第4話 宴会

マスコドのある宴会場。

ここはコブラの様子のマスクをつけた人で賑わっている。

盃のやり取りをしたり、会場で流れている音楽に合わせて踊ったりして、会場には愉快な雰囲気が漂っている。

でも、それは何かいいことがあったから開かれた宴会じゃない。

なぜかというと、コブラ集団は次のようなルールがある。

「いいことにしても、悪いことにしても、まず宴会を楽しんで、一刻の暇を盗もう」

毎日潮のような情報が氾濫していて、その中から価値のある情報を選び出すのは思った通り簡単なことじゃない。自分の命を掛けるまで手に入れなけらばない情報を収集する時もある。長時間このような抑圧的な環境で働いたら誰も耐えられないだろう。だから、宴会を手段にしてストレスを解消するのは確かに名案だ。

突然、音楽が切れた。

みんなは同時に会場の真ん中に立っている男性に視線を向ける。

「発表者:030」

「発表の内容:異郷人の男の子の死体は行方不明になっています。その現場に居合わせた目撃者によると、我々と同じのようなマスクをつけた人は死体に不明な香水をかけて、その後死体にを肩に担いでその場を去りました。以上です」

「はっきり聞いただろうか?我々の中には裏切り者がいるんだ。もし今白状したら、まだ罪を容赦する余地があるが、求めなければ、家族までも処罰を受けるかもしれないよ!さー、出てこい、裏切り者!」

ほかのメンバーと違った紅のコブラのマスクをつけた男の声が会場で響き渡っている。

しかし、返事は一つもない。

「よしー。勇ましさに感服する。だが、次のことは私たちに答えをくれる」

話が終わる、会場の壁にかけてあるスクリーンには突然、若い女の子と子供二人が縄で縛られている画面が出た。

「どうだろう?021?まだ罪を認めたくないの?」

舌でナイフの尖った端を舐める紅のコブラのマスクの男。まるでコブラのように自分の獲物を見つめているような圧迫感が感じられる。

その時、普通の黒いコバラのマスクを外して、みんなの視線を浴びて土下座した男。

「許してくれ、僕は、僕は、それは僕の本意ではありません。私はカメレオンの脅迫を受けてそんなことをしたんです。」

体が激しく震えているその人は命を目の前のコブラのような男に奪われないように声の限りに自分を弁護している。

だが、紅のコブラのマスクの男は誰も気づけないほどの悪意を帯びた微笑みを口元に浮かべた。

「早く起きろよ。理解できる、021。」

021と呼ばれるその人は感激ありげに頭をどんどんと地面に叩く。

「ありがとうございます!XXXさま!」

「分かる。殺せ!」

命令を出すと、画面にいる女性と子供たちが銃撃を受けてすぐに倒れた。

それを見て呆れた021は何の反応もできないまま同様にピストルから出た弾丸に心臓を貫かれた。

血が021の体から迸て周りに飛び散った。

「聴け!うちのコブラ集団は裏切り者の存在を許さない!その原則に背いた人にとって死ぬこと以外の選択がない!」

「はい!」

その時、身なりのいい女性はXXX様に近寄って次のような話をした。

「XXX様、その異郷人の死体の位置はもう確認しました。」


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