W5 ミステリーマウンテン

3人がなんとなく逃げた先は、溶岩だらけの山の洞窟内。

なんでここにしたマジで。


「熱いですねぇ…モコローさん」


「「うん」」

「そうだこの人今2人いるんだ」



「あ、ツイスタマゴさん。これ何?」

「おや…これは」



彼らが見つけたのはバギーであった。

どうやらレンタル用らしく、すぐ横のポストにお金を入れるだけですぐ使えるみたいだ。


「これに乗って行きましょうか」



「やったー!これで地面の垂直抗力とお別れできるー!」

「喜び方が独特」


「え、ツイスタマゴさん、運転できるの?」


「そりゃできますとも!免許だってたくさん取りましたし!」



「へぇ、どんな免許取ったの?」


「え、全部同じ種類の免許ですが?」

「まさかの再取得」


「とにかく乗りましょう!」



3人はバギーに乗った。

道が完全に火山のそれで、危なかっしい。

まだこの山は活火山のようだ。熱がすごい。


「残りのモコローさんたちは一体どこへ…」


ズドォォォォォォォォォン



突然何か、赤い象のような生物が現れた!


「⁉︎…デイノテーリ!」←モコロー

「デイノテーリ?」


「なんすかそれ」←ツイスタマゴ


「象だよ!」

「それはわかってますよ」


「赤いデイノテーリは炎を吐いて、青い個体は氷を吹いてくるんだよ。

茶色い個体は棘を撃つの。

この地域の個体は赤だから、炎を吐いてくるね」


「サバイバル知識だけ披露されても…」


「へぇーすごい!さすがモコロー!」

「ありがとうモコロー」


「和む」


しかし、デイノテーリは空腹なのか、突然バギーに攻撃してきた!


「えぇ⁉︎…とにかく逃げましょう!」


バギーを急発進させ、デイノテーリから距離を取る。


するとデイノテーリが、炎の弾を吹いてきた!


「危ないッ」


ズバァァァァァァァァァァァァン


炎の弾が地面を抉る!


「地面がアイスみたいに抉れた!」

「言いたい事はわかりますけど今じゃないですよ!!」


そしてデイノテーリは、バギーへ突っ込んでくる。

ツイスタマゴはバギーをバックさせた。



しかし、後ろには道が無く、溶岩の海が…。


「おうう…八方塞がり…」


「パオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!」


火炎放射で逃げ場を無くし、どんどん近づいてくるデイノテーリ。


そして、溶岩から謎のモンスターが出てきた。



「あんたは誰ですかッッッ!」

↑ツイスタマゴ


↑溶岩モンスター


ですか あなたは!」


「初対面から天気の話するような奴は、僕は信用しません」

↑溶岩モンスター


「私も幻聴聞こえる奴は、信用しませんから!」



バギーを発進させようとしたものの、溶岩モンスターが手でバギーを掴み、離さない。


「は⁉︎舐めてんですか貴様」


「で?論破」

「何も論じてない件について」


前からデイノテーリ、後ろから溶岩モンスターが。絶体絶命。


「モコローさんたち、車を降りましょう!

無理です 精神的にも」


「「うん」」


3人はデイノテーリたちが攻撃するバギーから降りて、下の方へ落ちていった。







◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「う…うーん」


ツイスタマゴは目を覚ました。


辺りが暗い。自分の体すら見えないほどである。


彼はモコローたちに声をかけた。



「気をつけてくだs」

「助けてー」


「⁉︎…モコローさんの声⁉︎」


彼はスマホでライトをつけてみた。


すると、暗闇の中で、何かが逃げていく。


「(?…コウモリとかでしょうかね)」


「助けt」

「⁉︎」


目の前にいたようなモコローが何かに連れ去られた!!


「モコローさん!!」


ツイスタマゴは風を発生させる。


しかし、特に変わったところは無い。

もしやと思い、またスマホのライトをつけてみた。


「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」



すると、突然の唸り声と共にモコロー2人…いや、4人が目の前に落ちてきた。


「えぇ…⁉︎…まさかの4人全員ですか⁉︎」


「怖かったーー!」

「あれ何?」

「…怖くねぇよ」

「助かりました…」


「ふぅ、なんとか全員揃いましたね。

あとはここから逃げましょう!」


「待って、おそらくこの辺にいるコウモリみたいな奴は…。

バックバクとシャドーファングだよ。どちらも暗闇に潜んで、迷い込んだ者を捕食する。

ガスみたいな体だから、実体が無く、攻撃が通用しないんだよね。

暗闇に潜んでいるけど、ライトの光が苦手だから、ライトをつけながら進んで」


「なんすかそのゲームみたいな生態は…」



言われた通り、ツイスタマゴはスマホのライトを色んな方向に照らしながら進んだ。

特に、後ろにいるモコローたちの付近は入念に。
























「あ、もうスマホの充電が6%しかないです」

↑ツイスタマゴ


「「「「は?」」」」



後ろから唸り声が聞こえてくる!


「逃げましょう!掴まって」


彼は風でモコロー2人を浮かせ、両脇で残りの2人を挟むと、必死に逃げた!

後ろが歯ぎしりの音が聞こえてくる。



「ひゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ(運動 苦手なはずなのに、早く走れている⁉︎)」

↑ツイスタマゴ


「(運動 苦手なはずなのに、早く走れている⁉︎…って思ってそうだなぁ)」

↑モコロー一同

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