三ノ巻 ジョイフル・ニンジャ・ミッション

第11話 特殊任務部隊


 アリスはオックスフォード大学の芝生に転がり出た。空は暗い──イギリスはまだ夜明け前だ。

 そっと大学の寮に戻ったアリスは、寺子屋の寮の蒲団の方が匂いと寝心地が良かったなぁなどと思いながら、ひとまず二時間ほどグウグウ眠った。朝になったら真っ先に談話室の電話を使って実家に連絡した。


 電話口に出た母は息を呑み、アリスが酷いことをされていないか、今までどこにいたのか、どうして居なくなってしまったのか、などを矢継ぎ早に質問した。アリスは何と説明したものか困ってしまった。とにかく何とか下手な言い訳で母を安心させて、次は父だ。父はどうやら涙ぐんでいるらしく、声はくぐもっていた。こちらは、アリスが無事だと主張すると、すんなり受け入れてくれたのと、次の休日に実家に顔を出すようにと言われた。そうしてまた母が受話器を受け取った。今度は何の質問だろうと思ったが、違った。


「あのね、おばあちゃんにも連絡がつかないの」

「え」

「電話にも出ないし、家にもいないの。どうしましょう、急にボケちゃったのかしら……。警察もまるで当てにならなくて。お知り合いには片っ端から……日本の方にまで連絡したのに、どなたも分からないって言うの。大事な子と親がいっぺんにいなくなって、お母さん心配すぎて死んじゃうところだったわ。あなたが元気そうで本当に良かった」

「うん……ごめん、お母さん」


 結局アリスは詳しいことは何一つ言えずに電話を切った。すぐに、おばあちゃんの家に電話をかける。……確かに、繋がらない。いつも早起きなのに、どうしたというのだろう。おばあちゃんは一人暮らしだし、これでは何があったのか誰にも分からない。

 ふうっ、とアリスは息を吐いた。気がかりではあるが、残念なことに、どうにもならないことで悩んでも何かが変わることはない。せめて今はできることをしよう。朝食を摂って、教授と友達に無事を知らせて謝って、研究の遅れを巻き返して、先週と今週の復習をして、来週の課題と予習もやって……やることが……やることが多い……。


 アリスは、久々に日本式の箸ではなく銀の匙を使ってもそもそとオートミールを食べ、今一度身支度を整えた。まず日本学セミナーに顔を出す。そこでは偶然、友人のローザ・シスレーが一人で何か作業をしていた。

「ローザ、おはよう。久しぶり」

「え、アリス……!?」


 ローザは手を止め、目をゴルフボールのように真ん丸にしてアリスを見た。


「本当にアリスなの!?」

「うん。急にいなくなってごめん」

「良かった……! 生きてたんだね!」

「うん、生きてる」

「どうしたの!? 酷いことされてない!? 怪我とか暴行とか誘拐とか拉致とか監禁とか……危ないことに巻き込まれてない?」

「大丈夫」

 本当は自ら危ないことに巻き込まれに行った訳だが、そんなことを正直に話しても仕方ない。

「ちゃんと無事だし、元気だよ。心配させて本当にごめんね」

「はー良かったー。……一体どうして消えちゃったのよ」


 これにはアリスの超絶クレバーなブレーンをもってしても、うまい嘘は思いつかない。親に電話した時からずっとそうだ。


「それが、よく覚えてないんだ」

「はい? それなのに無事だって断言したの?」

「ウッ、それは……怪我とかは無いし大丈夫かなって判断したんだよ」

「そう。どうして覚えていないのか分かる?」

「ううん。……まるで、ブギーマンだかピーター・パンだかに攫われたみたいな気分。もしくは、日本の伝説にある神隠しってやつ?」

「怖っ。現実でそんな台詞を聞くとは思わなかった。本当に何も分からないの? 一週間分の記憶が丸々無いってこと?」

「そうなんだよね」

「それって病院に行くべき案件じゃない? いや、その前に、警察に相談かな」

「病院は行っても何も分からないと思うけど。やっぱり警察には行かなくちゃだめかぁ」

「当たり前でしょ。彼らは今あなたを捜索中なんだから、早いとこ無事を知らせてあげなさいよ」

「んー。溜まった課題をやりたいのに……」

「それどころじゃない大事件になってるの。自覚して」

「はあい……。そしたら、講義のメモを貸してくれると嬉しいな。待ち時間があったら読んでおきたい。あと、課題図書が何だったかも教えて欲しい」


 かくしてアリスは何冊もの本とノートを抱えて警察に赴き、取り調べを受け、病院に連れて行かれて検査を受けた。もちろん、彼らはアリスから何一つ情報を得られなかった。最終的に、要観察という曖昧模糊な処遇に落ち着き、アリスは解放された。その後、各方面にしこたま挨拶と謝罪をした。誰もがアリスを心配し、無事であることを確認すると安堵してくれた。

