



レッサーデーモンは魔物の中でもVITがかなり高く面倒な相手だが、HPは低く設定されていて2連撃目で相手のHPが5割以下になったため3連撃目でスキルの処刑執行が発動してワンパンできた。


レッサーデーモンは経験値はなかなか美味しい方なのでレッサーデーモンを中心に効率を上げるためごろーと分かれてレベリングをすることにした。

ちなみにレッサーデーモン以外の魔物はワンパンする前にこっちがワンパンされるため基本逃げだ。レッサーデーモンでも気づくのが遅れると倒すことが出来ないので注意が必要だ。


ごろーにはそんな必要はいらないが…

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