ドラムをやってる...

昼休み、あやなっちは、お弁当を食べて、教室のうしろのほうの席に座って、ひとりで休憩していた。


そのあと、体育ってこともあって、みんな、だんだん教室から出て行っていた。


そして、わたしと、あとは、ドラムをやっている椛田くんだけになった。


椛田くんは、音楽の授業をたまにのぞいた時も、めっちゃ上手くドラムをたたいていて、いつも

「カッコいいな~。あんな風に、どんな感じにでもドラムたたけるなんて、すごいよな~」

って思っていた。


だから、ふたりっきりになって、ちょっとどきどきしていた。


そしたら、椛田くん、わたしのほうに近づいてきたから

「なんだろう?」

って思って、期待してたら、いきなり

ムギュッ

と、わたしの胸を優しくさわって、少しだけもみもみしてくれた。


一瞬のことで

キャッ

って思って、頭の中も真っ白で、わけわかんなくなってしまっていたら


「やっぱり胸も、ちょっと、あるんやな~っ」

って言って、顔を紅くしている。


「うわっ、いきなり、椛田くんに胸をさわられてもた!...嬉しい...めっちゃうれしい...もっとさわってくれて、ええんやで...椛田くんなら...」

って思っていたら、ササッと教室のドアのほうに行って、チラッとわたしのほうを見て、ちょっと可愛く笑ってから、教室を出て行った。


わたしは、ひとり、教室で、今さっき、椛田くんに胸をさわられた、その椛田くんの手の優しい感触にひたりながらも

「体育行かなきゃ」

って思っていた。


胸をチラと見たら、ブラウスのボタンも2つくらい、はずされていた。

知らんかった...あの短い時間の中で...

椛田くん...すばやい...

ブラウスの中に手をいれていたのか...

ブラの上から、胸をもんでくれていたのか...

椛田くんにブラ見られた...

ブラしてるの見られた...

知ってたのかな?...

って思って、めっちゃうれしくなった。

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