第3話

「子供たちに夢のある世界を

みせてあげたい」

玩具メーカー大手カジムラの社長

梶村壮太は朝のミーテイングで

部下たちに訓示を述べていた。

「五日間限定で全製品無料セール

を行おうと思うんだ」

拍手が沸き起こった。

「しかし、そうなると赤字は

避けられませんが」

「そこは私が財産を切り崩し、

給与を返納する」

「わたしも、少しだけど協力するわ」

「おれも」

「わたしも」

次々と声が上がった。

結局、このセールが功を奏し、

最終損益は黒字になったそうである。

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