4 郷を去るまで郷に従え

 ぱちぱちと、薪の爆ぜる音がする。

 周囲は深い闇に覆われており、時折獣の遠吠えがするばかりで生物の気配はなかった。炎を恐れているのか、それとも溶け込んでいるだけなのか。沈黙というほどの事もない、けれど、会話というものも然程なかった。悪魔である自分にとってこのような闇色は酷く肌に馴染むが、光の化身ともいえる天使はどこか落ち着かない様子だった。

 無理もないのかもしれない。魔界に光が存在しないように、天界にも闇は存在しないのだから。

 階層を突き抜け訪れた天使達の園の、吐き気を催す程の白々とした世界。煌々と広がる光の渦。

「お二人は、何故旅をするのですか?」

 焚火を中心にそれぞれ腰を下ろし、両膝を手で抱えた天使が小さく問うた。天使の金髪がゆらゆらと揺れる炎の朱色に染まっている、真白い衣服と相まって嫌みなほどに綺麗だなと思う。

「まあ……色々さ」

 薪を弄りながらルアードは返す。

 そうして荷物の中から小さな包みを取り出した。

「もうあんまりないんだ、ごめんね」

 申し訳なさそうにこちらに手渡してくる、見ればそれは小さなパンだった。日持ちさせるためだろうか、酷く硬そうに見える。いわゆる携帯食なのだろう。ルアードからパンを受け取ったアーネストは小さく齧っては食べにくそうに咀嚼していたが、天使はと言えばこれを固辞した。

「いえ、そんな。受け取れません」

「少しでも食べとかなきゃ持たないでしょ」

「ですが私達は食事を必要としないので……」

 食べないのだと言えば、こちらの世界の二人はそんな馬鹿なと言わんばかりに互いに顔を見合わせた。

「え、じゃあ何食べるの」

「えと、何も……」

「食べないの? え、じゃあお腹すかないの?」

「その感覚がよく……」

 わからないのですと、困ったように眉を下げる男からばっとルアードがこちらへと視線を投げかけてくる。お前はどうなんだと言葉よりもよほど雄弁にこちらへと問いかけてきていた。食事が必要か否かで言えば必要ない。人ではないのだから、人と同じように経口からの摂取を要しないのだ。

「我々も必要としない」

 道楽で人の真似事をする悪魔がいないわけではなかったが、人間のように毎食を必要とするわけでも、それから養分を摂るわけでもない。完全なお遊び、趣味の範疇である。

 ルアードはしばし瞠目したあと、

「それは……また、随分寂しい事だねぇ」

 ぽつりと口にした。

 寂しい? 訝しげに見やるこちらに彼はにっと笑った。

「これはまあ、おいしいものではないけど。食事ってのは心の栄養でもあるわけよ」

 肉にしろ野菜にしろ、命を頂いて命にするんだ。

 男の言い分は知識として知ってはいても、実際に行動に移す事などなかった。それは天使とて同じなのだろう、困ったといったように眉根を下げている。

「全く食べれないの?」

「そういうわけではないと思いますが、何分試した事がないので」

 人のように食事は必要ないのだから当然と言えば当然である。

 食べれないわけじゃないんだねと口にしたルアードはふむ、としばし考え込む。

「禁忌とか、ある? 宗教上のタブーとか」

「特にはないかと……」

「んじゃあ、せっかくなので最初は甘くて素敵なものを」

 言いながら懐をごそごそしていたかと思うと、先程よりもずっと小さな、親指の先程の小さな丸い包みをこちらへと一つずつ手渡してきた。カラフルな紙に包まれたそれが何なのか皆目見当もつかなかったのだが、広げてみて、と。促される。

「キャンディなんだけど、知らないかな」

 食べ物がいらないなら知らないかなぁ、言いながら毒じゃないよと。ルアードがほらこうやって、と包み紙を広げた。中から現れたのは透き通った金色に近い塊、これを口の中でゆっくり解かすんだよと穏やかに語る男の表情は焚火に照らされ陰影を濃くしていた。柔らかい炎。魔界の業火のように寒々しくもなく肌を刺すほどの苛烈さもない。

 食事は必要ない、けれど味覚がないわけではないのだろう。幾多もの命のやり取りの中で覚えた血の味も、泥の味も知っている。美味いものではない、が。人間はどんな味を好むのだろうか。人の形に近い我々も同じように感じるのだろうか。

「それでは、」

 受けぬのは失礼にあたるとでも思ったのだろう、かさりと包み紙を広げた天使が指先でキャンディとやらを摘まみ上げる。炎に照らされてきらりと鈍く光る、小さく長方形の塊。我々には馴染みのないものである。

