第6話 砂漠の民

一台の荷馬車が荒野を進んでいた。

前後には、5人の騎士が護衛についている。


俺は外套のフードを目深にかぶり、荷馬車の正面にゆっくりと近づいていった。


「すみませんが。」


そう言ってフードをとる。

荷馬車は10m程前で止まり、護衛が俺に近づいて来る。


「荷馬車をいただきたいのですが。」


その言葉に護衛達は色めいて一斉に剣を抜くが、もう遅い。


俺の後ろの岩陰からガラドが飛び出して、弓を引いて狙いを定める。


「動かないで! あなた達が切りかかる間に10本の矢を射れる。」


側面からはドゥリンと、スラみっちが、背後からはガン・ド・ウルフが飛び出して、荷馬車を包囲する。

”武装解除”の魔法で護衛達の剣を奪えば、敵は降参だ。


俺たちは荷馬車を手に入れた!




「いや~今回も大量じゃの。」


荷馬車の上で、ガン・ド・ウルフはホクホク顔で戦利品の金貨を数えている。


「私たちの連携もだんだん上手になっているわね。」


ガラドもきゃっきゃしている。


ドワーフの坑道を抜け、東方世界の荒野へと立った俺たちは、強盗団としてその名を轟かせていた。



これには理由がある。

パーティの皆は妙にハマって、ウキウキで強盗団をやっているが、俺は好きでアウトローをやっている訳じゃないのだ。



エルフの森、ドワーフの坑道と続けて逃げるように飛び出してきたので、食糧も装備品も消耗していた俺たちは、近くの町チェスターで準備を整えることにした。


しかし、取るもの取らずで駆けてきたため、お金もどうやらなくしてしまい全然ない。



そこで俺たちは、町の領主の館へ行き、旅の資金を貸してくれないかと頼んだ。

借金のお願いだ。

しかし、領主の冴えない男は首を縦にふらない。


大事な使命をもった、勇者のパーティなのだと説明しても渋る。


すると、我慢しかねた黒猫魔王様がガン・ド・ウルフをそそのかして、特大の爆発魔法を町の上空にぶっぱなした。


「勇者一行の到着を祝して花火を一発プレゼントじゃ。じゃが次は、手がすべって貴君の町を吹き飛ばしてしまうかもしれんの。」


その言葉に、口をあんぐりあけていた領主の男は、借金だけでなく旅の準備や宿の手配までこころよく引き受けてくれた。


「心配せんでもちょっと借りるだけじゃ。ちゃんと借用書も書くし、勇者は借りは必ず返す。この金も倍にして返すぞ。裂け谷のエルフ、ロンド・エルロンの館に請求するがよい。」


ガン・ド・ウルフはこっそりエルロンに借金を押し付けた。


これで俺たちは町でゆっくりと準備を整えることができた。


町から去る時は盛大にお祝いして見送ってくれ、別れを惜しんでいる様子だった。

そして、俺たちはひとつお願いごとをされた。




”世界の壁”の麓の町チェスターから東に行くと広大な砂漠地帯が広がる。

大陸の西から吹く湿った風が”世界の壁”とぶつかって雨を降らせるので、西側には大森林が広がり、東側には乾いた風しか届かないため雨がほとんど降らず、砂漠となったのだ。


