第10話 魔女

場所はイギリス。


人が寄り付かないような裏路地。

その奥に人が手入れしているのかもわからない、不気味なドアがある。真っ黒で蜘蛛の巣も張っている。


その扉を開くと、地下へと続く階段が続いている。その階段を一番下まで降りると、地下室がある


地下室は電気がついているものの薄暗く、埃っぽかった。


そこには謎のグッズがたくさん置いてあって、水晶や、骸骨、ろうそく、その他あやしい色の液体とか、ビーカーとか。

なんだかやばそうなものがたくさん置いてある。


そこに一人のおばあさんがいる。年齢は60くらいの見た目をしていて、黒に近い紺色のマントを羽織って、懸命に大きな窯を棒のようなものでを混ぜながらぶつぶつ独り言を言っている。



「あいつはどこにいる。首輪をかけたのにいったいどこに隠れたんだ」


少しかすれた低い声だ。


窯の中にはどこかの景色が映し出されていて、魔女が窯をかき混ぜるとまた違う場所が移る。それは公園だったり、どこかの道路だったり、森の中だったり、時には誰かの家の中まで映し出されている。


誰かを探しているようだが、異様なほどにその人に執着しているのは明らかだ。



謎のおばあさんは、窯をかき混ぜていた棒を強く窯の底に突きつける。その時窯が怪しく光る。その光の中におばあさんは窯の中に目を凝らす。




「首輪の反応がない。この20年間。ずっと探しているのにっ!


強い魔力でこの私の首輪の魔法から隠れている。やっぱりほしい!あの魔力が!ルトの一族の魔法をこの手で奪ってやる。」

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