 恐る恐る唇で触れるとぴくりと小さく肩を震わせて目を見開く、これまですかした表情ばかりだった天使の顔が見た事のない形を作る。

「これは、……」

「これが甘いってこと」

 思わず漏れ出たであろう声に、何が嬉しいのかただでさえ垂れ目の男はへにゃりと笑っていた。

 ……見ず知らずのものをよく口にできるものである。

「初めてです……これが、美味しいということなのですね」

「そそ」

 嬉しそうにルアードは笑う。他意のない表情。

「アーネストもいるでしょ?」

「ん、」

 不愛想に突き出される手の平に乗せられるカラフルな包み紙。先程の焼しめられたパンを食べきったらしいアーネストは小さな水筒から水を少し飲んで躊躇いなくキャンディを口の中へと放り込んだ。

 たまに食べる甘いものはいいよねぇ、ルアードも同じように口にする。また買い足しておこう、お二人さんはどんなのが好きなのかねぇ。なんでもない事のように言いながら男は笑う。その様子があまりにも自然で、今更ながら不可解な疑念が生じる。

 ――何故、この男はここまでするのだろう。

 何の利にもならない事なのに。

「川とかあれば魚とか釣るんだけど。俺結構料理も得意だよ、機会があればご馳走したいねぇ。何がいいかな」

「……鶏肉をミルクで煮たやつ」

「アーネストはそれ好きだねぇ」

 笑い声。穏やかに紡がれる会話。

 それは一体どんなものなのかと人当たりの穏やかな天使はごく自然に会話に参加している。

 ぱちぱちと炎は爆ぜる。ゆらゆらと影が揺れる。

「……何が欲しい」

「ん、?」

 こちらの問いかけに、きょとんとルアードが見つめ返してきた。

 さらさらと流れる肩ほどで切りそろえられた金髪、綺麗な緑の瞳がこちらを射る。よどみのない真っすぐな瞳だ。どろりと蜷局を巻く胸の中の渦が、まざまざと異物を訴える。すなわち闇と光を。

「見返りだ、何が欲しい」

 真っ直ぐに見据えてやる。

 今この状態で私は私しか持っていない、相手の要求が何であれ差し出せるものなどないがそれでも報酬欲しさに動いているのならまだ理解できる。何の見返りもなしに親切を働く道理が解らない。理解できない不可解さはただただ警戒心を生む。何を考えている。何が望みだ。そう眼差しで促すがしかし。

「えっと、ルーシェルさんの所では物々交換がセオリーな感じ?」

「は?」

 想定外の言葉が返ってきて、我ながら間抜けな声が出た。

「何かしてもらったら何か返さなきゃ失礼な文化の方? うーんこっちじゃそんな事ないんだよ、俺が好きでやってることなんだし気負わないで欲しいかなあ」

 それにさ! 俺の手料理! 食べてほしいし!

 何が楽しいのか満面の笑み、こちらのおいだの待てだの挟む言葉も薙ぎ倒す勢いでルアードは捲し立てる。

「いや、あのな、」

「え、それじゃどうしても駄目? そうだな、じゃあ好きになったものを教えてほしいかな。異世界から来たと言っても言葉は通じるし感情もあるでしょう、俺は、俺の生まれ育ったこの世界の事をあなたが好きなってくれたらそれで充分だよ」

 屈託なく笑う。

 打算も何もない笑顔だ。心からそう思っているのだとわかる程には綺麗な笑顔だ。言うだけ言い切って満足げな男の表情を前になにもかもが削がれてそれ以上言葉が出てこない。なんだ、何を言っているんだコイツは……

 呆然としていたら不意にぶはっと吹き出す声。声の方を見やれば黒髪吊り目のアーネストが笑いを噛み殺していた。……お前、笑えたんだな、ずっと仏頂面でいるから表情が死んでいるのかと思っていた。

「……こいつのはただのお節介だ。死ぬほどお人よしのな」

 ただの馬鹿とも言うが。

 くっくと笑い続ける男になんだよそれーとルアードは絡んでいたがこちらはもう何がなんだかわかったものではない。

 お節介で片付けていいのかこれは。

 お人好しってなんだ。

「彼は『善きサマリア人』なのですね」

 天使が穏やかな表情で語る。

「なんだそれは」

「助けが必要な人に手を差し伸べられる人、でしょうか。彼の善性はすばらしいですね」

 天使が手放しに褒め称える。

 善き人、善性、そんなものは知らない。

 裏切り、謀略、そればかりが常だった。

 信じれば裏切られ、強者が弱者を蹂躙する。善も、信頼も、意味を持たぬものだ。序列は明確で力こそが全て。だからこそ、この天使の考えていることがわからない。熾天使メタトロン、名をヨシュアといったか。霊力なき今私を殺すことなど造作もないだろうに、それをしないことが理解できない。私が寝首をかかないと何故思える。信頼などしないと言った、当然だ、それでもなお約束をしようと、互いに守ろうと言える甘さに反吐が出るのだ。

