あとがき
この度は本作を読んでいただき誠にありがとうございました。
本作は趣味で執筆を始めてから初めて完結まで持ってこれた作品なので、達成感もひとしおでした。
ここまでこれたのも、読者様方の応援という後押しのおかげだと思っております。
コメントやフォローなど、本作に対して多くの反応をいただけて作者冥利に尽きます。改めてこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
さて、初めての完結作ということで、正直至らないところも多かったかと思います。特に、プロットの段階で構想していた内容をすべて余すことなく表現することは難しく、途中で色々と方針を変えたりもしています。
ということで、キャラクター紹介と共に、描写しきれなかったりボツにしてしまった設定を以下に書き残しておこうかと思います。
《キャラクター設定》
【灰戸亜紀】
本作の主人公。高校2年生の少女。
陰キャのコミュ障で、1人でのダンジョン探索を趣味にしている変わり者。
この世界にダンジョンが発生した3年前に能力に覚醒してから、ダンジョンの探索をし続けている。
そのためダンジョン探索で命を落とした人々が多くいる事を知っており、潜在的に人の命を救いたいという気持ちを持っている。
人命を救う大義のために、自身が苦手意識を持っている配信に出ることを決意する。
ダンジョン配信をする中でコミュ障を少しずつ克服していき、最終的には友達と自然に触れあえるようになる。
〇能力:瞬間移動
自身や触れたものを任意の座標に転移させる異能。
自身以外を転移させるには直接触れる必要があり、座標の指定は視線で行うので敵に隙を晒しやすい。
一方で、敵に触れさえすれば肉体の一部を転移させる必殺攻撃としても使える。
使用制限も特になく、基本的には一撃で敵を倒すことができる。
補足
無双系を書こうと思った時にパッと思いついた能力だったんですが、バトルがワンパターンになりがちという弱点に書き始めてから気づきました。もっと早く気づけという話ですが。
そのため、バトル展開の発想があっという間に尽きてしまいました。本作が10万文字に満たない文章量で完結することになった理由の一つでもあります。
【水無瀬しずく】
ヒロインポジションのキャラクター。
大人気ダンジョン配信者として活動している明るい少女。主人公と同学年。
主人公に助けられたことで、人助けをしたいと思うようになり、ダンジョン配信の依頼を引き受ける。
作中では戦闘描写はありませんが、中層を攻略できる程度の戦闘能力を持っている。また、配信映えと自分の名前のイメージに合わせるために、水属性のスキル構成に統一するこだわりがある。
↓↓↓↓↓↓↓ボツ設定
インフルエンサーを仕事としてシビアに考えており、打算的なところがある。
ダンジョン配信の依頼を引き受けた理由には、主人公とのコラボで自身のチャンネルの人気を高めたいという気持ちも含まれている。
ダンジョン探索を行う中で、利己的な考えを改めるに至り、主人公との友情を育んでいく。
↑↑↑↑↑↑↑
補足
水無瀬さんを印象の良くない癖のあるキャラにして、紆余曲折を乗り越えて主人公と徐々に絆を深めていくという展開を考えていたのですが、そういった心理描写をやり切る自信がなかったのでこの路線は諦めました。完結した今となっては諦めて正解だった気がします。
【荒木田葉介】
戦闘要員その1。
ダンジョン管理局の職員。
探索パーティの盾担当。
管理局からの依頼を主人公に持ってくる役目を担ってもらいました。
〇能力:亜空障壁
亜空間を出現させる異能。
発生させた亜空間には干渉することが不可能であり、無敵の盾として使える。
亜空間は基本的に手から発生させ、触れていないと維持することができない。
派生技として手から離すこともできるが、離れた瞬間から亜空間は消滅していく。
亜空間の座標移動は直線的にしか行えない。
展開できる亜空間の面積には限界がある。
補足
この能力は主人公の能力とは対極の絶対防御を実現しようとして考えました。ただ、亜空間が便利すぎてなんでもできてしまうことになりかねないので、設定がふわっとしています。
【火野坂真優】
戦闘要員その2。
女子大生の特級探索者。
パーティの前衛兼ヒーラー。
高校時代は剣道部の部活動に打ち込む、比較的まじめな優等生だった。
しかし、能力に覚醒したことでやりたくもないダンジョン探索に駆り出されたため、自由に高校生活を謳歌できなかったという過去がある。
そのため、大学デビューしてからは様々な思い出作りを全力でやるようになった。特に、貴重な面白い経験を求める傾向がある。
また、高校時代のまじめさの名残で髪を染めることはしないと決めている。
〇能力:人体改変
人体の構成要素を自在に変化させる異能。
基本的には自身の肉体の強化に使う。
人体であれば他人の身体でも変化させることができる。
傷を塞ぐ応急処置にも使える。
補足
この能力も仕組みはふわっとさせて、肉体強化と回復のみに焦点を当てた活躍をさせました。構想時点では身体の形を変えて武器にしたりという使い方も考えましたが、ちょっと使いどころが難しかったので没にしています。
あまり具体的な設定集を作っている訳ではないので、ざっくりとした内容ではありますがいかがでしたでしょうか。
正直なところ、長編として連載するにはやや抽象的で作り込みが甘かったかもしれません。それでも、物語としてはきりよく終わらせることができたと思っているので個人的には満足しています。
この作品を書き切った経験を糧として、より良い作品を作って行きたいものです。
それでは、また次回作でお会いできることを願っております。
ここまで読んでくださり、皆様ありがとうございました。
もしよろしければ、本作に応援コメントや☆などをくださると励みになります。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女インフルエンサーを助けてバズりたおしてしまう~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~ 尾藤みそぎ @bitou_misogi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます