第3話二度目の初めて
昨日は先輩の家に泊まり朝帰りという物を初めてしている、帰路の途中に情事を思い出す、得難い経験だった、先輩の体は思ったよりも綺麗で、経験のない自分をリードしてくれた。
その…男の物は確かに付いてはいたが嫌悪を感じなかった、先輩の一部として不思議と受け入れられた。
『正直、女装させられた時は処女喪失すると思ったけど……』
自分はお尻にも興味がある、ノンケの性癖倒錯者、莉緒先輩が男でも付き合っていただろう。
童貞であることを察し、筆おろしを優先したのか、男のお尻に興味がないのかどちらなのだろう?
ちょっと掘り合いに興味はあったが、それ以上に先輩に夢中になってしまった。
顔がニヤけてしまう、今日の夕方先輩が夕食を作りに家に来てくれるというのだ。
先輩は大学生では弁当男子で通っていて、お弁当を味見したことがあるがとても美味しかった。
そんな先輩の夕食不味いはずがない、楽しみで仕方がない。
「新藤君じゃない?」
後ろから声をかけられる。
「あ、安藤先輩!」
先輩はジョギングの途中なのかスポーツウェアを着ていた、やはり胸部装甲が段違いででかい。
「昨晩はお楽しみだった?」
由乃先輩はいきなりぶっ込んでくる、早く逃げよう。
「楽しかったですよ、用事があるのでこれで!」
「ちょっとまってよ!シャワーで週一で洗浄しなさいよ!」
「え?」
週一で洗浄何のことだ。
「莉緒と本気で付き合うなら準備は必要よ、あの子、開発の経験はないみたいだから?」
唖然とする俺を無視し、道端で話してはいけない話を先輩は続ける。
「私のリスペクトする男優さんが言っていたの、自分のホールに出口ではなく、出入り口であることを解からせることが大事だと!」
絶対その男優さん普通のドラマとかやらない人ですよね?
「やり方解る?まずシャワーヘッドを外して…」
「先輩と付き合う時に調べてましたから!これで!」
堪らず逃げるようにその場から立ち去る。
何とか自宅のアパートにたどり着く、自室のベットに寝転びため息をつく。
あの人やば過ぎだろ、要約すると莉緒先輩の竿を受け入れる準備をしろと、お尻を週一で洗うようにと!
「莉緒先輩との余韻が台無しだよ……」
由乃先輩なりに心配してくれたんだろうけど、外でする話じゃないよね。
取り敢えず莉緒先輩が来る前に、部屋の掃除をしよう、片付けを始める。
簡単な掃き掃除と整理で直ぐに終わってしまった、やることが無くなると余計な事を考えてしまう。
あれの準備をすべきか?俺は机の引き出しを開ける、中には浣腸液が入っている。
一応作法は調べたが、こういうのは受け入れる側が準備すべきなのか?
先輩ならば無理やり入れて、ダメージを受ける事もないと思うが心配になってくる。
『やっぱ浣腸は辞めとこ…』
浣腸は辞めて、下剤を飲み、絶食することにした腸の中に何もなければ問題はないはず。
俺はトイレに籠もり、準備を終えるとベットで仮眠を取った。
ピンポン、呼び鈴で見が覚める。
「先輩かな?」
玄関に向いドアを開けると、そこには美女がいた、黒髪の清楚な良家のお嬢様と言った感じの人だった。
「僕だよ、どう?可笑しくない?」
莉緒先輩の声、そうか約束を守って女装してくれたのか。
「びっくりしました!とっても綺麗です」
「女の子の格好久しぶりだから、心配だったのありがとう…」
莉緒先輩がにっこり笑った、凄い可愛い、俺はこんな可愛い人と付き合っていたのか。
普段のイケメンぶりとのギャプでドキドキする。
「さっそくご飯作るね、誠ちゃんはゆっくりしてて…」
莉緒先輩は持ってきたエプロンを身に着けキッチンに向かった。
『これが彼女がいると言うことなんだな…』
感動した、だっていつもは先輩は彼氏みたいだったからね。
暫くすると生姜と醤油のいい匂いがしてきた、生姜が焼きだろうか。
「ポークソテー出来たよ」
莉緒先輩が料理を運んで来てくれた。
一つの皿にポークソテー、野菜サラダ、ご飯が盛られてる。
自分はお茶を二人分入れる。
「食べてみて」
莉緒先輩に促されポークソテーとご飯を口に入れる。
「美味しいです!」
濃いめの味がご飯とマッチして美味しい、莉緒先輩は「良かったと」言うと自分も食べ始めた。
食事を終えると二人で雑談する、話題は由乃先輩だ。
「怒らないでね?あれでも心配しててるのよ」
「わかってますよ」
朝の事をややボカして伝える、流石にデリケートな問題だからね。
「ねぇ、今日は新しい事してみない?」
先輩が妖艶に微笑んだ。
「新しいこと?」
何となく察するがとぼけてみる、すると莉緒先輩が俺の手を掴み自分の股間に触れさせる。
「僕のここどうなってる?」
「す、凄く硬いです…」
「誠ちゃんが悪いんだよ……男の子と付き合うの諦めてたのに好きだなんて言うから……」
先輩がキスしてきた、ああ、昨日とは違う意味で抱かれるんだ。
「先輩……先輩の好きな様にしてくだい、受け入れますから!」
「そこまで言ってくれた人は初めてだよ……」
その夜二人は深くむすばれたのだった。
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