桜宮
「
「気が向いたらね、すみれ。」
「莉蘭様の気はいつまでも向きません!ほら、さっさと支度してください。」
「すみれ〜!幼馴染じゃーん。それくらいサボらせてよ〜。」
「幼馴染特権は使えないっていつも言ってるでしょ?私は莉蘭を支える義務があるの。ほら、支度して!」
ここは、蝶が舞い桜の花が1年中咲き誇る春の都、『桜宮』。ここで私、
「あんなところ2度と行きたくない!あんな人達に季節を届けるなんて
って、言ってたっけ?
凛空先生曰く、
「剣術や文化、勉学を学ぶために人間界に行った人はほとんど同じことを言うわ。私もそのうちの1人だもの。だけど私はあなたに『異能』を教えてる。すみれ達『天使花』もあなた達『赤星花』を守ってる。不思議なこともあるものね。」
って言いながら悪魔の微笑みをしてたような、、、。なんか鳥肌立ってきた。気のせいだといいけど。
「莉蘭〜!そろそろ準備しようよ〜!!!!!」
「はいはい。」
今日はまだ始まったばかり。今日も1日頑張ろ!そう思いながら支度を始めた。
・
・
・
「あなたに今日は『異能』のことを詳しく教えるわ。実践じゃなくてね。」
「もうだいぶ本は読みましたけど、まだあるんですか?」
「本に書いてないことも多いのよ?そのことは、私があなたの専属になったときから言ってるでしょう?あと、本に書かれていることをすべてあなたが理解していることもないだろうしね。ふふ」
凛空先生が言っていることが間違いでもないから、言い返せない。でも、先生の話を聞いていると、知らないことも多かった。
ー
ほかにも色々あったが、ここまでにしておく。
「まあ、あなたならすぐに覚えれるんじゃないかしら。ふふ」
「…頑張ります。」
「ええ。では今日はこの辺にしておきましょうか。」
・
・
・
「早く
「まだまだじゃん。莉蘭、勉強から逃げようとしてない?」
「いいじゃん。すみれは、訓練嫌じゃないの??」
「うん!自分が強くなってるのがわかるから、楽しいよ!!」
「そっかぁ。じゃあ私も頑張ろ。」
ほかの季節の『赤星花』、『天使花』とは同い年だけど、年に数回会える場所が『夢叶地』。早く行きたいなぁ。
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