追放相談所
DE.STORY
第1話
「レオン、お前はパーティー追放な」
「え?」
ここはDランクパーティー『朝日の剣』が拠点としているホーム
リビングでは今まさに異世界ものでよくある追放劇が行われていた
大きなソファーの真ん中にどしっと構えて座る男はこのパーティのリーダーである男、金髪でよくいるイケメン、ザ冒険者な恰好をしており、鎧や剣などは相当ランクの高いモンスターの素材でできている
その男の左右には魔術師、剣士のような恰好の女性がリーダーに抱き着いていた
「そ、そんな!なんでいきなり!?」
そしてこの男はレオン、このパーティ『朝日の剣』の補助魔術師、いわゆるエンチャンターである、年はリーダー達より若く、日本だと15歳くらい
リーダーは22歳くらいで女たちは18歳くらい
「いや~~、お前は役には立っているさ、補助魔法には助けられたし雑用はできるし」
「ならなんで!」
「俺以外の男はいらねえからだよ」
「………………は?」
リーダーは左右にいる女を抱き寄せ、そういう関係であることをアピールする
「黙ってはいたが俺たちこういう関係でな、お前に隠れていろいろしてたがもう隠れてするのは飽きたんだ、それに俺のハーレムパーティなんてのも作りたかったしよ、ははは」
「そ、そんなことのために」
「それに俺たちはこの街から引っ越すんだ、そこにお前はいらないんだ」
「もう、さっさと追い出してイチャイチャしようよリーダー♪」
「さっさと出ていって、『追放相談所』にでも泣きついてなさいよ!」
「まあそんなところだ、あ~駄々こねられるのも面倒だからこれだけはくれてやる」
リーダーはテーブルにあった小さな皮製の袋をレオンに投げつける
「手切れ金だ、これで俺たちとお前は赤の他人だ」
レオンはガクッとその場で膝を下ろし、現実を受け入れれないでいた
ぼーっとするレオンに対し
「いいからさっさと出ていけ!!目障りなんだよ!」
リーダーはしびれを切らして大声を上げる
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
レオンは目の前にある皮袋を握りしめて外に出ていく
目を手で隠し、頬から涙を流しながら
「ということがあったんですよ…………ひっく」
「そ、それはそれは……」
現在レオンは王都の冒険者ギルドにある酒場でやけ酒をしながら受付嬢のサリーさんに話を聞いてもらっていた
「僕に悪いところがあるならなんとかできたかもしれないけど、ハーレムって、男はいらないって、どうしようもないじゃないですか!!ひっく」
「そうね~~、でもレオンさんは若いのに補助魔術師として優秀なほうじゃないですか、他のパーティーに加入されるのはいかがですか?」
「ひっく、どうせ僕なんて、ただの補助しかできない雑魚ですよ~~~だ、誰が僕なんかを欲しがるんですか」
「あらあら、それでは『追放相談所』に相談されてみては?」
「追放相談所?」
「えぇ、今は休まれてから明日にでも相談に向かわれてはいかがですか?」
「ひっく、う~~~、どうせ僕なんて~~~~~!!」
「あらあらあら」
そのまま酔いつぶれるまで酒をあおり、宿で寝た
翌朝、レオンはサリーに言われた場所に向かった
といっても場所は冒険者ギルドの裏にある場所だった
「ここが、追放相談所?」
言われた場所には3階建ての建物があり、外から見た感じ一階が相談所で2,3階は普通に居住スペースの用だった
扉の横には縦長の看板に『追放相談所』と書かれていた、間違いはないだろう
「えっと、失礼しま~す」
そっと中を開けると、中は日本でよくある市役所などで対応するテーブルがあり、個室のように隣の席の人が見えないような板が置かれ、その個室のようなテーブルが3セットあった
「追放相談所へようこそ、本日はどのようなご用件でいらっしゃいましたか?」
対応したのはレオンと同じ15歳ぐらいの少女
