第23話 じゃぁ、私、先にあがるね!

「じゃぁ、私、先にあがるね!」


おいっ、チョット待て!

今陽菜が上がったら、僕と寿々江さんの二人きりになってしまうじゃないか。





陽菜のせいでずぶ濡れ砂塗れになって、貸し切り露天風呂が空いていたのですぐに三人で入って。


高台の別荘だから周りに遮る物はなく、周りからも中は見えないように作られていて海辺が一望できる最高の立地で。


正直僕は、寿々江さんを直視できなかったけど、彼女は恥じらいもなく陽菜と連れ立って身体を隠すことすらなく湯に浸かってから洗い場で身体を洗った。

それもあって僕だけ身体を隠すわけにはいかなくなって、広い露天風呂の真ん中に三人で固まって温まっていたんだけど。


「ねえ陽向、寿々江さんの事、どう思う?」


湯船の中で急に立ち上がって、正面からその華奢な身体を見せつけるように僕に迫ってきて。


「……………………………………どうって?」


陽菜とは身体を合わせた仲とはいえ、寿々江さんもいるし返事がしづらいよね。


「チンチクリンな私と違って、出るところは出てて締まるところ締まって、背も高いし色白で綺麗だし。どう思う?」


なあ陽菜、チンチクリンて、堂々と胸を張ってそれを自分で言うのか?

寿々江さんのスタイルが良いのはまあおいといて、本人目の前にして言う事じゃ無いような気がするんだけど。

その本人である寿々江さんは、聞こえているだろうに平気な顔をして僕にその豊満な身体を見せつけるようにしながら押し付けてきていて。


「わあ〜、陽向様、大きく立派におなりになって。」


寿々江さん?そりゃぁ大きくもなりますって!

なんたって健康な高校生男子ですから。


陽菜が寿々江さんの手を取って、僕の勃起したペニスに押し付けてから握らせて。


「ほらっ、後は自分で何とかしてね寿々江さん!」


こらっ陽菜、何とかって、何をするんだよ!


「じゃぁ、私、先にあがるね!」


言い終わると同時に、湯船から上がり振り返りもせずに出ていってしまった陽菜。

僕の隣には、僕のペニスを握り締めたままの寿々江さん。


僕はこの後、どうするのが正解なのかな?

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