東西2000kmにもわたる砂漠には、点々とオアシスが湧き、そこに町ができた。

町と町をつなぐように街道ができ、商人や冒険者はそこを通って旅をする。


この砂漠の一帯を支配しているのは、ザイード家といって、砂漠の街道で一番大きな町ベンカスの領主をしている。

ベンカスの町は砂漠の街道の中心にある、かなり大きく栄えた町で、カジノなんかもあって賑わっているそうだ。


このカジノの運営などもザイード家が取り仕切っていて、羽振りはいいが、黒い噂が絶えず、裏で強盗団などとも繋がりがあるとか。


このザイード家は数年前から、東方教会に進出し始めた。



中央大陸では聖ミリス教会が広く信仰されていて、”世界の壁”を挟んで西側を西方教会が、東側を東方教会が統括している。

俺たちの旅の目的地、聖地イヴァシュカは東方教会の本部がある。


ザイード家が教会に進出したのは、熱心な信仰心がある訳ではなく、利権やなにかを狙ってのことだろう。

教会内での人脈や足場作りのため、多額の出費や献金が必要になったが、その資金はすべて砂漠の町からの徴収で賄われた。


各町に教会が立てられ、神父が派遣されたが、教会からも税金を徴収されることになり、町の財政をひっ迫していった。




チェスターの領主のお願い事とは、この税を軽くできないかザイード家に頼んでほしいというものだった。

勇者様の頼みであれば無下にはされないだろうということだ。


俺たちに旅の資金を出し渋ったのも、無い袖はふれないという事だったのだろう。

今年の分の税金を、俺たちが来る数日前に徴収されていて、金庫の中にはあまり資金が残ってなかったのだそうだ。


それなのに花火で脅かして悪いことをしてしまった。


それならばと、俺たちは心よく頼みを引き受けた。

困っている人を助けるのが勇者の仕事だ。




そうして旅を進めているうちに、ザイード家の徴税官らしき荷馬車に追いついた。

護衛の騎士が家紋らしきもののついた旗を持っている。


そこで黒猫魔王様がぽつりと言った。


「あれを奪ってしまえば全部解決じゃないかニャ?」


短絡的で魔王的な発想だったが、たしかに旅の資金問題も町の財政問題も解決する。


「いいんじゃない。なんかあいつら偉そうでむかつくし。」


ガラドは賛成する。

エルフというのは、もっと高潔で荒事は嫌うものと思っていたが、彼女はあまりそういうことも厭わないらしい。


「戦うというなら戦うぞ。がっはっは。」


ドゥリンは単に戦闘好きのドワーフだ。


「がっぽりため込んでそうじゃのう。腕が鳴るわい。」


ガン・ド・ウルフは目が$マークだった。

旅をしていて知ったが、この老人はお金のこととなるとうるさい。

いや、お金に対してストイックなのだ。



そういう訳で俺たちは荷馬車を襲撃した。


奪った金品のうち半分は頂いておいて、半分はチェスターの町に送り返すことにした。

徴税官に”服従の魔法”をかけて送り届けさせる。

そして、領主に宛てた手紙を持たせた。


「約束通りお金を返します。3倍返しですよ。勇者より」


そんな内容だ。

これで町もしばらくやっていけるだろう。



そうして、数か月かけていくつかの町を経て、砂漠を進んでいる間に同じような徴税官の荷馬車に何度か遭遇し、そのたび襲撃して荷馬車を解放していった。


他の町もみな似たような状況なので、さぞ助かっていることだろう。


と、俺たちは考えていたが、当の領主達は頭を抱えていた。

