東鳥記 第一集其之伍



 東鳥とうちょう六年、帝妹依夜の婚姻の儀執り行きき。当日、帝を魔が襲ひ、それを退治せり。依夜は怪我負ひ療養することになりき。天緑てんろくの長降り翌月居を移しき。

 東鳥七年春、天緑の職務に戻り神官の勤めに励む。秋、天緑の長に再任命され謹みて拝命せり。

 東鳥十年初夏、懐妊のけしきあり。翌年御子産まれき。名を小夜さよと言ひ、金の瞳の神子みこなりきといふ。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る