 人間の絆というものは、思っていたより強固なものであるらしいと知り、アリスはしみじみとしてしまった。あまり友達の多くない人生を歩んできたので、尚更ありがたみがあった。


 こうしてようやくアリスは、日常を取り戻した。


 すぐにアリスは、忍者モードを駆使しつつ課題の山を崩し、講義や議論に参加し、セミナーでの研究に没頭した。やはり学業は楽しい。知らないことを知り、複雑怪奇な思考に挑み、できなかったことができるようになり、気になる問題を丁寧に紐解いていける。世界が、宇宙が、どんどん広がっていく。


 何事もなく日々が過ぎた。ひたすら学問に向き合っていられる日々が。まるでコッツウォルズのなだらかな丘陵地帯のような、平和で安らげる日々が。

 アリスは、教授と話し、学生と議論し、論文や資料を読み、レポートを書き、ローザと喋って過ごした。休日にはちゃんと言いつけ通りに実家に帰省して、家族との時間も楽しんだ。


 安穏としたアリスの生活の中で、唯一非常に気がかりなのは、おばあちゃんの安否であった。手がかりを一つも残さず、煙のようにいなくなってしまったおばあちゃん。今頃どこで何をしているのだろう。無事でいてくれたらいいのだが。まさかどこかで死んじゃってたりとか……そんな悪夢めいた不吉な想像で塞ぎ込んでしまうことが、しばしばある。


 尚、世界情勢の方は、冷戦終結まで大詰めを迎えており、テレビの向こうの世界には慌ただしさがあった。

 とはいえアリスは以前と同じく学業に忙殺されていた。

 あの日の戦いの記憶は、早くも過去の思い出になりつつあった。あのような刺激的な体験などそうそう味わえるものではないなと、呑気に振り返っては悦に入る程度だ。

 そういう気分であったから、朝から課題図書を抱え、今日も一日頑張るぞいと張り切って大学内を闊歩していたところを、いきなり物陰に引き摺り込まれた時には、心底仰天し、哀れ猫に尻尾を押さえられた小鼠の如く怯えきって縮み上がってしまった。


「ぎょえーっ! 私、悪い才媛じゃないよ! 才媛という名の善良な市民だよ!」

「うるさいぞ。何言ってんだお前は」

「ほぇ?」


 アリスを捕まえたのは、アリスの元師匠の忍者、海明かいめいであった。


「びっくりしたあ! 奇襲?」

「外国でそれやったら違法だろうが。俺は任務の知らせに来たんだ」

 ここに帰ってからまだ二週間も経っていないのにもう任務とは早いな、という気持ちと、薄れ始めていた記憶がやっと呼び覚まされる時を迎えた、という気持ちが、アリスの頭の中でせめぎあった。

 海明は構わず話を続ける。

「情勢はコロコロ変わるし、冷戦を終わらせたくない奴はごまんといる。人手が足りない。だからアリスも呼ばれた」

「ムムム。私、今日も明日も講義があるのに。それにこれとこれ、月曜日までに読んでレポート書かなきゃいけないのに。嗚呼、私の愛しい研究マイ・フェア・スタディ……」

「都合がつかないか」

「いや、つけるよ」

「ならつけろ。今すぐつけろ。緊急の呼び出しだからな」

「うん。大変だろうと何だろうと、私がやるって言ったんだから、きっちりやり遂げるよ。今から荷物を置いて忍者装束とか取って友達に伝言してくるから、少しの間だけ待ってて」

「はいよ」


 アリスは超速で走って寮に戻り、置き手紙を書き、黒装束に着替え、必要そうな物を懐に詰め込んだ。


「海明、お待たせ」

「おう。そんじゃ行くぞ。城まで呼ばれてんだ、とっととついて来い」


 アリスと海明はゲートを抜けて例の湖畔に降り立ち、成宮京を目指してひた走った。走りながら海明はざっと今回の仕事について教えてくれた。


「今回の敵の連中は、マルタ会談をターゲットにしてる」

「今話題の、ブッシュとゴルバチョフが会見するやつだね」

「周知の通り会談の日取りは十二月二日から三日。だから任務も日曜日には終わるぞ」

「でもそれ、御庭番がやる仕事なの? 日本は直接は関与してない話なのに」

 アメリカとソ連が仲直りをするならば世界にとっては結構なことだが、別に日本からは誰も参加しないので、忍者が動く必要は無さそうなものだ。

「忍者の国は日本の管轄だが、日本はアメリカの傘下だ。アメリカから要請が出たら日本は頷くしかない」

「ヒエッ……内政不干渉の原則はどこへ……」

「こいつが内政なのかは微妙なところだが、戦後からずっとそうだよ、アメリカと日本は。武器を持つなと言った舌の根も乾かぬうちに、実質的な軍隊の保有を命令されたりな。──そんなことは今はどうでもいい。とにかく、計画を知ったアメリカからの指令を受けて、弥生やよいが忍法・夢見の術で敵の大まかな事情を予見した。上様方がそれに基づいた作戦を立てて下さっている。急ぐぞ」