明らかに徴税官から略奪したと思しき荷馬車が勇者の手紙と共に送り返されてくるのである。

しかも送り出した時よりも金品が半分程に減っている。

徴税官は”服従の魔法”にかけられているため話もできない。

う~ん、と頭を抱えるほかなかった。

しかしその声は勇者のパーティには届かない。

彼らは意気揚々と襲撃を繰り返している。




そんなことをしているうち、俺たちは自然と目線の先に獲物を追い求めるまでになっていた。

誰かが遠い砂漠の上を進む隊列を見つけ、「いたっ!」と声をあげれば、皆の目がギラっと光る。

獲物を見つけた猛禽の目だ。


徴税官の荷馬車を襲いながら旅を進めるうちに、旅の資金はかなり潤沢になっていった。

旅の資金管理はガン・ド・ウルフが担っていたが、たぶん金貨1000枚以上あったんじゃないだろうか。

これだけあればかなりリッチな旅ができるというものだ。




そして俺たちは、砂漠の街道で最大の町ベンカスに到着した。

ザイード家の治める町だが、俺たちの顔を見たものはいない。

それに荷馬車襲撃がおこったことすらまだ知らないだろう。


町に入って宿をとろうという時、俺たちは冒険者ギルドの近くにある、冒険者御用達の宿にしようとしたのだが、ガン・ド・ウルフが頑として聞かなかった。

彼は、カジノに隣接する宿”砂猫亭”がいいと言いはる。


ガン・ド・ウルフはギャンブル大好き人間だった。

俺たちがおれて、砂猫亭に滞在することになった。


砂猫亭はこの世界では珍しく地上8階建ての石造りで、上の階ほどお値段が上がっていく。

俺たちは2階だ。

隣の建物が丸っとカジノになっていて、中で繋がっていた。



ガン・ド・ウルフは部屋で荷物を下ろすなりカジノに飛んで行った。

せっかくだしと、俺たちも行ってみることにした。


カジノでは、煌びやかな照明の中、多くの人達がゲームに興じていた。


「わしはあっちで飲んどる。」


ドゥリンはそう言って、隅の方にあるバーに行ってしまった。


俺はこの世界のゲームを知らないので、ガラドについて回って見学させてもらった。

ルーレットやバカラ、ポーカーみたいなゲームがあった。

ガラドが説明してくれて、実際にプレイもして見せてくれたが、彼女は強いようで結構勝っていた。


「私、けっこう強いでしょ。へへん。」


俺も一緒にやってみたが勝ったり負けたりだった。



一通り遊んで、ガラドが結構勝っていたので、ちょっといいご飯をご馳走してくれることになり、カジノを出た。

ガン・ド・ウルフにも声をかけたが、熱中しているようで、飯は適当に済ませると言っていた。

なんだかレートの高いテーブルについていたようだが、調子いいのだろうか。


美味しい夕飯に満足して部屋へ帰ると、今後の旅路を確認することにした。

地図を広げて2人で眺める。


このまま東に進めば、あと2、3か月で砂漠を抜けられそうだ。

思えば、砂漠の街道を進んで半年近くになっている。


砂漠を越えれば、中央大陸の東端、中つ国に出る。

中つ国は今、3国に分裂して争っている三国志状態だそうだが、そのうちの一番東「魏」の国に聖地イヴァシュカがある。

俺たちの旅の目的地がやっと近づいてきた。




そんなことを話していると、ドアがガチャリとあいた。


そして入ってきたガン・ド・ウルフは、いつも着ている灰色の魔法使いのローブに先のとがった帽子、魔法の杖というスタイルではなく、下着のシャツに短パンみたいなズボンだけしか身につけていない。