その若さに反して大人のようなきっちりとした佇まいに、安心させるような仕草には不安も少しは解消される
「あ、えっと、昨日パーティーを追放されちゃって、ギルドの受付の人からここを教えてもらったので」
「わかりました、では1番と書かれた席でお待ちください、相談員が来ますのでそれまではこの紙にあるアンケートを記入してください」
「は、はい」
そこから先ほどの女性から紅茶と茶菓子を頂き、心を落ち着かせた後アンケートを記入した、そして時間がたち、席の向かいに一人の男性が座った
「お待たせしました、相談員のリュージンです、よろしくお願いいたします」
見た目は黒髪の好青年、ギルドの受付のようなきりっとした制服を身に着けている
「よろしくおねg、え?………………………えぇ!!?」
レオンは名前を聞き、改めて顔を見たのちに大声を上げる
読者にはわからないだろうがレオンにはこの男性のことがわかる
なぜなら
「りゅ、リュージンってあっあの、Sランク冒険者の、『神鳴(かみなり)』さん!?」
「あ、自分のことをご存じでしたか」
「いやいや!!この世界に13人しかいないSランク冒険者の一人ですよね!?パートナーの『魔壊姫(まかいひめ)』さんとのコンビでいくつもの偉業を成し遂げたあなたを冒険者で知らない人はいませんよ!!」
「ははは、それはそれは」
冒険者にとってあこがれの存在であるSランク冒険者、その中でももう一人のSランク冒険者とコンビを組んでいくつもの難解クエストをこなしてきたリュージンは特に有名である
「でもたしかパートナーの魔壊姫さんと結婚されたから冒険者を引退されたと聞いてはいましたが」
あこがれの存在に会えたレオンは不安なんぞ吹っ飛んでいた
だがまだ終わりではない
「あら?呼んだかしら?」
「おいリンナ、なんでこっちに来てんだ」
「いいじゃない、ほかに相談客はいないわけだし、私も相談を聞くわ」
「全く~~、すみませんねうちの嫁が」
「も、もしかして魔壊姫さんですか!?」
「えぇ、さっき君が言っていた魔壊姫は私よ」
「す、すごい!まさかSランク冒険者のお二人に会えるなんて!!」
「ふふ、じゃあそろそろ相談を始めましょうか」
「よろしくお願いいたします!」
「おい、俺が担当の………まあいいか」
リュージンも憧れだが、同じ魔術師なら誰もが憧れる魔壊姫に会えたことのほうが嬉しい
不安は吹っ飛び、15歳相当のあこがれに会えた興奮が冷めぬまま相談は始まる
「ではまず相談内容をお聞かせください」
「はい、実は………」
レオンは昨日の出来事を事細かに説明した
その際二人は真剣に説明を聞いており、逆にレオンは先ほどの緊張がなくなったかのようにすらすらと説明することができた
「………なるほど」
「まさかそんな理由でねぇ」
「はい、自分が何か悪いことをしたのなら理解できますが………」
説明をする中で昨日の辛い思いも蘇り、声が小さくなって目線も下を向く
するとリュージンは
「わかりました、ではレオンさんは今後どのようにしたいですか?」
「え?あっ、その、まだどうするとか考えてなくて」
「焦らなくていいわ、いきなり追い出されたんだもの、そんなすぐにどうすればいいか決めれないわ、だからいくつかのプランを提示するわ」
「プラン?」
「えぇ、まずは冒険者を続けること、追放相談所は他のパーティーへの斡旋などのサポートをさせていただきます」
「次に冒険者をやめること、同じように冒険者以外の職を斡旋するわ」
「もちろんソロでいいという方もいますが、元Sランク冒険者としてアドバイスするならソロは相当な熟練者でなければ厳しいと言っておきます」
「基本はこの3パターンよ、どうする?」
二人から言われたプランを聞き少し考えるレオン、だが一分もたたない時間で結論が出る
「じ、自分は冒険者を続けたいです!そして他のパーティーに入りたいです」
昔からあこがれた冒険者、一度追放されようとやめてなるものか
だからこそ続ける道を選んだ
「かしこまりました」
