今殺すから待ってろ。
次の朝討伐依頼を受けにギルドに向かい俺の今のランクで受けられる依頼を見繕ってもらう。
異常な程に早く終わらせるせいでランクがもう一段上がった。Dだって!
「それじゃこちらの依頼を受けて見てはどうでしょうか?」
「ゴブリンの抹殺ゲフンゲフン討伐ですね。」
そうして5匹を狩ってこいとのことだ。今度はしっか持ってくる物は知っておいた。
そうしてゴブリンの墓場を作り上げるべく。俺は戦地に向かう。
「それで俺はこの場にいる。」
道端にいた片腕を引き千切ったゴブリンの亡骸を片手で引きずりながら。
殺戮パラダイスは既に開催式は済ませている。
「ええでは皆様を皆殺しにしてこの会を進行させて頂こうと思います!」
手短にまず顔をつかんで別のゴブリンに投げる。
骨が粉々になる音が響く。
胴体を引きちぎりそうして一匹が絶命する。下半身で別のゴブリンの頭を砕き上半身で回転をかけて収集部位たる耳を無事なように祈りつつぶん投げて別のやつの心臓を衝撃で破裂させる。
骨は全て粉々にしてやった。簡単に殺しちゃつまらんがいかんせん後が詰まってるんだ。手短に殺そう。
魔法はどの道使えない。だから全て一撃で手短に頚椎を破壊する。
「あーるーこー!あるこー!お前をー殺すー!」
即興の替え歌を歌いながら八つ裂きにすること約30匹。逃げ出す前に奴らを殺害する。簡単な仕事だ。
そうして殺した魔物の耳を剥ぎ取り獲物をポーチに詰める。
そうして魔石をいつもの方法で回収(出来るやつから)する。
コボルトからちょっと大きくなった程度だな。
そうして集めた物をギルドで換金する。
「換金お願いしますね。」
「はーい。」
もう俺が返り血まみれなのには慣れたようだ。
そうして風呂に入って眠る。
これの繰り返しで知名度が広がっていった。
蛮族って呼ばれるのは何とも言えなかったが…
「次のランクに上がるには推定Cランクのパーティと一緒に組んでいただく必要があります。」
「それ規則?」
「ええ…多分貴方にはまだ不要でしょうが規則ですので…」
「仕方ないか…」
そうして今の俺がBに上がるためには推定パーティ内平均Cランクのパーティと組む必要があるらしい。
どうすっかなぁ…
そうしてC平均のパーティを探す事になる。
どのパーティにしようか迷っていたら…
「あの…」
「ん?」
小柄な女の子が声を掛けてきた。
「よかったらパーティ一緒に組みませんか?」
「別に良いけど…」
顔が明るくなり嬉しそうに
「ありがとうございます!」
「おう…」
なんか変な所に入っちまったかも…
そうして俺はメンバーに案内されていった。
3人パーティだったようで
「えっと…カナっち…もしかして…」
「はい!新しいパーティメンバーです!」
「蛮族くんをスカウトするとは…」
「俺を何だと思ってるんだ!」
「初クエストでどこ持って来ればいいかわからなくて首持ってきた蛮族。」
「何も言い返せないからやめて!」
しょうがねえだろ!知らなかったんだから!
「リーダーのバレス•リクトンだ。剣士だ。」
「ボクはリス•カルロ。見ての通りの弓使いさ。」
「んで私がカナ•エル。魔法使い!」
「君の名前は?」
あーはい困った。
「俺の名前?」
「うん。」
「無い。」
「……え?」
名前すらつけられずに捨てられてる。
「なんか…ごめんね…」
「だから好きなように呼んだら良い。蛮族くんとでも呼ぶといい。」
なんか空気が重たくなったな…
「とりあえず…一緒に行く?」
「そうだな。」
そうして行くことになった。
意外と近くの場所だった。
「それじゃ計画は予め立てたよ。」
「え?特攻して皆殺しじゃないんですか?」
「ボクらじゃそんなこと出来ないよ!」
「合わせりゃ良いんだな?」
「そうそう。」
作戦的には…………………………………はっ!寝てた。
「それじゃお願いね。」
「はいはい」(何すりゃ良いんだ?)
「んじゃ開始!」
地面が割れる。
「ちょ君?」
俺はその場にはいない。
『死ね。』
討伐対象を断頭する。
「うん。口程にもないな。」
「……君強すぎない?」
「まぁ13年魔物だらけの山に籠もってたらそうなるさ。」
「13年!?今君何歳なの?」
「俺か?俺は16歳。」
「同い年!?」
「マジ?」
お前ら同い年なん?まじかよ?
「まぁ…依頼は達成したしもう良いか…」
そうして俺らのパーティは依頼達成を伝える為に帰還する。
時に事件は起こった。
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