「お気楽なことだ……」

 馬鹿馬鹿しくなって大きく息をつく。

 善性が形を持ったとでもいうべき天使と言葉を交わしたところで交わるものなどないと解っていただろうに。

 穏やかな人間、天使、ここは私のいるべき場所ではない。

 息の詰まるような空間。揺蕩う柔らかな空気。覚える己の異物感。

 指先で触れるのは先程ルアードから貸し与えられた小刀。今、ここで自分が刃を引き抜いたとして。如何程の損害を与えられるだろうか。ひとり、ふたり、男二人は害せたとしても天使はどうだ。三人がかりで反撃されたなら。たとえ身を翻し、この場から離れることが出来たとしてその後はどうする。元の世界に戻る為に、天使を殺す為に、自分一人で何ができるだろう。――考えれば考える程現実的ではない。

「本当に、お二方には感謝してもしきれません」

 こちらの気も知らず、お気楽な天使がまた何やら言い出した。

 光の化身のようなこの男と共に居ざるを得ない状況を呪うしかあるまい、しかしだからと言って唯々諾々と従う気もなくこれ見よがしに溜息をつくが。

「ルーシェルもこのように言っていますし、私達で出来る事がありましたらなんでも言ってくださいね」

 突然の暴挙ともいうべき発言に思わず盛大に咽た。

 何でもと言ったか、今。なんでも、なんでもだと?

「貴様勝手な事を言うな!」

「恩義に報いるべきではないのですか」

「だとしても貴様一人でやれ! 私を巻き込むなッ!」

 むっとしたように言い返してくる男に反駁するが。

「なんでも……」

 アーネストにじゃれついては手ひどく押しのけられていたルアードが、ぽつりとこちらを見てひと言。口にした。緑の、ただでさえ大きめの垂れ目をこれでもかと言わんばかりに見開いて。じいと。微動だにせずこちらを見ているのである。その表情からは感情がまるで読めず背筋に冷たいものが走る、軽率な口約束程厄介な事はない。

「ほらみろ禄でもない事を考えている顔だぞあれは」

「人を闇雲に疑ってはいけませんよ」

「なんなんだお前は!」

 嫌な予感しかしないのに天使は不思議そうに小首をかしげているときた。

 いかな善良な人間であろうとも欲の皮が突っ張る事だってあろうに、何故この男は見ず知らずの、先刻知り合ったばかりの相手に全幅の信頼を寄せるのか。

「魔王ルーシェルともあろう方が、まさか恩知らずではありませんよね?」

「悪魔が恩義を返すとでも思うのか貴様は」

「不義理であると?」

「不義理もクソもあるか!」

 叫びにも似た怒号を飛ばすが、お気楽もとい世間知らずの馬鹿は不服だと言わんばかりに眉根を寄せている。礼がしたいのなら一人ですればいい、私を巻き込むな切実に。確かにここまで世話を焼くこの人間どもは悪人ではないのだろう、だが人の欲深さを知らぬ程楽天家ではない。なんでも、だと? 何を要求されるか分かったものではない。そもそも出来る事など限られているだろうに。

「ああうん、ごめんね、ちょっとびっくりしちゃった」

 大丈夫大丈夫、言いながら何が大丈夫なのかさっぱりだがルアードが再起動を果たす。いつまでくっついているつもりだとルアードを押しのけたアーネストはこの件に関してはもう関わるつもりはないらしい。賢明な判断である。

「えっとね、明日中には街につくと思うよ。そうしたら宿に泊まって、美味しい食事をしよう」

 そうだそうだそうしようそれがいい。

 先程の天使の発言はなかった事にされていた。

「夜の見張りはさ、俺とアーネストがするから二人は休んでね」

 何でもない事のように、何事もなかったかのような言である。

「ですがルアードさん、」

「さあヨシュアさんもおやすみなさい!」

 尚も食い下がる天使を笑顔でやり込める。

 ようやくそこでなにやら思い至ったのか、天使ははい……と小さく口にして、それ以上はもう何も言わなかった。まるで捨て犬のようにしょんぼりとして膝を抱えている大の男にかける言葉などない。まあ、良かれと思ったんだろうな。何かを返したいと思うのも清く生きる奴らの考えそうな事ではある、フォローしてやる義理もないので黙っているが。かわいいかよ……と呻くルアードの声もこの際聞こえなかったことにする。