方針は決まり、次はどのパーティーに入るのか
その前にレオンがどのくらいできるのかを知ることが必要だ
「それではアンケートを拝見させていただきます」
「あ、はい」
アンケートには名前などのよくある個人情報と経歴、今回来た目的と簡単な内容だった
「名前はレオンさん15歳、役職は………ほう、補助魔術師ですか」
「あら、その年で補助魔術師とは珍しいわね、その年頃だと剣士や攻撃魔術師のほうになりたがると思うけど」
「最初は僕もそう思っていたんですが、自分は攻撃するときに躊躇しちゃうので、味方を支援するほうが合ってるんです」
「なるほど、それではギルドカードを預からせてもらってもよろしいでしょうか」
「あ、はい」
ギルドカードとは、冒険者ギルドで発行される冒険者としての証明書になり、冒険者ランクはもちろん、自身が参加したパーティーで受けたクエストの結果を専用のアイテムで見ることができる。
「確認しました、お返しします」
「へ~結構補助魔術師としては有能じゃない、実績を見てもどんなパーティでも入れるわよ」
「え?いやいや!!僕なんてただの補助魔術師ですし、それ以外だと雑用くらいしかできませんから」
「いや、その補助魔術師だからこそ需要があるのよ」
「ふぇ?」
魔術で最強格と言われた魔壊姫による説明が行われる
「一般的な話になるんだけれどね、攻撃職と支援職では圧倒的に攻撃職のほうが多いわ、あなたから見てもそう思うわよね?」
「そうですね、同い年のみんなは剣士や攻撃系の魔術師になるって人が多かったです」
「そうよね、だって冒険者と言えば相手を切り伏せ、魔法で殲滅なんてかっこいいイメージがある、わざわざ支援職なんて選ばないわ」
「そう………ですね」
攻撃するたびにためらうから諦めて支援職になったレオン、わざわざ選ばない職しか選べなかった自分に気が滅入る
「でも冒険者として強くなっていくほどに支援職の必要性が高まるのよ」
「え?そうなんですか?」
「そうよ、支援職なしで攻撃職のパーティーほど痛い目に合うわよ」
「実際自分も調子に乗ってソロでやっていた時は力でどうにかできない相手にぼこぼこにやられましたから」
「あのリュージンさんが!?」
「まあ誰しも駆け出しのころはあるってものです」
「ちなみに今使える支援魔術を別紙に書いてもらっていいかしら?」
「あ、はい!」
レオンは新しい紙に自分が使える支援魔術を記入していった
数分たち
「書けました」
「拝見させていただきます」
「私も失礼………ほう」
魔術には第1から第10までの階級があり、高いほど強い魔術である
「第2物理強化、第3物理防御、第1魔法防御、第2回復、第1解毒、第1視覚強化、なかなかすごいですね」
「え?そうなんですか?」
「そうですよ、リンナから見たらどう思う?」
「まず回復と解毒ができるだけで優秀よ、15歳でこの二つ、特に回復は第2までいってるならどこのパーティでもやっていけるわ」
「本当ですか!?」
「多分自分の周りに他の補助魔術師がいなかったのでしょ?今後に多いに期待できるわ」
「ありがとうございます!!」
憧れの相手に魔術で褒められて先ほどの暗い気持ちは吹っ飛んでいく
「いくつか質問していいかしら?」
「はい!」
「ふふ、いい返事ね、気になるのは第3物理防御ね、10代で第3を使えるのはなかなかいないわ、でも物理強化より高いのはどうしてかしら?」
「えっと、パーティを組んで最初の頃は剣士二人と僕だけで物理強化と回復だけで何とかなっていました」
「そして新たに攻撃に特化した魔術師がパーティに加わりました」
「パーティ全体の火力は上がったんですが、回復する頻度が多くなって一度魔力切れになって」
「その後の話し合いで物理強化分の魔力を物理防御に使うようになりました、そうすれば回復する頻度も減って余裕をもって他の補助魔法を使えるようになりました」
「なるほどね~」
その後何個か質問を受け、次のステップに進む
