モコロー番外編 夢を追う いたずら
まめでんきゅう–ねこ
W1 モンスタウン
宇宙のどこかの星[モン
この星には様々なモンスターが暮らし、文明を築き上げてきました。
そして、ここはモンスタウンという街。
この街の噴水広場で、モコローという大学生が、噴水に座って、アイスキャンディーを食べていた。
彼はオレンジのボールのような体の一頭身のモンスターだ。
今日はハロウィン。夜の街を装飾された電柱が照らし、カボチャが店や家の前に置かれていた。
「……そういや今日ハロウィンかぁ。
仮装した子供来ないかなぁ。いやでも、アイスキャンディーだけは渡したくないし。
自販機で炭酸 奢って帰ってもらうかぁ」
アイスキャンディーだけを愛するその姿勢は、一部見習いたい。
そんな彼の元に、サングラスかけたペンギンが歩いてきた。
彼はペンギー。薬局[バードスター]の店長だ。
「よ、ペンギー」
「おう、モコローじゃねぇか。またアイスキャンディー食ってるのか」
「まぁ趣味だからね」
「アイスガチ勢とは友達になれんわ」
「そうだ、君の店に仮装した子供来た?」
「内 薬局だぞ?」
「薬中って言う怪物に仮装した子は?」
「アイス中毒なら目の前に…」
「あ、そういや今夜、ビスケット愛好家って人と、食事に行く予定だった。
あと30分後かぁ…そろそろ行こ」
「なんだそいつ………ビスケット愛好家?
まぁ良いや、食事楽しんでこいよ」
「うん、ありがと!じゃあ行ってくる」
モコローは走っていった。
その様子を、新聞配達の人が見かけ、彼に向かって叫ぶ!
「貴様ァァァァァァァァァ逃げるなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
新聞から、逃げるなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
「え…」
一応新聞を受け取り、モコローは読み始める。
「えっと…何、謎の怪奇現象の原因判明?
もの が突然消えたりなど、様々な怪奇現象が10月になってから各地で頻発しましたが、その事件は謎のカボチャを被った少年によって起こっていたのがわかった模様」
モコローはあまりピンとはしなかったが、確かにそういうニュースはよく聞く。
運が良かっただけだったか。
ちょうどその時、道の向こうから、誰かが走ってきた。
「モコローさぁぁん!」
「ん?あ、ビスケット愛好家の人」
リボンをつけて、下半身に紫の装甲をつけた1頭身の卵が、息切れしながらモコローに話しかける。
ツイスタマゴという人だ。彼がビスケット愛好家である。
彼はモコローを叱った。
「全く、食事の約束の時間は今から1時間も前ですよ!なんで来なかったんですか!
そして新聞読んでるし…」
「え、1時間前⁉︎マジか、忘れてた。ごめんなさい。
今からすぐにレストラン行くよ」
「予約時間が過ぎちゃいましたので、もう行けません!
本当に、あなたはアイスキャンディーにしか興味無いんですね」
「ほんっとうに、申し訳ございませんでした!!」
モコローは土下座したッ。ツイスタマゴは呆れる。
「……ったく、じゃあどこかのファミレスで良いですね?」
「はい…」
「うーん、じゃあどこのレストラn……無いし…は⁉︎…なんでだよ!!」
ツイスタマゴは突然叫んだ。モコローがビクッとする。
「え…どした?」
↓ツイスタマゴ
「腕時計がありません!これじゃあ時間が見れないじゃないですかぁ!
しかもその時計、結構高かったんですよ⁉︎何円したと思います⁉︎」
「え…1億?」
「舐めてますか」
「………あ、もしかして!」
モコローは新聞をツイスタマゴに見せた!
「な、なんすか……もの が突然消えたりなど、様々な怪奇現象が10月になってから各地で頻発しましたが、その事件は謎のカボチャを被った少年によって起こっていたのがわかった模様。
絶対
「え、でも今どこにいるか…」
「いや近くにはいるだろ」
「あ はい」
「私は風を操れるんですよ。見ててください」
ツイスタマゴは回転すると、周りの木箱を全て吹き飛ばした!
そして、大量の箱の破片の中に、何かが混ざっているのを確認する。
「おや⁉︎」「あれは…」
その何かは、なんとカボチャを被った謎の人物!
おそらく新聞に書いてあった奴だろう。
「⁉︎…あいつは⁉︎」「えぇ⁉︎」
「クソぉ、バレたぁ!逃げるしかッ」
↑カボチャを被った奴
カボチャを被った奴は、2人を見るや否や、猛スピードで逃げる!
2人も後を追った。
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