新1話
_姉視点
私は平凡だった。勉強の点数は普通で運動神経も普通。
対して妹は天才だった。
言葉を覚える速度も早く直ぐに色んな国の言葉を覚え他の勉学において、妹はずば抜けて居た。さらにこの私、お姉ちゃんにも甘える天才である。だからぁ〜ついつい、可愛がりたくなっちゃうんだよね。
__
そんな妹は最近ゲームにハマっており、私のゲームにあげてみた。
「お姉ちゃん!!クリアしたよ!!」
「え、もう??」
私は1ヶ月近く掛かったゲームを妹は一日でクリアしてしまった。
「お姉ちゃん、このゲームすっごく面白かった。他のも!!他のも」
妹もハマるだろうと思って買ったゲームだったけど当たりだったみたい。
「春、よく3台一緒で出来るね」
「余裕だよ!!これくらい」
もはや人のやれる領域を超え出している。流石我が自慢の妹
「やりぃー!!いや神ゲーだわ!!」
ーーーー
「・・・はぁー、」
「どうしたの?ゲームもあんまりやってないじゃん」
「・・・実はさ。もうほぼあらゆるゲームをクリアしちゃったんだよ」
「・・・あー、」
ゲームをクリアするまでも早い上にその上で同時にやっているら・・・
「最近はもう、配信の挑戦者も出てこないし!!あー強い人はいないかなー!!」
強い人に当たる為にお金を稼ぐにためにやっているんだけど、それもやり尽くしちゃったようだ。
「あー、退屈だな。」
少し前までは、ワクワクして居たのに、今の妹は退屈そうで可哀想だった。
「対戦はダメでも、協力プレイゲームやれば良いんじゃない?」
「それだと、私が強すぎだし、周りに合わせるプレイしても面白くないもん」
「そうだよね。」
お姉ちゃんがゲーム上手かったら良いんだけど・・・よし!!やれるだけ頑張ってみよう!!
ーーー
今は妹は配信中なので、話せない。
私はお姉ちゃんとして、妹にもっと楽しく生きて欲しい。
そこで、お姉ちゃんもお姉ちゃんなりにゲームを上手くなって、いつか、妹と楽しいゲームライフを送ってみせる!!!
まずは最近人気な格闘ゲームから始めてみよう!!妹もやってるって言ってたしね。
えっと、この・・・
お姉ちゃんラブさんか、名前強者感をあって凄そうだけど、勝てるかな。
WIN!!
やった!!勝てた!!初めてだったし、正直相手さんそんなに強くなかったけど
この時、姉は知らない。相手はこのゲーム最強で、そもそも初心者なのに、最上位ランカーと当たってしまったのは、このゲームが同じ地域の人が当たりやすくなっている。そして、この地域はあるプレイヤーが強すぎて誰もやって居なったからだ
________
妹視点
「う、嘘でしょ。私が、私が負けたーー!!!」
妹は隣に聞こえない程度に叫ぶ。
「なんなの、さっきのまさかチート?」
いやいや、チートなら普通にタイムアップに出来るし・・・
「いやでも、相手初心者だよね」
コメントも荒れている。
私が負けたことを受け居られないようなコメントと、チートだというコメントばっかりだ。
「うん、私もめっちゃ同意」
つか、途中からただでさえ化け物的にこちらの動きが読まれて居たのに、さらに強くなって居た。
まるで技を知らないから一つ一つ確かめるみたいに・・・
「あーもう、とりあえずリベンジだよ!!」
________
姉視点
あーまた、この人か。
名前は可愛いんだけど、やっぱはそこまで強く無いんだよな。
この回数やっぱり、私以外に負けてないよね??
今まではチートでも使ってたのかな??
・・・うーん、いっそのことチートでも使ってお手本を見たい感じもするね。
うーん、うーん
「煽りましょう!!」
私はこの人と真剣な対戦がしたいんじゃなくて、妹と一緒に出来るような強くなりたいんだよ!!
お姉ちゃんラブさん!!ごめんなさい!!
________
妹視点
「ファっ!!」
こいつ煽って来たぞ。
「何が!!本気を出してください!!弱すぎワロタよ!!私は世界一よ!!私が弱いなら全プレイヤーさん弱いことになるよ!!」
LOSS!!
「かぁ、かぁ??ファっ!!」
コメントはめちゃくちゃ盛り上がっている。チートでさえ、負けない私の敗北をこれでもかと楽しんでやがる。
「良いじゃん。良いじゃんない??やっと私を倒せるほどのプレイヤーさん?チートさん?分からないけど!!めちゃくちゃ燃えて来たよ!」
________
姉視点
「はぁー、もう良い加減。流石にこの人とは練習にならないな」
さっきからずっと対戦の申し込みしてるし・・・
ブロックしてさっさともっと強い人と対戦したいんだけど・・・
うん、とりあえず説明を見て、やっぱりブロックしても相手さんは分からないようだね。
「ゴミカス、もっと強くなってね」
これでよし。
________
妹
「あーーーー!!!なんだコイツ!!」
「クソックソ!!クソッ!!悔しい!!」
チートでも万が一プレイヤーだったとしても、私は勝ててないんだから、言い返せない!!と言うか??
「あー??」
コメントに対戦して負けた報告が上がってる。
次の人、別な地域な人・・・
まさか、ブロックしたってこと??
「くそぉーーーー!!!」
__________
(妹はお姉ちゃんに恥ずかしくて配信は見ないようにして貰っている。汚い言葉を言うところを見られたくないため)
「本当に!!!」
「うん、そうなの」
妹にまさか勝てる人か居るなんて・・・
「春、その人に負けっぱなしじゃないよね」
「うん!!当然!!」
おー!!妹が燃えている。
妹には悪いけど、対戦相手さんには妹が燃える為に勝ち続けて貰いたいなぁ。
ーーー
姉視点
対戦者さんがいつまで勝てるか分からないし、私も頑張らないと。
格闘ゲーは余裕過ぎて練習にならないから、他のゲームに挑戦するにした。
協力型ゲームだ。
妹は誰かとやるのは嫌かもだけど私とやるなら楽しくやってくれそうだしね。
________
妹視点
「はぁーー!!」
全然出てこない!!
やっぱりブロックしているから!!当たらない!!
クソォ!!私がランクはまだ世界一のままだし、私と戦うのが一番良いって分かると思うのに
(その相手も途中でランクに気付いたが、とっくに不正だと思われた)
コメントを見たら、ボコボコにされた報告が多数上がって来ている。
「・・・って何??今は他のゲームをしているの??」
やるしかない、絶対にやってやる!!ボコボコにしてるやる!!
______
姉視点
「あ、また」
お姉ちゃんラブさんだ。凄いなっこっちでも会うなんて、でももしかしたらユーザーで跡をつけられた??
いやでも、登録してないし、うん!!次からは名前も変えよう
__________
「・・・」
最近、妹がまた元気がない。もしかして勝っちゃったのかな・・・
流石、我が妹って褒めたいけど、でもそれだと結局肝心の妹はつまらないだろうし・・・とりあえずお相手さん今まで勝ってくれて
「逃げられたの」
「えっ??」
「勝ち逃げされたの!!!」
うそ!!勝てたわけじゃなかったの??
ありえない。お姉ちゃんはお姉ちゃんは妹が勇者するところを何度も見て来た。小学1年生の時のかけっこ、小学2年生の歌の大会・・・それ以降は引きこもって、何度も大会で優秀ばかりして居た妹が・・・そんな・・・そんな・・・
でも、楽しそうだから良いか、
「でも、いつかは勝つでしょ」
「うん!!」
「じゃあ、勝てる日が来るまで頑張らないとね!!」
「頑張るよ!!」
相手さんに程よく勝ち逃げしてて欲しいと内心思った。
________
「私のお気に入りの新シリーズのゲーム、勝っちゃった!!」
春もやりたいだろうから約束通り、2週間で終わらせないと
あー、推せるよ!!可愛いな。特にこの妹キャラがうちの春にそっくりで・・・あー、春には悪いけど、リプレイして映像見直しをしよう
この姉はゲームの攻略はものによって凄く一ステージをクリアするだけで時間が掛かる時がある。理由として、推しを見つけたり、可愛いキャラ縛りをしたり、フィールドを眺めて歩いて楽しんだりと、全力一つずつ満喫するからである。
はぁー、この子可愛いんだけど、でも私の予想だとこの子は後になって亡くなっちゃうんだよね。
そして、見事に予想は当たってしまう。
「そんなぁーー!!夏ちゃん!!」
姉はショックでコントローラを離してしまう。
「・・・私、辛いよ。」
このように、後の展開や、開発者の気持ちを想定することが可能な姉は初見殺しなども全て回避して最適な動きでクリア出来る力を持っているのだが、しないで全力で楽しんでいる。
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天才ゲーマー妹と自称普通のお姉ちゃん 激 辛 @eaconnn
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