第二話ユニークモンスター困惑する
視界が開けると、見たことのある風景ダンジョンの中だった。
あのシステムメッセージは何だったのか?あまり変化はな…あったわ
装備一式がかなり厨二チックなものに変わっている。しかも外せない
まぁそんなことよりなんか先のほうが光っているので向かってみたら、棺のようなものと書見台が置かれていた。
書見台の本を読むと
『これを読んでいるということは我の封印が解かれて、君の力となっているだろう。我は死を操る王なのだが自分の死にあらがい、結果的に封印されてしまったのだ。昔ここらへんではわれを倒そうという討伐軍なるもの数十億と我一人の戦争が起こった。それにより我は封印されたのだ。封印されてしまったので死を操ることができずに我は時期に死ぬだろう。そこで君に願いがある。君には精一杯生きてほしい。孤独だろうが生きてほしい。我のことは見ず知らずの人にこんなことを頼む変なやつだと思っていてくれ。無事を祈る
by初代死の王』
生きる?なんのことを言っているのだろうか?俺たちプレイヤーはHPが0になっても、宿屋でリスポーンするので実質的に死ぬことはないのだ。まぁこの本の人も変なやつだと思っておけばいいと書いてあるので、無視させてもらおう。
忘れていたが転生したなら色々とステータスも変化しているはずだ。確認しておこう
*
name 骸ノ宵 :秘匿 とあるプレイヤーのプレイヤー名
種族 (微)封印されし死神
職業 呪術師
Lv 1
HP 10
MP 10
STR 1
VIT 1
DEX 1
INT 1
AGI 1
MND 999
STP 0
SP 0
skill:瘴気発生 精神支配 完全支配 処刑執行 精神抵抗 MND強化 睡魔生成 従魔化
unique skill:《心冥》使用不可
スキルを使用すると一人の完全に精神を支配した者を即死させる。(MNDが相手のMND×3で判定)
種族特性
ユニークモンスター
あなたはこの世界に存在する最強格の一角だ。あなたはHPが0になるとキャラクターをロストする。
封印
MND以外のステータスがすべて1になる
あなたはこのダンジョンから出ることができない
日照抵抗✕
日光に当たるとHPを少しずつ消費する。
宵闇
夜間や暗闇で行動するとMNDに補正
職業特性
呪術師
あなたは者や物に呪いを付与することができる
あなたは日光に弱い
あなたは自分より弱い呪いを無効化できる
*
これ詰んでない?
スキルや特性は置いておこう、ステータスどうなってるのこれ…
よりにもよってMND999って
これは流石にキャラ作り直さないとまともにゲームができないぞ…
ログアウトしてキャラ消去のボタンを押したら
⚠警告
このキャラクターは呪いがかかっていてキャラを消去することができません。
新しくキャラを作り直すことも不可能です。
はぁ!?
もうやめだやめだ考えるのもやめだ
俺は仮想現実からログアウトした
そして1分後にログインした。
そういえば種族特性にユニークモンスターってもなかったか?
ちょっと確認するだけ、先っちょだけ
そして再度FTOにログインした。
そしてまたステータスを確認してたしかにユニークモンスターという種族特性があることを確認した。
そういえばいるいるとは言われているけど誰も見たことがないユニークモンスター関連のクエストが今回の大規模イベントで来るのではと噂されていた。もしもそうであったら俺がユニークモンスターを倒すという妄想をしていたがまさか自分がなってしまうとは…
*
で、俺が生まれたってわけ
ということで今に至る。
今はステータスと永遠ににらめっこしている状態だ。
俺がユニークモンスターってことは当然誰かが倒しに来るわけでそんなときにこんなステータスだったら倒した側も興醒めだろう。そんな事にならないために無駄に高すぎるMNDを活用する方法を考えているのだ。
───数分後
だめだ思いつかない精神魔法特化でやるにしてもAGIが低すぎて速攻でやられてしまう。
MND戦士をやろうにも封印をとかない分にはどうしょうもない。
ということでまずは封印をはずすことが決定した。
おそらくだがLvを上げると上位職にクラスアップして封印も解けるだろう。
ということで俺はレベリングを──
このステータスでレベリングってどうすればいいんだ?
考えながらも俺は下ってきた階段を登った。
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