第31話 大福を買う悪魔 2024/3/10

私は大福が嫌いだ。

理由は後ほど述べる。


昨日、母がスーパーの大福と和菓子を買ってきていた。私が視界に入った限りでは、よもぎ大福四つ、桜餅二つ、饅頭二つ。おそらく他にもあるだろうが見たくない。


もう餡子自体があまり好きじゃない。


母は買ってくる割には全然食べない。

量がえげつないので当たり前だ。

だから、ほぼ毎回和菓子が冷凍されている。


本日はそんな和菓子が視界に入りながら、朝食の後に醤油煎餅を一つ食べた。

夕飯は鍋を食べた後にめんべい(福岡の辛い煎餅、二枚入り)を食べ、スチューベンという葡萄のような食べ物を食べ、苺を食べ、ざらめ煎餅を食べ、醤油煎餅を食べた。


一日に食べた煎餅は計五枚である。


完全に食べ過ぎである。

そのうち高血圧で死にそうだ。享年23歳。


これでも我が家にはまだまだ煎餅がある。私が最近煎餅が好きだという話をすると、五千円分も煎餅を買ってきたからだ。


今は美味しいと感じているが、そのうち嫌いになりそうだ。



ここで、大福が嫌いな話についてしよう。

昔は大福が好きだった。餡子も餅も好きだったから。

※餅は今でも好きです。


母も餡子が好きで、大福を買ってくる度に喜んで食べていた。ある日私が大福が好きなことを知ると、毎週のようにどころか二日に一回は買っているのではないかという勢いで大福を買ってくるようになった。


最初の二、三年くらいは喜んで食べていた。だが、次第に飽きていった。それでも妹の話では私が好きだからという理由で頻繁に買ってくる。


もう五年前に大福が嫌いなことを伝えたはずなのだが、それでも買ってくる。


誰かあの大福を買う悪魔を止めてくれ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る