part Aki 8/8 pm 8:54



 

 身体の洗いっこしてから 湯船に浸かる。

 洗ってる時は 瞳が ガンガン煽ってきて めっちゃ困った。……いや。困ること無いのかも知れないけど…。だって 恥ずかしいんだもん。身体の前 洗って欲しいとか 洗ってあげるとか。触ってみたかったし 触って欲しかったけど…。心の準備ができてなくて テンパっちゃったんだよ。

 前に AV見たときと 一緒で 煽ってんのか からかってんのか ともかく ボクの反応見て 瞳は楽しんでた。変なスイッチ入ってる感じ。背中にオッパイ押し付けるとか 反則だろ……絶対。一瞬 何が起こったか分かんなくて 理解できたと同時に お股の奥がきゅ~ってなって 意識が飛びかけた。イッちゃったのとは ちょっと違うけど 前 夢で見た 射精した感覚に近い。あんなに気持ちよくなかったけど…。



 今は 並んで 湯船に浸かり中。

 話題は 明日の予定とか。近くにある清瀧神社の奥社まで行って スケッチしようとか そんな話。ちょっと落ち着いてきた。お互い裸だけど 大丈夫だ。白濁したお湯だから よく見えないし 見られてもいないってゆー感じも 安心感になってるのかも。ただ お互い裸って意識はあるし ドキドキ感もある。確かに 恋人同士って感じのいいテンション。嬉し恥ずかしって感じ。


 そんな ボクの小さな余裕は あっと言う間に崩壊する。

 ――ザパン

 小さな水音を立てて 瞳が 立ち上がり ボクと対面の湯船の縁に腰を下ろしたんだ。

 瞳の息を飲むほど美しい裸身が ボクの眼前に。膝より下は お湯の中だけど あとは一糸纏わぬ姿を 惜し気もなく晒してる。細く引き締まった牝鹿みたいな白い太もも。その奥 Vラインを隠す黒くて強く縮れた陰毛。鍛えられて縦に割れた腹筋と細長く引き伸ばされたお臍。圧倒的なボリューム感のあるオッパイ。乳輪も乳首も 暗紅色で ツンッと盛り上がって自己主張している。いつも雪のように白い肌が 温泉の熱で上気して 桜色に染まっている。

 濡れた黒髪をタオルで纏めた瞳が 少しのぼせたのか トロンとした目付きでこっちを見ている。その色っぽいことと言ったら…。さっきからドキドキしっぱなしのボクの心臓が 痛いほどの鼓動を始める。



 下腹が熱い。目一杯 欲情してる自分に気がつく。正直 ギンギンに勃起してるイメージと トロトロに濡れたヴァギナが同居してる感じ。以前は この感じが違和感が強くて吐きそうって思ったこともあったけど 今は スゴく心地いい。瞳のこと 力一杯 愛したいって思うし ボクのこの身体ごと愛して欲しいって思う。ボクは〈あき〉女の子の身体をした男の子。そして 瞳の恋人だ。


 ボクも立ち上がり 瞳の傍へ。

 自然と目を閉じる瞳。顎に指を添えてキス。瞳は ボクの首に腕を回して 唇を強く求めてくれる。ボクは 舌を差し入れて 応える。ボクの唾液を 瞳の唇の間に流し込む。コクンと喉を鳴らして それを飲み込んでくれる瞳。滅茶苦茶 興奮する。瞳を自分色に染めるみたいな感覚。我慢しきれずに 瞳の胸に触れる。コリッとした感触。瞳が くぐもった喘ぎ声をあげる。瞳も 感じてくれてる。心の底から 瞳のことを抱きたい。愛し合ってみたい。


 もう限界だった。

 唇を離し 瞳の耳に囁く。


「続きは 部屋で……しよ?」


 ………。

 ……。

 …。

 


 

 

 

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