「では今からレオンに合いそうなパーティの資料をお渡ししますね」
「わ、分かりました」
「今現在ですと、20パーティくらいになりますね」
「20!?そんなにですか!?」
「先ほどもお話ししました通り、補助魔術師は希少で需要があります」
「特に最初は攻撃職だけで組んだパーティがDランク辺りになれば補助魔術師の必要性に気付くのよ」
「なるほど」
「で、こちらがそのパーティの資料になります」
レオンは紙の束を渡されると一枚一枚確認していく
ちなみに一番低くてGランク、最大はAランク
Sランクは個人で大偉業やそれに伴う実力を認められたもののみが与えられる
「Dランク………Dランク………あっ……Cランク…、え、Bランク!?しかも3つ!?」
「あ~その3つのBランクはそれぞれの理由で現在補助魔術師が足りない状態なんですよ」
「え?ま、まさかお亡くなりに!?」
「いえいえ、結婚して子育てを優先したからと普通に引退したから、後は攻撃魔法担当の方が引退されて役割を変えたらしい」
「あっ、そうなんですね」
「Bランクがご希望ですか?」
「あっ、そうですね、できたらランクが高いほうがいいかなって」
「わかりました、ちなみに今の時点でここだって思うギルドはありますか?」
「ん~~~、3つともすごいパーティですし、まだわからないです」
レオンが見比べている3つのBランクパーティの資料はこの王都の冒険者ギルドでもまあまあ有名であり、実績もある
悪い点などもなく、逆に自分がこんなパーティに入れるのだろうかと不安になるほど
「そうですね、ではその3パーティにレオンさんの資料を提出しますので、相手方から来てほしいと返事が来たギルドを選ばれるのはどうでしょうか?」
「え?いいんですか?」
「そちらの3つのパーティは特に腕のいい補助魔術師が来たら連絡してくれと言われてますので」
「連絡?」
「はい、この追放相談所なんですが、パーティに欲しい人材が相談者にいたら自分のパーティーを紹介してもらうという事業もやってます」
「どのギルドも人員不足の悩まされることはあるの、特に需要のわりに人数が少ない補助魔術師はね」
「そうなんですね」
レオンは今自身がそこまで需要ほどの魅力があるのか心配があり、もしかしたら3つとも断られる可能性を想像していた
「ではレオンさん、本日はここまでで3つのパーティの連絡が来ましたらギルドを通じてご連絡させていただきますので」
「あ、わかりました、あっありがとうございます!!」
「では本日はお疲れ様でした」
「は、はい、失礼いたしました!!」
レオンが立ち去った後、
「ふ~~、それにしても」
「どうしたのあなた?」
口調が仕事用からプライベート用に変わり
「レオンさん、ぶっちゃけ俺らの冒険者時代にいたらスカウトしてたな」
「ふふ、確かにそうね」
相談日から3日後、ギルドの受付嬢を通じて連絡がついた
結果を聞くために向かう
「だ、大丈夫かな」
頭の中では3つともダメだったことしか想像できずにいた
一歩一歩が重く、このまま到着しなければいいのにとも思ったが、すぐに着いた
「えっと、えっと、失礼します!」
「お待ちしておりました、こちらにどうぞ」
レオンは奥にある談話室に案内され、
「お~~、ついに来たか」
「お待ちしておりましたわ」
「ふぉふぉふぉ、どんな子か楽しみにしておったぞ」
「え?な、なな?」
大きなソファーに3人の人物がおり、それぞれお茶とお茶菓子をいただいている
レオンはいきなり話しかけられて驚き、近くにいたリュージンに話しかける
「レオンさん、どうぞこちらに」
「リュージンさん、この方々ってもしかして………」
「はい、連絡した3つのBランクパーティのパーティリーダー達です」
「え、みっ3つとも!?」
3つともダメなことは想像していたが、3つ共からOKが出てくるとは思わなかったレオン
「ははは、レオンさんの言ってた通り謙虚な小僧だな」
「ふふ、緊張してるのがかわいいわ」