「ラジャー」


 辿り着いた城には様々な人が出たり入ったりしている。忍者の国は早くも斜陽の時刻を迎えており、落日の名残りのみが大地を照らす中、仄暗い影が行き交う様には一層物々しさが感じられた。海明が表情を引き締めて城の入り口をくぐる。アリスもそれに続く。


 元より異例続きで知られている上に珍しい毛色をしているアリスは、周囲の好奇の目に晒された。何せこの国の人々は、黒毛組合でも作るのかというくらい、ほとんどが判で押したように黒髪で、おまけに顔立ちも似ているから、アリスは何もしていなくてもやたら目立つのだ。そこでアリスは、いつもより自慢げに胸を張って得意満面の表情をすることにした。注目を浴びるのは嫌いではない。


 廊下を歩いていると、前方に見覚えのある後頭部をした黒装束の娘がいた。アリスは海明の背中からひょいと顔を出して彼女に声をかけた。


淳奈じゅんな! 久しぶり!」

「ん……ああ、アリス。久しぶり」

「東ドイツはどうだった?」

「……混乱中。一党独裁が終わったし。経過観察をしたかったけど、こっちの方が優先だと言われて戻った」

「そっか〜」

「アリスは、忍者になったんだってね」

「そうなんだよ! あははっ、とっても光栄だな〜」

「……資格を取っても、能天気なままだ」

「それはまあ、三つ子の魂百までってやつだよ」

「あっそう」


 城の中には、黒装束の忍者が五十名ほどずらりと並んで正座していた。ここまで集まると城もやや手狭である。アリスは私語をやめ、静かに海明と淳奈の間に座った。目の前には偶然、象平しょうへい知紗ちさが、そして斜め左前には敬兎けいとが座しているようだったので、後ほど挨拶しようとアリスは考えた。

 

 その内、心愛ここあが入室してきた。今日も黒地の着物で、川面に錦の如く散る紅葉の柄が何とも美麗であった。忍者たちは深々と平伏した。心愛は皆が顔を上げるのを待ち、にこやかに、しかしはっきりと通る声で、皆に呼びかけた。


「こんにちは皆さん。さて今回の任務ですが、まず現状について申し上げましょう。最悪の場合このままではブッシュ氏を狙う者たちの手によりマルタ国際空港が爆発四散します」


 爆発四散? 空港ごと? どうしてそんなことになった? アリスはそわそわしながら心愛に注目した。


「詳細をお伝えします。東ドイツの一党独裁終了に先立ち、かの国の秘密警察シュタージはみるみる没落して姿をくらましています。彼らは潜伏先で結束し、国際的犯罪集団を築き上げてきました。その団体の構成員は、今や逃亡したシュタージに限りません。亡命してきたKGBの人間や、東欧諸国の秘密警察の成れの果てなど、東側陣営で権力を握っていた人物が次々と流れ込んでおり、急速に規模を拡大しているのです」


 要は権力を失い立場が危うくなった者共の集まりか。今の世界情勢では確かに、彼らのような秘密警察はあっという間に追われる身となりそうだ。しかし万が一、冷戦が続くようであれば、彼らはまた日の目を見ることができる──かもしれない。


「その組織の名は……あれは何と読むのでしょうね。英語読みでは『ジャバウォック』ですが、構成員はドイツ語話者が多いため、『ヤバヴォック』という発音かもしれません。一旦、彼らのことはヤバヴォックと呼称しましょう」


 何だか日本のスラング的な若者言葉を彷彿とさせる発音である。しかも言いづらそうだ。まあ、何だっていいが。


「この危機的状況に際し、速やかに評議会で意見を取りまとめました。皆様にお願いしたいことは三点。まず、ブッシュ氏はアメリカから専用機でマルタ空港へ飛ぶ予定ですが、ヤバヴォックの面々は後ろ盾を失い弱体化していますから、おいそれとアメリカには行けません。そのため彼らはブッシュ氏がマルタ空港に着いた時を狙う計画を立てています。それを阻止して頂きたいというのが、一点目です」