顔は青ざめてげっそりしている。


「どうしたの?・・・。」


ガラドが心配そうに尋ねるが、聞くまでもなかろう。

すったのだ。おそらく有り金すべて。


ガン・ド・ウルフはベッドに突っ伏すと、だまされた、はめられた、負けた、悔しい、などと言いながらオンオンと泣いた。

そして泣き疲れると寝た。


そこには、賢くて頼りになる老魔法使いはいなかった。

ギャンブルに負けた惨めなお爺ちゃんだ。


「はあ・・・。」


誰ともなくため息をついた。

そりゃそうだ。潤沢だった旅の資金はなくなってしまった。


幸いなことには、ガラドが今日の勝ち分をそこそこ持っているので、今すぐに金に困るということはないだろう。

数えてみると、金貨100枚程あった。


俺たちはモヤモヤした気持ちで、しかたなく床についた。

ガン・ド・ウルフの説教は明日だ。




~翌朝~


俺たちが目を覚ますと、ガン・ド・ウルフが消えていた。

そしてガラドの金貨100枚も。


「あのじじい!」


ガラドが声を荒げる。


「こりゃ、また行っておるな。」


ドゥリンは冷静だ。



俺たちは急いでカジノへ向かうと、案の定ガン・ド・ウルフはいた。

ギャンブル中毒め。


しかし、昨日とは様子が違った。

いつものローブと帽子を身に着けていたから、取り戻せたのだろう。

死人のようだった顔も活力を取り戻して、目を爛々と輝かせている。


いつからいるのだろうか、卓の手元にはチップの山を築いている。


「ねえ、ガン・ド・ウルフ! なにしてんのよ!」


ガラドが怒ってガン・ド・ウルフを呼ぶ。


「おう皆の衆、お早いの。わしもばっちりと目が覚めての。昨晩はちょっとばかし落ち込んでしまったが、反省してな。

 勇者のパーティたるもの、負けたままではおれぬと奮起して、リベンジに来たわけじゃ。

 そして見ろ! 昨日負けた以上に取り返してやったわい。ふぉっふぉっふぉ。」


ダメだこれは。

また負けて、取り戻したお金をすってしまう前にこの町を離れたかったが、ガン・ド・ウルフはテーブルにかじりついてでも離れようとしないので、俺たちは諦めた。


その代わりに、最初にあった旅の資金は回収して、今後は俺たちが管理することにした。



その後、三日三晩ガン・ド・ウルフは戻って来ず、徹夜でカジノにこもっているようだった。


そして4日目の夜、部屋に帰ってきた時には、大量の金貨が詰まった革袋をいくつも抱えていた。


「見て下され。大勝利ですぞ。今日からは、一番上のスイート・ルームに移りましょう。まだまだ勝ちますぞ~。」


俺たちは山猫亭の最上階8階の一番いい部屋に泊まれることになった。

こんな機会も滅多にないから楽しんでおこう。


8階の高さからは町の全体を見回すことができて、砂漠のはるか先に地平線も見ることができた。

朝焼けや夕焼けの時間は特に美しく、ガラドもため息をついて見惚れていた。




ガン・ド・ウルフがカジノにこもって勝ちまくっている間に、俺たちは旅の準備を進めておくことにした。

水や食糧を買い込み、荷物を運ぶのにラクダに似た砂漠の生き物も何頭か購入した。


昼間は、旅の準備をして、夜になるとカジノに行って、遊んだりお酒を飲んだりして過ごすのが恒例になった。

部屋もいい部屋だし、VIP待遇だしでダラダラのんびりしてしまっていた。




事件が起きたのは一月程たった時だ。


夜、部屋でくつろいでいると扉が突然開かれて、ドカドカと男達が入ってきた。


「なんじゃお主らは。人の部屋に無断で入りおって。」


ガン・ド・ウルフが声をあげるが、その間にもどんどん部屋に入ってきて、俺たちは20人程の男たちに囲まれてしまった。

嫌な感じだ。


すると、一人の男が前に出た。


「俺はザイード家のサルマンディ。お前たちを捕らえるよう言われて来た。

 そこの魔法使い! お前イカサマしていたな!」


イカサマ!?


