第3話 ガイジ系隠キャの幼少期!
[俺はいじめられていた、だが自分でも自覚はあるが昔の俺の言動はおかしかった。]
保育園の頃、俺は人生の春を謳歌していた。
「しちだチャイルズアカデミー」と言う塾に幼少期から通っていた俺は今の俺からは想像もつかぬ程上手く生きていた。
友達がいて、保育園にして暗唱文章でトロフィーを3つとっていた、少しは嫌なこともあったが、人生が楽しかった。
だが、保育園が終わる頃から陰りが見え始めた。
俺は幼少期、親から期待され愛されていた、塾で測った知能検査でIQが135あり、暗唱の記録を持っていた俺はそこそこ周りから褒められる部類で、大きなプライドと自信に溢れていた。
しかし、俺には同時に学習障害やその他発達障害があった。
小学校に入り環境が変わった俺は塾もやめさせられ、学校も馴染めなくなっていた。
そして自分がひらがなとカタカナ以上の字が書けない事に気付いた、元々プライドが高く自信過剰だった俺は劣等感に耐えれずふさぎ込んだ。
授業にも集中出来ず、知らない奴だらけの教室が嫌になった俺は教室を出るようになり、
クラスの奴からは「ちゃん付けがキモい」とか言動がおかしい等の理由で嫌われ出した。
だが俺は周りを馬鹿にしていた、俺は机の下に隠れたり、廊下で寝転がったり、その時確かにおかしかったが、
昔親が言ってくれた「天才だ」と言う言葉に陶酔し、
字が書けなかろうと授業に出席せずとも他の科目はできるんだから問題ないと思っていた。
そこからランドセルに落書きされたり、悪口を言われたり、喧嘩したりしながらも小学1年生の1学期が終わった。
成績表が渡された日
親が泣いた、授業に出席しなかった俺は最悪の成績だった。
奇行が目立った俺は学校からの勧めで病院に行くことになった、これが自分を誇っていた俺にとっての精神的転落だった。
そこからも、色々な奴らに嫌われ続けた、
俺を褒めていたはずの親も厳しかったように思う。
登下校で先輩に虫の死骸を近付けられたり、ピーピー豆と言う雑草を食わされたり、昔上手く人と話せなかった俺にはまともに話す事は出来なかった。
母親は俺を叱責した、「お前のせいで親戚から、責められるのは母親だ」「親の顔に泥を塗るな」と、
ヒソヒソと噂も聞こえた、あいつは知恵遅れだと…。
行き場が無かった俺は図書室や保健室に入り浸るようになった、無論授業に出席するようには言われた。
そこで障害だからと何度か検査を受けるようになったし、同時にもうクラスと言うものは嫌で嫌で仕方ない場所だった。
俺に限った話じゃないが靴を女子便に入れられたり、水泳の時間に身体を隠すタオルを取られたり、そういう嫌がらせが俺は本気で嫌な子供だった。
その時には親も苦手になり、クラスも嫌いで、
まともに勉強せず、偏食でものを残したり言うことを聞かない俺は教員にも嫌われていた、
それでもある程度は出席していて、作文を書いたり、親が参観に来る時はきちんと出席していた。
ある時親も給食を一緒に食べると言う日で、学校で給食運搬用のエプロンを袋から取り出した俺は泣きそうになった、
エプロンを入れる袋は各自自分のものなのだがその中に残飯が詰められていたからだ、
過去にも給食を苦手で全部食えなかった俺は他の奴が授業を受けている中5限目まで1人喰わされたりしたことがあって、給食は大嫌いだったがさらに嫌いになった、そして周りには俺が給食を残してエプロンの袋の中に隠していたんだろうと言うことにされてしまった。俺は教室を飛び出した
作文も何度もやり直しさせられた。
俺は昔から正直だった、将来の夢の作文には、人をたくさん殺したいと書いて親を呼ばれたり、
友達の作文には、友達がいないと書いて叱られたりしていた。
そんなこんなで、小学校1年生から小学校5年生まで、
俺は授業を定期的に抜け出しながら生活していた。
それが変わったのは、小学校5年生の時だ。
続き→隠キャの幼少期後編
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます