PLAY36 国境の村の魔女 ②



「――全然もうすぐじゃねーっっっ!!」



 ブラドさんの絶叫が国境の村へと続く道に木霊した。


 それを聞いていたキョウヤさんはむっとしながら振り向いて――


「いやうるせぇ。黙って歩いてくれ」と言った。


 でも……。


「何なんだよあの村長っ! 感謝しているなら正確な道のメートル教えてもいいんじゃねえのっ!? なに!? すぐ着かねーじゃんか! すでに一時間歩いてのもうすぐ!? あの蜥蜴さん達に思考回路どうなってんだってのっ! ったく! 俺達は跳べないんですぅっ! バカかよっ! ここはVRMMORPGだろうがっ! 何でもありじゃねえんだよっ!」


「ここぞとばかりに雑言ね。うるさいったらありゃしない」


 と言っているシェーラちゃんだけど……、私はシェーラちゃんの顔を見て、目が座っていることに気が付いた。


 その目はどことなくクルクくんの後をついて『亜人の郷』に向かっていたあの目と同じだった。


「もうすぐって言っていたけどぉ……、これって完全に遠いわよねぇ」


 ロフィーゼさんも疲れたのか、歩きながら汗を流していた。


 それを聞いていたブラドさんはその背後で「ああああああっ! 言うなぁっ!」と大声を上げていたけど、アキにぃはぜーっ。ぜーっ。と、息を切らし――


「そ、そんなに大声を上げたら……、体力持ちませんよ……っ!」と言っていたけど、どことなく青ざめた顔をしていて、それを見たキョウヤさんは呆れながら「お前も人のこと言えねーって。体力全然ねーな」と言った。


「う、うるさい……っ!」

「口先だけはいっちょ前」


 そんな話をしていると、私は目の前の道を見る。


 地面が丸裸状態の道に側面を彩っている木々と草木。見えない地平線……。もうどれくらい歩いたのかわからないけど……、クルクくんも一時間ほど歩いてももうすぐと言っていたくらいの距離だった。本当に……。


 シャズラーンダさんが言っていた『すぐそこ』も私達リアルな人物にとってどれくらいなのか……、それも定かじゃない。


 いうなれば長い道のりだ。


 一時間も歩きっぱなしなのだ。


 もしかして……、この世界の人と私達が感じている距離感にはすごい差があるのかな……? 私達からしてみれば十キロの道なんだけど、他の種族にとってすればそんな遠い距離ではない。的な……。そんな感じの感覚なのかな……?


 それも、今となっては迷宮入りなんだけど……。あはは……。


 そう思うと、これ以上続くのは気が滅入ると思った私はふととあることを思い出して、近くにいたシイナさんを見てこう聞いた。


「あの……、そういえばアクアロイアを発つ時、少し時間かかっていましたね……? 何していたんですか?」


 それを聞いたシイナさんははたっと目を点にして、「えっと……」と頬を掻いてから、ぞっと顔を青ざめたけど……、引き攣った笑みを浮かべて私を見てこう言った。


「えっと……、おれ達――実はパーティーの名前決めていなかったから……。その承認をしていたんだ……よ」

「……そうなんですか」


 私は背後でぎりぎりと歯を食いしばって黒いオーラを出しているアキにぃを見て、もしかしてさっき青ざめていたのはこれかな? と思いながら、シイナさんの言葉になるほどと言いながら頷いていた。


 アキにぃを見たキョウヤさんは肩を叩きながら、ドウドウと制していた。


 それを見ていると、シイナさんは「えっと」と言いながら私に言った。私はシイナさんを見ると、シイナさんは少し恥ずかしそうにしてこう言った。


「それをもちゃもちゃと考えていたら……、遅くなっちゃって」


 頬を指で掻いて、照れながらシイナさんが言うと、それを聞いていたロフィーゼさんが頬に手を添えながら「そうなのよぉ」と言って困ったようなしぐさと表情をしながらこう言った。


「わたしが考案した『ローズマーザ』、不採用にされちゃったのよぉ。ひどいと思わなぁい? ブラドォ」

「それはたぶん、女限定のパーティーにしかつけれないから断ったのよ。そこだけは褒めておくわ」

「ディスられている気がするけど、ありがとう」


 そのロフィーゼさんの言葉に、シェーラちゃんがジト目でブラドさんの方を振り向きながら言うと、それを聞いていたブラドさんは真顔になりながら、素直にお礼を述べる。


 でもブラドさん、心で言っておきます。それがシェーラちゃんの性格なんです。


 そう思ってみていると――キョウヤさんはあーっと言いながら頭を掻いて、そしてアキにぃや私を見ながら「いやー……、『グレード・ハンティーナ』と同等のそれだったな……」と言うと、それを聞いていたアキにぃはむっと顔を顰めながらキョウヤさんに向かって指をさして……。


