巡る季節の真ん中で奇跡を 〜桜色に染まる世界〜
咲良 桜叶
プロローグ
春、夏、秋、冬。季節はとどまることを知らず、大地を彩りながら巡る。人が待たずとも、待ってほしいときも、、、。
さあ、ここで少し昔の話をするとしよう。季節を司るものが季節ごとに1人いた。彼らは
ーなぜこの世そっくりの世界を作ったのか。それは彼らしか知らない。ー
彼らは『楽園』の敷地を4つに分けた。
最も北に位置する『雪宮』。人間界で言う「北海道」だ。『雪宮』では、冬を司る者とその血族に加え、冬生まれの者とその血族が暮らしている。冬生まれの者とその血族の多くが、かつて『楽園』で暮らすことを選んだ人間の血を引いている。
『雪宮』の次に北に位置するのは
『紅葉宮』よりも南に位置し、2番目に暖かい位置するのは『桜宮』。人間界で言う「関東地方、中央高地、東海地方、近畿地方、中国・四国地方」だ。『桜宮』では、春を司る者とその血族に加え、春生まれの者とその血族が暮らしている。春生まれの者とその血族の多くがかつて『楽園』で暮らすことを選んだ人間の血を引いている。
そして、最も南に位置するのは、
宮ごとに、それぞれの季節を司る者がいるため、宮はそれぞれ1年中同じ季節だ。彼らの総称を
さて、ここまで昔ばなしを話してきたが、みなもそろそろ今代の『赤星花』の話が気になるであろう。それでは『楽園』へ行こうではないか。
ーこれは、『楽園』で起こる奇跡の物語ー
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