 大変そうだなとアリスは思ったが、次なる話はそれとは比べ物にならないほど大掛かりな任務だった。


「続いて二点目。今回はこれとは別に、一つ大きな仕事を頼まれました。ブッシュ氏殺害の実行犯だけでなく、ヤバヴォックそのものを無力化・解体して欲しいそうです。こちらは、かなり大規模な戦いになるでしょう」


 大規模な戦い──。アリスは唾を飲んだ。死傷者が出るだろうか。


「最後に三点目。ヤバヴォックのメンバーたちはその出自からして、『騎士』を含んでいる可能性が極めて高いです。彼らの実力と秘技は、私たち忍者に対抗し得るもの。よって彼らを完全に潰せなかった場合、この忍者の国にまで危険が及びます。私は将軍として、この国の人々を第一に考える所存です。そのため、忍者の国の防衛を最優先事項とし、次のような作戦で参ります」


 心愛は一息つくと、改めて決然と語り始めた。


「この国を守るのに多くの人員を割きつつ、少数精鋭で敵を確実に潰すことで忍者の国に危険が及ぶ可能性を根こそぎ無くします。それに伴い、特殊任務部隊『春琴抄しゅんきんしょう』を結成します」


 心愛は人差し指を立てた。


「『うつし班』にはヤバヴォックの本拠地を襲撃し、敵の無力化と組織の壊滅をお願いします。構成員は、知紗さん、淳奈さん、絹枝きぬえさん。以上です」

「はっ」


 三人は返事をした。アリスの胸の中では大いなる疑問が渦巻いた。巨大な組織を壊滅させるのに、たった三人? それは無理があるのではないか? こんなのはまるで、ミジンコがクジラに挑むようなものだ。それとも、忍者であれば不可能ではないのだろうか?


「続いて『こと班』」


 心愛が二本目の指を立てる。


「マルタ空港に向かい、実行犯を見つけてこちらも無力化、襲撃を未然に防ぐことをお願いします。構成員は、敬兎さん、象平さん、アリスさん」

「はっ」


 アリスは慌てて他二人に合わせ返事をしたが、どうして自分が精鋭として選抜メンバーに入れられたのか、皆目見当がつかなかった。ロケーションがヨーロッパだということくらいしか関連性が見出せない。しかし心愛は特に説明もせず、三本目の指を立てて次の話に移った。


「さて残った忍者の皆さんは全員『はる班』です。この国の防衛に当たって頂きます」


 全員! 心愛の本気が窺える作戦だ。


「私は忍法・幻影の術を用い、敵の目を惑わせて、国の場所の特定を可能な限り防ぎます。その上で皆さんは、各担当地域で任務に当たって下さい。特に成宮京の防衛については、睦夫むつおさんと逸男いつおさんが主導を。加えて、寺子屋にいる子どもたちをできるだけ家に帰し、帰れない子に関しては芙美ふみさんを中心に保護して下さい。その他、不明な点がありましたら、私か、木陰こかげさん、狛亜はくあさん、伊織いおりさんにお尋ねを。私からは以上です。詳細はただいま配布した、大哉だいやさんの作成した資料に記してあります。皆さん、どうぞよろしくお願いします」

「はっ!」


 忍者たちは各々城を出て、真剣に話を始めた。アリスは庭に立っている象平と敬兎の元へ駆け寄った。


「ねえっ、どうして琴班は私たちなんだろう?」

「うーん」

 象平はのんびりと頭を掻いた。

「まあな、一般人が三人寄れば文殊の知恵ってことはな、忍者が三人寄れば毘沙門天の力量ってことだからな」

「そういうことを聞いてるんじゃなくて……」

「隠密行動だからだね」


 敬兎がきりっとした顔つきで答えた。


「空港のような人の多い場所で戦闘はできない。なるべく誰にもバレずに片付けるのに、僕たちが丁度良かったんだと思う」

「丁度良いの?」

「ああ。僕は忍法・忘却の術を使う。すれ違う人間に片っ端から術をかけることで何一つ気付かれずに行動できる。それで、ゾウさんの忍法・察知の術があれば、大勢の人間の中から敵が誰なのかを瞬時に探し出せる。で、アリスは補佐だ」

「補佐」

「敵には騎士が居る可能性が高い。あいつら、忍者とかの気配が分かるんだ。でも、一般人モードになれる君なら、僕が無駄に忍法を使わなくても、気配を悟られることなく、怪しまれずに行動できる」

「あー、なるほど」

「分かったなら急いで作戦を立てよう」

「やれやれ、俺はそろそろ引退したいんだがなあ。これじゃあしばらく煙草も吸えんなあ。……ところでアリスよ、お前さん、兵糧丸やら何やら色んなものを持っておらんだろう。装備の支度もきちんとせんとな」

「オーケー」


 アリスは頷き、二人と共に城の庭を出た。

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