「そういうキョウヤこそ……『アグレッシヴ』は普通だったしね」


 と、厭味ったらしく言うと、それを聞いていたロフィーゼさん、そしてブラドさんとシェーラちゃん……、あろうことかキクリさんも加わって――四人で口を揃えながら低く、そして低音と気味悪さを足したような音色と、ごみを見るような目でアキにぃを見下しながら、その言葉を吐き捨てた。




「「「「きっも。アキ/アキくぅん/アキくん」」」」




「うぉいっっっ!?」


 アキにぃは言葉を失ったかのような絶句の表情で、あ、でも叫んでいたから言葉は発していたね……。でもアキにぃは驚愕の顔を浮かべながらシェーラちゃん達に向かって、慌てながらもこう言った。


「なんでっ!? なんで俺がつけた『グレード・ハンティーナ』がダメなの? なんでキモイ確定するのっ!?」

「お前のシスコン度数にドン引きして呆れてるんだよ」


 それを聞いていたキョウヤさんは、腕を組みながら冷静に突っ込みを入れていたけど……、なぜその名前でシスコン度数がわかるのだろうか……。


 うーん……。


 う~ん……。


 よくわからないなぁ。


 そう思っていると……、シェーラちゃんがアキにぃを見て腕を組みながらはぁっと溜息を吐いて――


「そんなシスコンがましいネーミングじゃないんでしょ。ハンナ達のパーティー名」と聞くと、それを聞いた私は「どうだろうと……」と言って、私は自分達のパーティー名を口にした。


 今思うと、この名前はアムスノームでつけて以来、初めて口にすると思う。


 それを思うと、なんだか緊張してきた。


 なんだか新しいものを見せるような、そんなどきどきとする感覚。


 それを胸にしまうように、きゅっと胸の辺りを握りしめて、照れを隠しながら、私はこう言った。


「えっと……、リヴァイヴっていう名前なの……」


 恥ずかしながら、私がつけた名前が採用されちゃった……。


 えへへ。と、照れながら笑う私。正直恥ずかしいと思っていたから……、なんだかこそばゆい。ヘルナイトさんの時とは違うけど……、なんだかこそばゆい。そうとしか言いようがない感情だった。


 けど……。


 シェーラちゃんはそれを聞いて……、ほっと胸を撫で下ろしながら――



「――よかった……」



 心の底から安堵の息を吐いた。


 心なしか、シェーラちゃん心の底から安心しているような笑みを浮かべている。


 それを見ていたアキにぃは怒りが頂点に達してしまったのか、びしっと指をさしながら「どいうことじゃこらぁっ!」と怒鳴っていた……。


「そういうシェーラだって! 名前を付けるとしたらどんな名前を付けるんだよ」と、ブラドさんは腰に手を当てながら聞くと、シェーラちゃんは「そうねぇ……」と言いながら、顎に手を添えて少し考えて……、そして私の近くを歩いていたヘルナイトさんを見て――口を開く。


「……、ストロンガー。かしらね。ヘルナイトのようなチートがいるんだし。ハンナのような回復チートがいるんだし、チート×チートで、『ストロンガー』ね」

「シェーラだって安直じゃないかっ!」

「シスコンは黙ってて」


 アキにぃはシェーラちゃんに向かって茶々を入れていたけど、それを軽く返すシェーラちゃん。ツンッとした顔でそっぽを向いてしまった。


 それを聞いて、セイントさんはさくら丸君の顎を撫でながら「なかなかのネーミングセンスだな」と言っているけど、近くを歩いているジルバさんは明後日の方向を見ながら何か考え事をしているようだ。


 こっちの話が聞こえていないかのように、自分の世界に入ってしまっている。


 それを見て、私はジルバさんを呼ぼうとした時――


「もぉ」と言って、私の背後から抱き着いてきたロフィーゼさん。それを受けて、驚いてしまった私は「ひゃっ?」とへんてこな声を上げてしまった。


 ロフィーゼさんはそんな私に抱き着きながら「ふふふ」と言って――


「そんな風に照れると……、誰かがあなたを横取りしちゃうわよぉ」と、くすくす笑いながらロフィーゼさんは私にさらに密着する。私はロフィーゼさんの言葉を聞いて首を傾げていると……、それを見ていたヘルナイトさんがロフィーゼさんに向かって――


「ハンナが困っている。申し訳ないが離れてほしいんだ。ロフィーゼ……殿」と言った。


「殿なんていらないわぁ。わたしのことはロフィーゼでいいからぁ」と、ロフィーゼさんは私の肩に手を置いて、すっと抱きしめをやめると同時にヘルナイトさんを見上げる。それを聞いていたヘルナイトさんは、少し考えてから一言――「……わかった」と言う。


