【完結】その瞳には アキが来ない

登場人物紹介と前作のあらすじ

《登場人物》

　宮村（みやむら） 亜樹（あき）

　本作の主人公。心は男。身体は女。性同一性障害の高校生。

　市内有数の名門女子校 聖心館に通う高校２年生。１７歳。

　聖歌隊と美術部に所属。

　お化粧が得意。

　身長147㎝。栗色ツインテールがトレードマーク。

　紆余曲折の末 男の子として告白し つい最近 彼女ができた。

　紺野（こんの） 瞳（ひとみ）

　本作のもう一方の主人公。亜樹の彼女。

　身長174㎝のバレーボーラー。

　バレーボールの強豪 県立藤浜工業高校のバレー部のキャプテン。

　ポジションはセッター。

　スラッと背の高いショートカットの王子様キャラだが 中身は かなり乙女。

　高校の学科は服飾科で 服作りが好き。

　亜樹と２人で エプロンドレスを作り それを亜樹の１７歳の誕生日プレゼントにした。

　《あらすじ》

　高校２年生の亜樹は駅で見かけた女の子に一目惚れ。

　その子が 痴漢されて困っていたところを 勇気を出して 助けて知り合いに。

　これをきっかけに親密な仲になることを望む亜樹だったが そう簡単にはいかない 事情が……。

　亜樹は心は男子高校生だけど身体は女の子。

　紺野さんにとって亜樹は 痴漢から助けてくれた勇敢な女の子〈あきちゃん〉。

　亜樹は 想いを秘めたまま 友だちとして紺野さんと一緒に行動するように。

　紺野さんの学校の課題である服作りや亜樹がファンのロックバンドのライブに行ったりして 徐々に仲良くなる２人。

　紺野さんも 女の子である〈あきちゃん〉に心惹かれるように。

　そして １０月１７日。

　亜樹の１７回目の誕生日。

　紺野さんは 〈あきちゃん〉の中身が男の子であることに気付き 亜樹は 男の子として 紺野さんに告白。

　紺野さんも その想いを受け入れ 相思相愛であることを確かめることができた。

　そして 互いに〈亜樹〉〈瞳〉と呼び合う関係に。

《用語集》

〈亜樹の関係者〉

宮村 陽樹→亜樹の長兄。社会人。

宮村 瑞樹→亜樹の次兄。大学生。家にあまり帰ってこない。

宮村 幸樹→こーちゃん。亜樹の三兄。大学生。亜樹の友達のなっちゃんと付き合い始めた。

細川 菜摘→なっちゃん。亜樹の友人。聖歌隊所属。亜樹の兄 幸樹と付き合い始めた。

はるな・サクヤ・美優姉→亜樹の学校の友人。

〈瞳の関係者〉

紺野 大吾→瞳の兄。社会人。

紺野 啓吾→瞳の弟。中学３年生。

〈その他〉

七海→２人が時々行く 桜橋にある喫茶店のオーナー。稲荷町で骨董店も経営している。年齢不詳の美女。

〈地名など〉

桜橋→２人の最寄り駅。

藤浜→瞳の高校がある駅。

聖心館→亜樹が通う女子校。県内有数のお嬢様学校。

藤工→瞳が通う高校。公立のスポーツ強豪校。

プレアデス→臨港地区にある商業アーコロジー。巨大ショッピングモールやコンサートホール等がある。

ルミナス→光岡中央にある駅ビルと一体化したショッピングモール。