第8話 再び転生
『お待たせ』
オニヤンマのメスに化けた天使が来た。
「変わらないね」
『そりゃ、オニヤンマだもん』
「そうだけど」
『さあ、早いところしちゃいましょう』
「しちゃいましょうって・・・」
『夢の中でする感じだから』
トンボの交尾って、確か連結するんだよな。
オスが前でメスが後ろ。
メスの尾の先には産卵管がついていて・・・
『それ以上はなし』
「そう」
終わった。
あっけない。
って、これでいいのか?
「オニヤンマはメスが単独で産卵するんだよね」
『そうだよ』
「天使さんもするの?」
『うん。他の転生者がオニヤンマを希望した時のためにね」
「そうなんだ」
時間が経った。
『お待たせ』
「お帰り」
『じゃあ、元の器に戻る?』
「うん」
生き返った。
何だったんだ?
僕を心配する家族の顔がある。
4日間眠っていたらしい。
命には別条はないようだ。
窓の外を見る。
天使が笑顔で手を振っている。
人間の女の子の姿をしている。
また、会えることは願わない。
・・・
ってな、話は面白くない。
面白くない。
どうして?
支離滅裂。
そこまた、良きかな。
良くない。
隣を歩く彼女にそんな話をした。
僕に作家の才能はないようだ。
転生 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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