「そんで話を戻すと、ロフィーゼさんのネーミングがダメだった。んで他には?」


 キョウヤさんがそれを言うと、ロフィーゼさんはうーんっと真っ青な空を見上げながら……。


「シイナくんはぁ、『クルディウス』、ブラドが確かぁ……、『異国雑技団』?」

「「「ブラド/ブラドさんないわぁ」」」

「――いいじゃねえかよぉ! パーティー名って意外とふざけ半分でつけているところ多いんだぜっ!? 俺が知っている中でも『ぽんぽこぽん団』っていう奴等がいたしぃ! サークルの名前をとって活動していた人も多かったしぃ!」


 アキにぃ、キョウヤさん、そしてシェーラちゃんは目を細めながら冷たい眼差しで言うと、それを聞いていたブラドさんは顔を真っ赤に染めて、赤い蜥蜴の人かな? と思えるような染め具合で、ブラドさんは大慌てをしながら反論した。


 それを聞いてロフィーゼさんはジルバさんを見ながら――


「それでぇ、もう面倒くさいからぁって感じでぇ……、わたし達のパーティー名『カオスティカ』になったのぉ」と言って、ジルバさんに向かって妖艶に微笑みながら「ねぇ?」と言うけど……、ジルバさんは何かを考えているみたいで、それを見たロフィーゼさんは首を傾げながら「あらぁ?」と言った後こう言った。


「気に障っちゃったぁ?」

「心配いらないわ。あいつ、たまにこうなるの……。理由は――あまり話してくれないけどね」


 そうシェーラちゃんがロフィーゼさんの背中を叩きながら言うと、それを聞いていたロフィーゼさんは、シェーラちゃんと同じ背丈になるように、そっとしゃがんで妖艶に微笑みながら「そうなのぉ? ありがとうねぇ」と、頭を撫でながらお礼を述べた。


 シェーラちゃんはそれを受けて、顔を赤くして照れ隠しのように「ちょっ! 子供扱いしないでっ!」と、わたわたとしてロフィーゼさんを説得していたけど……、ロフィーゼさんはさらさらやめる気はないようだ……。


 キクリさんはシイナさんに近付きながら――そっと耳打ちをするように (私は近くにいたので聞こえた)こう聞く。


「異国のボキャブラリーは豊富なのね……。どんな意味を掲げてつけているの?」

「あ、えっと……。ほとんど意味はないですね……。カオスティカも多分、俺達チームの雰囲気を見てつけたんだと思いますし……、それに、ほ、殆どがふざけ半分なものばかりだし……」


 それを聞いて、キクリさんは「そうなの?」と驚きの声を上げていたけど、私はそれを聞いてふと思い出した。


 メグちゃんも言っていたような気がしたのだ……。


 パーティー名は確かにかっこいい名前を付ける人が多い。


 でもその中にはへんてこりんな名前をつけて、印象付けることを目当てにしている人達が多いことも事実だと。


 そこらへんは個人の自由なので、運営側からそんな苦情などはなかった。個人情報が割れそうな名前はNGだったけど……。


 と思い、私は空を見上げて――そして思った。


 しょーちゃんと、つーちゃんには再会した。


 みゅんみゅんちゃんは最初に再会して、そのあと行方知れずになっている……。そして――



 メグちゃんとは……、一回も会っていない。再会、していない。



 そして更に、本当に唐突だけど、私はシェーラちゃんを見て思い出したことがあった……。


 ちらりと……キョウヤさんを見る。


 キョウヤさんが私達と一緒に行動した理由……。それは、逸れた友達を探すため。


 アキにぃは初めから私と一緒に行動する気だったみたい。


 シェーラちゃんもあの時、一緒に行動すると言ってきたから……、アキにぃとシェーラちゃんはいい。言葉は悪いかもしれないけど……、ずっと一緒にいてくれるというのだから、これは心強いけど……。


 キョウヤさんはどうなんだろう……。


 友達と出会ったら――そこで終わりなのかな?



 その友達と一緒に行動すると決めて、私達から離れてしまう?



