第143話(第四章第18話) 久しぶりの経験値稼ぎ5
翌日。
この日は日曜日でしたが、日曜参観日だったため私は学校に行っていました。
(マーチちゃんたちには伝えてあります)
授業は午前のみで、明日の月曜日がお休みになります。
というわけで、ログインできたのはお昼から。
午後二時(現実)ごろに集まることができたため、それから「経験値16倍の砂時計」を使って隠し部屋のプディン連戦を行いました。
105回隠し部屋と11階を行き来して、
金プディン合計2,025体
黒金プディン合計270体
猛毒薬で討伐しています。
106回目に出てくる虹プディンはスルーです。
「砂時計」の有効時間に気をつけながら、私たちはダンジョンを上って行きました。
20体ほどのスクオスを倒してボス部屋前の
まず三体の金オートマを倒し、ライザを最上階へ送り届けます。
そしたら、ログアウトアンドログインの開始です。
プディンたち同様、
金オートマを合計2,025体
黒金オートマを合計270体
漆黒金玉オートマを合計14体
倒して経験値を稼ぎました。
前回と同じで、二回目の漆黒金玉オートマ四体との戦闘を終えると「笛」を使って即刻帰還しました。
まだ新しい薬のレシピを覚えていなかったので、また「スクオスの天空城」へ。
そうして、モンスターフロアを攻略し、隠し部屋で二回目の35体の金プディン戦を行っている時、
――『レベルアップしました。レベルが規定値に到達しました。「製薬」で生成可能なアイテムが増えます』
脳内にこのアナウンスが!
本当に久しぶりな気がします……!
残りの金プディンを片付けて確認してみると、
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名前:セツ レベル:1,111(レベルアップまで135,516Exp)
職業:薬師(生産系)
HP:1,232/1,232
MP:818,097/1,898
攻撃:1,859,126(×0.9)(×2,622.44)
防御:2,710,930,680(×2,684,355.56)
素早さ:4,396,520(×2,622.44)
器用さ:2,332(×1.1)
========
こんな感じに。
前に薬のレシピを覚えたのは「100ちょっと」の時だったはずなので、「1,000」近く音沙汰がなかったということになります。
……これ、私は結構条件がよかったからここまで来ることができたのですが、レベルをここまで上げられる生産職の方っているのでしょうか? と、ちょっと思いました。
ちなみに、生成可能になった薬品は「復活薬」、「幻惑薬」、「器用さバフポーション」、「器用さデバフポーション」の四種類でした。
復活薬……!
これで一からやり直しになるリスクをもっと減らすことができそうです!
それから何よりも注目すべきはこちら。
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スキル:『薬による能力補正・回復上限撤廃』☆
『ポーション昇華』☆☆☆☆
『有効期限撤廃(自作ポーション限定)』☆☆☆☆
ジョブ専用スキル:『製薬』(ジョブクラス:L)
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『ポーション昇華』と『有効期限撤廃』のスキルが
それとジョブクラスも「L」になっています!
これはプディンたちと猛毒薬で戦っていた成果でしょう!
私は、以前マーチちゃんがスキルを含めたステータス画面を見せてくれた時、彼女が所持しているスキル『ポケットの中のビスケット+』にも星が四つついていたことを憶えていました。
これはもしかすると、もしかして……!?
ライザに期待の眼差しを向けると、彼女は微笑んで言ってきました。
「……うん、レベル1,111に到達してますね。あっ、スキルも星四つになってんじゃねぇですか。その目はたぶん気づいてると思いますが、これで『パワーアップの秘玉』が使えます。プディンどもを猛毒薬でやろう、って判断したのは正解でしたね」
「っ! 私もできるんだ! スキルのパワーアップ……!」
予想したように、ステータス画面のスキルの欄にある「☆」はスキルの使用回数の指標でした。
その星がスキルの名前の横に四つつくと『パワーアップの秘玉』が使えるようです。
私の中で、早くスキルをパワーアップしたい! という気持ちがものすごい勢いで膨らんでいっていました。
ですが、私だけの都合でダンジョンから帰ってしまうのは申し訳なくて、私はその気持ちをなんとか静めようとしました。
そんな時、ライザがマーチちゃんたちに提案します。
「クロがまだ目標には達せてねぇんですが、帰りましょうか。セツが早くスキルをパワーアップさせたくてうずうずしてるんで」
「ライザさん!?」
……バレバレでした。
みんながレベルアップを続けるつもりでいたなら予定を変えてしまうことになりかねないので、そうしないために表には出さないように努めていたつもりだったのですが……。
ちょっと恥ずかしいです……。
「わかったの。お姉さんが帰りたいなら帰るの。それは必要なことだと思うし」
「……ん。私のことは後回しでいい」
「マーチちゃん、クロ姉……っ」
マーチちゃんもクロ姉も、私のために帰ることを受け容れてくれて。
少し気が引けてしまいましたが、彼女たちの配慮を蔑ろにしてはいけない、と感じたため、私たちは「帰還の笛」を使って街まで戻りました。
ちなみにこの時、マーチちゃんもレベル1,111になっていたそうです。
(クロ姉はレベル1,109でした)
あと、この経験値稼ぎで
黄色い魔石は2,020個
黄金の魔石は153,416個
黒金の魔石は21,020個
漆黒金玉魔石は1,112個
(手持ちの空きスペースがそんなになかったため、プディンの粘質水は漆黒金玉のものだけを超特大フラスコがいっぱいになるまで収めています)
手に入れていました。
街に戻って宿屋へ。
ここの宿屋は7,800Gしますが、早く使ってみたかったので、『パワーアップの秘玉』を倉庫から取り出してお部屋を取りました。
マーチちゃんに二つ増やしてもらって。
……やりました!
ついに私のスキルもパワーアップです!
『ポーション超強化』
――ポーションの品質を
ULT品質の薬品の特徴は
①回復する薬品の回復量を固定と割合のどちらかから選択できる
②状態異常やデバフを掛ける薬品は割合で「耐性」や「無効」を貫通できるようになる
③バフを掛ける薬品は相手に「バフ阻害」を掛けられている状態でも割合で成功するようになる
④両方ともULT品質の薬品Aと薬品Bを掛け合わせて両方の性質を持った薬品ABをつくることができるようになる
『有効期限撤廃(自作ポーション限定)+』
――有効期限を設定することができるようになる
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