第3話 体育祭 準備編

転校初日、今は月曜日。そして体育祭は来週の金曜日。いきなりすぎる。


ありがたいことに休憩時間にクラスの人に話しかけてもらったおかげで仲良くなり、また莉々菜の声掛けもあって放課後親睦会を兼ねてカラオケに誘われた。


「春渡くんだよね!?私は瀧山愛莉!よろしく!」


「お、春渡と愛莉仲良くなるムーブか!?」


今茶化してきたのは颯太。俺が初日に仲良くなった男友達だ


「これから同じクラスなんだしみんな仲良くなりたいしね!」


愛莉は元気な女の子だ。一緒にいて元気が出る。


俺らは莉々菜の誘いもあり、男女4/4でカラオケに行くことになった。そのなかでも一番可愛いと思ってた子に声をかけれられて鼻の下が伸びている。


「おう!これからよろしく!」


初対面ということもあり緊張していたが8人でのカラオケは意外と盛り上がり、その後インスタを交換してこの日は解散することになった。


「鼻の下伸びすぎ」


帰り道が一緒だった莉々菜にダメ出しを食らったのはここだけの話だ。


カラオケのおかげもあって、俺を含めた8人は学校でもよく一緒にいるようになった。莉々菜のおかげだ。


そして日は過ぎ一週間後に体育祭が迫った金曜日、俺はクラスにかなり馴染んでいた。そして今日から午後の時間は体育祭の準備で授業がない。つまり友達とさらに仲良くなれるチャンスだ!


「じゃあ私たちのクラスはリンゴダンスで決定です」


午後に行われたLHRで自分たちのクラスの出し物が決まった。リンゴダンスは今SNSで流行しているダンスだ。


さっそくクラスの全員で練習することになったのだが俺はここで一つ気がついたことがある。それは俺がダンスが苦手すぎるということだ


「ちょっと・・なにそれ(笑)」


愛莉にめちゃくちゃ笑われている。(笑)より(爆笑)の方がお似合いだ


俺は仕返しに目の前で辺なダンスを踊り、愛莉をずっと爆笑させ続けていた。江戸時代の拷問にこんなのあったよな・・?


「莉々菜〜保護者としてコイツにダンスを教えてやれ」


この前仲良くなった男友達の1人 諒が茶化したことでクラス全員に笑われた。どうやら莉々菜のあだ名は俺の保護者らしい。まあ莉々菜と茶化されるのは正直ちょっと嬉しい。


その後俺らはダンスの猛特訓が始まった。

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