部屋の隅には金貨の詰まった袋が山のように積んである。

たしかに調子よく勝ちすぎなような気もしたがまさか。


「無礼者! わしらは勇者のパーティじゃぞ! イカサマなぞせんわ! 証拠はあるのか証拠は!」


ガン・ド・ウルフは声を荒げるが、黒服の男はにっと笑った。


「目撃者がいたんだよ。あんたが懐で小型の杖を握っているのを見てる。そのでかい杖は預けていたみたいだがな。」


カジノでは魔法厳禁なので、杖や魔法アイテムなどは、入口のクロークで預けなければならない。

ガン・ド・ウルフはそれをこっそり持ち込んで、魔法でイカサマをしていたということなのだろうか。



チっ。

ガン・ド・ウルフが舌打ちする。


この反応、本当にイカサマしてたのか…。


「俺たちのカジノのルールは知ってるな。イカサマ野郎は両手を切り落として追放だ。もちろん金は全て没収する。抵抗するならこの場で切り捨てる!」


そう言うと男達は剣に手をかけた。


「ははっ。わしらを誰だと思うておる。勇者のパーティじゃぞ。お主らなぞに捕まるものか。みな戦闘準備じゃ!」


勇者のパーティを名乗ってイカサマバレして逆ギレしないでほしい。



ガン・ド・ウルフはギラギラと目を燃やしながら杖を構える。

自分の金は決して渡さないという、凄まじい執念と気迫を感じる。


「諦めろ! この建物もその周りも俺たちザイード家の兵隊で固めてある。この街も砂漠の街道にも、どこにも逃げ場はないぞ!」


男がそう言って静止するが、ガン・ド・ウルフは凄い気迫で杖に魔力を込めはじめる。

白く長い髪はゆらゆらと浮かび、体から青白いオーラを放っている。


「言いがかりをつけて勇者を害さんとする者よ。かかってくるがよい。誰にも、なんぴとにも渡さんぞ!


これは! わしの! 金じゃー!!!」



そう叫んで杖を足元に突き立てると、空から稲妻が落ちてきて爆発した。



砂猫亭の8階部分は落雷によって崩壊し、モクモクと煙をあげた。

倒れた壁や崩落した天井などの瓦礫に全員が埋まっている中、俺たちパーティだけは、直前に結界魔法に守られて無事に立っていられた。


「ずらかるぞ、金貨を持てるだけもて!」


みんなで手分けして、金貨の革袋を持てるだけ持った。

身体強化をかけても俺は5つ担ぐのが限界だったが、ガン・ド・ウルフは謎の力を発揮して20こくらい担いでいた。


「よしみんな持ったな。下の階は奴らの仲間がまだおるじゃろう。飛び降りるぞ。着地はわしがなんとかする。」


俺たちは金貨をかついで8階から飛び降りた。

地面に近づくと、風魔法で上手に減速してくれて着地できた。


地上にも多くのザイード家の兵が待機していたため、俺たちは砂猫亭の裏側の暗がりに降りた。

移動用に買っていた動物や荷馬車をつないでいる厩舎にも、ザイード家の兵がいるため、走って逃げるしかない。


俺たちは闇から闇へ駆けて町を脱出すると、西に向かって走った。


ガン・ド・ウルフは一番多く荷物を抱えているが一番早かった。

執念のなせる技だ。



夜通し走って逃げた俺たちは、朝焼けの頃、砂漠の丘に建つ半分壊れた古城に辿りついた。

逃げてばかりで走り慣れてきたとはいえ、さすがに疲れた。


これだけ離れれば、すぐに追いつかれるということはないだろう。

俺たちは古城に入ると腰を下ろした。

みなぜえぜえと息が上がっているが、中でもガン・ド・ウルフが一番しんどそうだ。


一番多くの荷物を抱えて、みんなに身体強化の魔法をかけ続け、自分も走り続ける。

並大抵のことではない。

すべてじぶんの撒いた種ではあるが。


ガン・ド・ウルフは古城の壁の近くに金貨の袋をドサリとおろすと、バタリと仰向けに倒れてしまった。


「魔力切れね。よくここまでもったわよ。呆れた根性ね。」


ガラドがそう言う。

魔力を限界まで使い、尽きてしまうとこのように倒れてしまうらしい。



そして、倒れたガン・ド・ウルフは、シュルシュルと音を立てながら体が縮んでいき、長い白髪や髭も消え、最終的に10歳くらいの男の子になってしまった。

ガン・ド・ウルフは変身していたのだ。

正体はまだ子供?


「子供だったなんて気が付きませんでしたねえ。てっきり老練の魔法使いだと思っていましたよ。」


すらみっちも驚いている。

ガラドもドゥリンも驚き顔だ。


まだ小さな子供がこんなにお金に執着するなんて、どんな過酷な環境で生きてきたのだろうか。

実は、ガン・ド・ウルフには悲しい過去が・・・

ある訳ではなく、ただのお金に汚い嫌な子供だった。

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