「ふぉふぉふぉ、あのスキルの練度ならもう少し自信を持ってもいいんじゃないかの?」
レオンは落ち着いてみてみると3人とも歴戦の猛者の風格を漂わせており、なんでこの人たちが自分を?ってさらに疑問に思ってしまうほどだった
「はい、全員お集まりになったので、とりあえず自己紹介から始めましょうか、まずはパーティリーダー側から」
そしてその場を仕切るリュージン
「じゃあ俺から先に行かせてもらう、俺の名はガイデン、『烈火の彷徨』のリーダーをさせてもらっている」
「私の名前はシルフィー、『雨の心』のリーダーよ」
「わしの名はウォードック、『世界樹の杖』のリーダーをやっておる」
「れ、レオンです!!補助魔術師です!よろしくお願いいたします!!!」
レオンも流れで挨拶をする
「って!あの『烈火の彷徨』と『雨の心』と『世界樹の杖』!?超有名なパーティじゃないですか!!」
「ほう?俺らのこと知ってくれてるのか」
「あら、私たちそんなに有名かしら?」
「若い世代に知られておるのはうれしいものよ」
「いやいやいやいや!このあたりじゃほぼAランクじゃんって話題なくらいですし」
「一旦落ち着きましょうか」
レオンは興奮していたがリュージンに止められて冷静さを取り戻す
「さてレオンさん、お三方には先に説明しましたが、今からはレオンさんが選ぶ側です」
「ぼ、僕が?」
「はい、今からお三方はあなたに入ってもらうために自分のパーティのアピールを行い、最後にレオンさんが選んでいただきます」
「ま、まじかぁ」
「今日決めてもいいですし、後日それぞれのパーティホームに見学しに行って決めても構いません」
「最後に、我々追放相談所が干渉するのはここまでとなります、どうか後悔のないように話し合いをしたください、話し合いの場所はいつでも貸し出しておりますの」
「あ、あのリュージンさん、ありがとうございました」
「これからの冒険に幸がありますように」
話を終えたリュージンは自分の席に戻り、遠目でレオンたちを見つつ、机にある手紙に身を向ける
「うまくいってよかった、この手紙の主にもいい報告ができそうだ」
レオンさんが追放相談所に来た日の夕方ごろに届いた手紙には以下のことが書いてあった
とあるチームからレオンという男が来たら強いパーティに勧めてやってほしい
いくらかかるのかわからなかったので金貨数十枚を渡しておく
余った金貨があれば言い訳をしてレオンに渡してほしい
というレオンに対する内容
そして下には決意表明のようなものが描かれており
今までレオン頼りでここまで来たが、以前レオンが風邪で休んでいた際3人でいつも行く洞窟で探索をしたいたらいつものように動けず、すぐに3人で逃げ出してしまった
最初はなぜここまで違うのかわからなかったが、少し経つとレオンのおかげであったと気づいた
このままいけばレオンに何かあった際ほかの三人はすぐに全滅したしまう
だから3人で最初から鍛えなおすことに決めた
だがレオンは一から鍛え直す俺たちに合わせて無駄な時間を過ごしてほしくないと感じた
レオンはどういってもついてくと言うだろう
何か悪いところがあるから追放といってもレオンならその悪い個所を直してすぐにこちらに来るだろうから、男女の関係というレオン自身にどうしようもないことで追放することにした
俺たちは町を出て比較的簡単な地域で鍛え直すことにする
レオンには才能があるからどうかその才能を伸ばせるパーティに斡旋してほしい
ということが書いてあった
「追放相談所はギルドから一定の金額が支払われているからお金は払わなくていいんだが」
そう物思いにふけっていると、
「あっ、あの~~」
扉が開き、おどおどしながら入ってくる人が一人
「えっとここって」
「ようこそ追放相談所へ」
今日も追放された人たちの助けとなるように
追放相談所 DE.STORY @destory
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