 もう何度目になるかもわからない溜息をつく。長い時を生きてきたわけだが、これほどまでに疲弊した日もないだろう。理由もわからずやってきた異世界、使えぬ霊力、武器もない中何故か側にいる天使。珍妙な現地人二人組。

 行先も定かではないまま夜は更けていく。



   ※



 当然眠れるわけもなかったがそれでも日は昇る。薄暗い森の中ではあったが零れ落ちる光がまばらに地面を照らしていた。ぬかるんだ地面、土の匂いが濃い。草木が少し濡れている、朝露だよとルアードが応える。

 ルーシェルはそうと目を細める、多種多様な命が息づく森は命で満ち溢れ息が苦しい。

 木々の擦れあう騒めき、生き物の気配はそこかしこに。

 自身の生まれ育った魔界は生命力などとは無縁の場所である。常に薄暗い空に光はなく、岩肌ばかりの土地に植物など育つ筈もなく。ただ広がるばかりの荒野。そこで繰り返される殺戮。満ち満ちる血と死臭。生命の繁栄などからほど遠い世界。

 何を、しているのだろうな。

 男二人の簡単な朝食の後、火の始末をして移動を開始する。時折襲い来る『魔』と呼ばれるものを掃討しながら、言葉数少ないままひたすらに歩く。

 ここへやってきた理由も、宿敵と共に街を目指す道理も、何もわからない。

 ルアード達はここにいるのは危険だからと繰り返し口にする。

 助けた手前放って置けないとも。

 ……命には価値がある論理感からの発想である。

 では街へ行けば安全なのか? 何も持たない我々が? 街に辿り着いて、その後はどうする。

 ルアードの言っていた通り森はすぐに開け街道が現れた。

 最初は獣道のような乱雑なものであったが、歩を進めるにつれ段々と石畳で舗装されるようになっていった。木々はまばらで広がる草原は青々としていて、そよぐ風がゆるく頬を撫でていく。空高く上る太陽はどこまでも明るく、青い空が遠く透き通っていた。目を焼く程の眩さは慣れぬものであった。時間が経つにつれ足元の影が黒々としていく、肌を焼く熱量はあまりにも苦痛だ。

 前を行く天使の、ひらひらと視界に踊る白い衣装が目について無性に腹が立った。森のぬかるんだ地面のせいだろう、あちらこちらが泥で酷く汚れているのがせめてもの救いだ。多少なりとも溜飲が下がる。それでも白い布地は陽の光を浴びてほのかに発光しているかのようで、それが必要以上に目に突き刺さる。腹立たしい、と睨みつけていたからだろうか。くるりと天使がこちらに振り返った。白い服のせいで表情が見えにくい。

「なんだ、」

「あなたには、この熱線はつらいのですね」

 小さく微笑んで、天使は自身の肩にかけていた真白いストールをこちらの頭へとふわりと被せた。

 ――なぜ微笑んだのか皆目わからぬが、物わかりのいいことだと納得することにする。元より訳の分からぬ思考と行動理念の生き物である。そのような天使の物を身に着けるなどおぞましいことこの上ないが、それよりも身体がつらい方がきつかった。このような光溢れる中を身ひとつで歩く苦痛。わずかなりにでも影が出来るのはありがたかった。ぎゅうとストールの端を握りしめる。

「礼など言わんぞ、……」

「憎まれ口が叩けるなら平気ですね」

 天使はどこ吹く風である。

 対して気にした様子もなく飄々している。

「ルーシェルさんどうかした?」

 先頭でアーネスト共に歩いていたルアードがこちらを覗き込んでくる。

 うっとうしい、傍に寄るなと言いたいがそれすら億劫だった。思った以上に疲弊している、は、と湿った吐息が口から零れ落ちた。日差しは痛い程に熱いのに頬が冷たい。

「大分顔色が悪いね」

「彼女のいる魔界はこのように明るくはないと聞きますので……」

 つらいのでしょう。

 天使のこちらを気遣うような声が白々しい。

「私が抱きかかえましょうか?」

「今度こそ殺すぞ……」

 低く唸るが、おや怖い事、と。笑っている。どこまでこちらの神経を逆なでする。

 触れられたくなどない、だから自身の足で歩くしかない。力が使えればこんな距離、そもそも翼がある事が当たり前だったのだ。飛ぶ方が自分にはずっと楽だ。

「『魔』は明るい所が苦手らしくてあまり出ないんだ、だからこんな風に舗装された道の周りの木々は大体伐採されてて……うん、確かに影になる所がないね」

 まああまり出ないってだけで零じゃないんだけどねぇ。

 周囲を見渡しながらルアードがすい、と指さした。その先をのろのろと見やる。 

「あとちょっとなんだ、ほら、もう城壁が見えてきた」

 指さした先に、聳える灰色のうず高い壁があった。

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