W2 パープルリウム
カボチャを被った奴は2人から逃げてある間に、モンスタウンを離れ、まぁまぁ田舎の方までやって来た。
この地域は土や木の幹が紫色でなんとも不気味だが、どこか幻想的である。
ちなみに水は紫では無いので安心してね。
カボチャを被った奴は、2人の前でいきなり止まる。
いきなりすぎて2人は驚いた。
「⁉︎…え⁉︎」「ファ⁉︎」
「誰?…君ら」
「は?」
カボチャを被った奴がツイスタマゴに話しかける。
めっっさ無自覚だった。さすがにツイスタマゴはキレた。
「あなた、わかってるんですか?
わかっとんのかァァァァァァァァァ?あぁ?」
「ヤクザみたいだからやめよ⁉︎」
↑モコロー
「君ら誰なん?」
↑カボチャを被った奴
「僕 モコロー」
「貴様に名乗る名前はございません」
↑ツイスタマゴ
「あっそお。僕の行動を邪魔しないでほしいな」
カボチャを被った奴は生意気な態度でツイスタマゴの逆撫でする。
「あまり大人を怒らせない方が良いぞ」
↑ツイスタマゴ
「へぇ?でも弱くなっちゃえば怒らせても問題無いよね!」
↑カボチャを被った奴
「は?」「え?」
突然、彼の胸元からビームが放たれた!
ツイスタマゴの顔面へ向かう!
「は⁉︎」
「危ないッッ」
ズバァァァァァァァァァァァァン
「…も、モコローさん、大丈夫ですか⁉︎」
「う、うん」
「お怪我は…?」
「俺が怪我するわけないだろ」
「でも一応病院とかにi」
「い、いや、ちゃんと無事です…はい」
「こ、こんな状況でふざけないでください……」
↑ツイスタマゴ
「「「「ふざけてなんかいないよ」」」」
↑モコロー
「……は?」
彼の前のモコローは、4人に増えていた。
「なんでェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ⁉︎⁉︎」
「けけっ、それは僕の魔法で、4人に分裂して弱体化させたんだ!
じゃあ、ばいばーーい!」
↑カボチャ
カボチャを被った奴は、どこかへ飛んでいってしまった。
1人でも管理がだるい奴が、4人になってしまったため、だるいを超えてもはや地獄である。
彼はため息をついた。
「えぇ…どうすれば…」
↑ツイスタマゴ
↓モコロー
「パパァァァ、抱っこしてください!」
「パパァァァァ、お腹空いたぁ!」
「パパァァァァァ、遊ぼーーうぜ!」
「パパァァァァァァ、卵ォォォォォォォ!」
「ぱ、パパ…ですって⁉︎わ、私が、親になったわけですか⁉︎
まだ結婚どころか、誰かと交際した事も無いのに…。
いえ、私はパパです!必ずモコローさんを、元の姿に戻してみせます!
皆さん、パパについて来てください!」
「「「「ハァァァァァァァァァイ」」」」
ツイスタマゴは4人のモコローを連れて、カボチャを被った奴を追いかけるべく、歩き始めたのである!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
歩き始めてしばらくすると、浮遊している青いスライムが現れた。
「おや、遠足かね。おじさん に行き先を教えてほしいな」
↑スライム
「こんにちは。カボチャを被った人が、ここを通ったのを見ませんでした?」
↑ツイスタマゴ
「私が君に何か指図されるわけが無い!
夢だきっと!これは夢だァァァァァァァァァ!」
「は?」
「ポヨポヨォォォォォ!!」
「おじさん面白いぃ!もっとやってぇ!」「怖いこの人…」
「ハクションッッ」「(あの雲なんて言う名前だっけ)」
↑モコローたち
「私は おじさん じゃなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァい!」
「ハァ?」
スライムは激怒すると、体の表面から無数の棘を生やした。
そして狂ったように怒鳴った。
「ポヨトゲ様はぁ、おっさん ちゃいますぅぅ!!
お兄さんだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
その直後、棘がモコローたちに放たれる!
「あ、モコローさn」
ズバァァァァァァァァァァァァン
案の定、モコローたちは遠くへ飛ばされてしまった。
分裂して弱体化したからなのか、1人1人がすごく軽いのだろう。
ツイスタマゴはまた彼らを追って走っていった。
「……布団が吹っ飛んだ…ブッ、面白い」
↑ポヨトゲ
やっぱこの人、おじさん だろ。いや おじさん ですらない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます