本編
第1話 出会い・・・つまり恋!?んなわけねぇよ
「好き・・・・・だよ」
「・・・俺も」
俺は涙があふれそうだった。遂にお付き合いすることができたからだ。やっとよやっと。長かったんだぜここまで来るのに。俺らねどっちも鈍感だったらしいのよ。後から聞いたらね二人とも気付かなすぎやろとか遅いわとかね色々いわれたのよ。
バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!!!
騙されたなお前らwww純粋なラブコメなわけねぇだろwwwwwwwwwwwwwいやね俺もねこんな恋したかったよ。切実に。でもね無理なのよ。運命はね残酷よ。だって可愛いだけじゃねぇんだもん・・・・あいつ。
***
「パーティー解散し・・・よ」
「・・・・・は?」
俺は突如パーティー解散を告げられた。しかも突然。普通に活躍して貢献してきたつもりだったのだが。
俺のパーティーはTHE普通である。CランクからBにたったさっき上がった。ほんとに5分前受付嬢から祝われた直後である。なんでよ。これからどうやって生活していこうかなとか考える前によなんで解散なん?タイミングおかしくね?こっからだったのに・・・
「いやさBランク上がったけど俺たち・・・さ」
「なんだよ」
「お前におんぶにだっこだったんだもん!」
「・・・え」
「恥ずかしいよ俺たち、パーティー調子よくて俺たちも段々強くなってさ、CランクからいつになったらBいけるかなとか考えてたらさ、、、、もうBランクはちょっと無理!はやすぎ!」
「いや大丈夫だよ、俺が何とかする!(キリッ)」
「・・・ごめん」
***
こうしてパーティー解散を告げられた。まぁ厳密にいうと俺抜きでパーティーやるらしい。俺はサポートをやっており味方にバフを相手にデバフをかける魔法使いをしている。よく広告で見るようなパーティーの味方にバフかけてて、そしたらなんか調子よくてチヤホヤされて、俺が強くなったと思いこんじゃって、お前抜けろ的な奴じゃなくて、めっちゃ申し訳なくごめん言われた。しかもめっちゃ褒められたし。お前強いんだから一人でもなんとかできるっしょって。いやいや無理なのよ。俺の魔法自分指定できないゴミなんすよ。襲われたらむりっす。
「どうしよっかな・・・俺」
「あの~、○○さんですよね」
「えっと・・・そうですけどなにか?」
とても綺麗な人から話しかけられた。まじで美人よ。だって周りのみんなあの人見てるからね。ちょっと恥ずかしいな~、まさかこの俺に惚れた・・・とかないよね。うん。ごめん。思い上がったわ。強いとは言われたけどカッコいいとは言われてなかったわ。じゃあなんで話しかけてきたんだ?もしかして・・・鼻毛出てたかな。俺さ朝寝坊して急いできたから、鏡みてないんだよね。やらかしたな~。こんな美人に出会うならちゃんと鏡みたのにな。神様さぁ夢で言っといてくれよ。そしたらこんなことなかったのに。
「突然ですみません、私とパーティーを組んでください」
俺はこの時、実質これ告白と同義じゃね?と思ってしまった。
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