DEATH
お母さん。
死なないでとしがみついても、冥府へ逝くのですね。
死なないで、死なないで、死なないで。
死なないで、死なないで、死なないで。
死なないで、死なないで、死なないで。
いつまでも死神を祓います。
いつまでも神に祈ります。
死なないでください。
遠くへ去らないでください。
目を強く開いたままで、掌は凍りつき、足先の痙攣も脳を削られてなくなっており。
病院と呼ばれる監獄に独り、泪も流すことさえ忘れ。
手を優しく包めばあなたの生きていた温もり思い出します。
虹の麓で愛犬や愛猫と再会を果たせるとの真実があります。
あなたが先に階に寄り掛かり、待っていて欲しいとの夢は吹きますか。
私の愛していた可愛い子ども達も皆楽しく過ごしているでしょう。
誰も好んで黒い十字の棺桶に入る者はない。
娘は抱き締めていてもママに死なないでとせがみます。
そんな七色の十字架をひとは、誰かに負わされる。
死なないで、死なないで、死なないで。
少なくともひとりは哀しむものだから。
一言でいいから、本当の■を伝えたかった。
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