スペアがスペアでなくなった日に起きたこと
未来はもう変わりました。
第二王子殿下はスペアではありません。
それは王太子殿下──もう元王太子であり、元第一王子ではありますけれど──が、貴族の子息の皆さまのためにある学園の卒業パーティーの場で、第二王子殿下が仰いましたように”やらかした”からです。
あろうことか、王太子殿下、いえ、元第一王子は、皆さまの前で婚約破棄を宣言しました。
それも学園の卒業生であった男爵令嬢を隣に据えて。
婚約者であり、未来の王妃となる予定でした公爵令嬢様に、訳の分からない罪をつき付け、婚約を破棄するとはっきり宣言してしまったのです。
私たちが尊敬していた王太子殿下でしたから、私は彼があれほど取り乱していなければ、冗談として信じていなかったかもしれません。
一体どうしてこのようなことになってしまったのか──。
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