第70話

今回、税理士さんのところや、証券会社、銀行などを巡って、判明した霧島の資産は以下の通りだ。




権利


ベネチアンマカオの経営権

※現在ベネチアンマカオの運営側になってしまっているので

ほぼ形骸化。





LEXUS LX570

使い心地が良い。よく乗っている。


BMW i8 プロトニックレッド

音は静か。荷物が乗らないので少し使い勝手は悪い。

ただ速い。乗ってて気持ちがいい。


AMG G63 ロング(マカオ)

マカオにいるときに使っている。

人が多い時や荷物が多い時はこれに乗る。

登場頻度は少なめ。


AMG GT R(マカオ)

マカオにいるときは大体これに乗ることが多い。

登場頻度は少なめ。







大阪府 マンション 1億円~2億円。

細かいことは覚えていない。

会社の節税対策も兼ねて買ったがほとんど意味をなさないくらい稼いでしまった。




株式


総額3000億円程度

このうちから600億円ほどを捻出したので現在は2400億円ほど。

大体年間で6%から10%の運用益を出し続けているのでえらい額になってしまった。



現金


日本の銀行口座に総額800億円程度

この金額に加えて、

マカオに約20億円(様々な国の外貨で所有。)

バンクオブアメリカに米ドルで1000万ドル。

大体15億円ほど預金。

モナコのプライベートバンクで750万ユーロ、日本円で約12億円(プライベートバンクで運用)

この金額のうち600億円は税金で持っていかれる予定。



合計


4000億円弱。






今から税金がびっくりするほど引かれるとは言え、とんでもない資産を一年足らずで稼いでしまったなと、しみじみ思う。


というよりも、税金がなんとか払えそうでよかった。


それと同時に、この資産をなんとかして実のある使い方をしたいとも思った。


そこで、思い出したのが、カナダでひとみと話した不動産ビジネスだ。




「不動産やってみっか。」



自分が手元に余らせているお金を有効活用するにあたり、できれば未来に向けて効果がある投資がしたかった。

そこで考えたのは学生マンションの設立だ。

正直利益なんてほとんどでなくてもいい。


全国の国立大学の近くに土地を買い、アパートを建てる。

大学生を主な顧客とし、地域にもよるが家賃は共益費込みで5〜6万円程度で、各部屋25平米を確保し、20戸程度入居できるようにする。


全ての国立大学の近くに建設することを目標とするため、各都道府県に一つか二つあるとして、最低でもだいたい50〜60軒。

建物の作りはだいたいほとんど同じにし、建材の仕入れにかかるコストを削減する。


このアイデアで行こう。


私にはコネも伝手もないので、なんとなく中村さんにも話を持っていきたくなったので電話してみたら



「そりゃあいい!

ぜひ私も一枚噛ませてもらおう!!!」




と、かなり乗り気で、中村翁が所有する建設会社と不動産会社が間に入ってくれて、その物件を管理するための会社も2人で設立することとなった。




総工費は、全物件を建築し終えると最終的に60〜70億円程度だが、間に中村翁が入ることにより20〜30億円程度に収まることとなった。


そして、最初に建てる場所はここ、大阪となった。

数年後にはたくさんの大学生が住んでくれるといいなぁと、思うのであった。






それと、中村さんからの勧めで資産管理会社を設立することとなった。

よく分からないが、税理士さんも同じようなことを言っていた気がする。

その時は適当に聞き流していたが、

中村さんから資産管理会社の設立を勧められたあと、メールで村上さんに、

資産管理会社を作る方向で進めてほしい。

と連絡しておいた。

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