 なんだろう……。アクアロイアで、リヴァイアサンを浄化した後、シェーラちゃんと別れると思った時と同じ……、胸の奥がじくりと来た。


 本当なら、その人の意志を優先にして、その人の意思を尊重するのが普通だ。


 私のわがままで、束縛してはいけない。


 そう思えば思うほど……、別れを惜しんでしまう……。


 そうなりたくない。このままがいい。そんな自己中のような言葉が、私の脳内を駆け巡った時だった。


「っ! すまないっ!」

「え? みゃぁっ?」


 背後を見た瞬間、ヘルナイトさんは私を抱えてその場から離れる。


 その瞬間――私とヘルナイトさんがいたところに……。



 ――! と……。



 大きな猫の足が、私達がいたところに向けて、その足を地面に叩きつけた。


 まるで――じゃれ合うようなその猫の手を見て……、私はヘルナイトさんの腕の中でぞっと青ざめていた。


 そしてヘルナイトさんは、そのまますたっと地面に着地して、私を抱えたまま大剣を引き抜くと、その大きな何かを見て――ヘルナイトさんはこう言った。


「――『じゃれ猫クロゥ・キティ』」


 その言葉を聞いていたみんなは、武器を構えながらその黒い猫を――見上げる。


 確かに、キティと言うのは猫と言う意味があるけど……、その猫は可愛らしい猫ではない。


 MCOにはいなかった魔物で……、


 きっと、あのポイズンスコーピオンと同じくらいの大きさで、両目の黄緑色のそれは宝石のようにきれいで、どこからどう見ても普通の猫なのだけど……、が違うそれだった。でも、口元には小さなモンスター『働きマムスター』の尻尾や手がぶら下がっており、まさに今食べていますという現状が見えていた。しかも口元についている血が多い。これはかなりの量を食べたに違いない。


 それから見るに……、あの大きな口だ……。


 人なんて、すぐに食べられてしまって終わりのサイズだった……。


 それを見たブラドさんは、わなわな震えながら――


「うーっわぁっ! なんだよあれぇ! ばかでけぇ猫ぉ!?」


 と、驚きながら口を開けて驚いていた。絶叫を上げているブラドさんの隣で、シイナさんがその猫を見上げながら、ブラドさんは小さくこう言った。


「なんだが……、おれ達が、ち、小さくなったような感じ……」

「そんな異常的なこと言わないで」


 しかしシェーラちゃんはすっぱりと突っ込んで、両手に剣を構えながら猫を見上げる。


 猫――『じゃれ猫』は「んなーごぉ」と鳴きながら、地面に叩きつけていた手を、ぐわりと上げて――そして、勢いをつけてぶんっと空気を切るように振り下ろす。


 それを見たアキにぃは、ライフル銃を構えて、その猫の目元に銃口を向けた――


 その時だった。




「あ、ごめーん! ちょっと待って! そいつ今凍らせるからぁ!」




 え? 


 私は、言葉を失い、そして頭が真っ白になった。


 だったから、驚いて固まってしまった。


 みんなもその声を聞いて、周りを見ながら「どこだ?」と言う感じで探していると――


『じゃれ猫』は、後ろから聞こえた何かを感じて、振り向こうとした時――



属性剣技魔法エレメント・ウェポンスペル――『氷塊手榴弾ヒョドガ・グレネード』ッ!」



 ひゅんっという音と共に、ぼすんっと何かが『じゃれ猫』の背後に当たった音がした瞬間……。


 ――バキンバキンバキンバキンバキンッ!!


 と、『じゃれ猫』を覆い尽くすような大氷結を見た私達。周りに立ち込める冷気がその巨体が氷で覆いつくされてしまったそれが……そのスキルの威力を物語っていた……。


 ぱきぱきと、周りから氷の音が聞こえる。


 シェーラちゃんやキクリさん、ジルバさんは――目を疑うような威力を見て、驚いたまま固まってしまっている。


 ブラドさんとロフィーゼさん、シイナさんはコミカルめいた白目をむきながら、口をあんぐりと開けて茫然としていた。


 でも……、私達とセイントさんはその光景を見て……、私は……、胸の内から込み上げてきたそれを抑えきれず、そのままヘルナイトさんから降りて凍ってしまった『じゃれ猫』の前に降り立ったその少女を見て……、私は足を止めてしまった。


 少し距離があるところで私は止めて、その子を見て震える口を開いた。


 目の前で降り立ったその子は――


 ワインレッドの赤に近い色の背中が露出しているノースリーブに、とんがり帽子を首からかけているそしてそのワインレッドの赤に近いショートパンツに腰には色んな紙筒や古ぼけた本が下げられている。腕には薄紫色の手袋をして、その方のところにはいくつもの傷がついている……、薄紫色の白が勝っているショートヘアーの、少し癖毛はあるけどそれでもきめ細やかな髪の女の子は私の声を聞いてか、ふっと振り向いて――にっと強気な笑みを作った後こう言った。



「久し振りだね――ハンナ」



 その言葉を聞いた私は、左目に星のマークがついている眼帯をつけたその子――みゅんみゅんちゃんを見て、こくんっと、嬉しさを噛みしめながら頷いた。

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